冬に願う

吐いた息が白く溶けて消えた
春を思わせる澄んだ風吹く
さよなら稚拙な私たち
灰色の思い出も随分
綺麗なものになっていった
花舞う桜遠くへ
二人の先に開花を

夏空の下歌い回った
秋の紅葉と歌い歩いた
カスミソウを胸に指して
しばし君とのお別れを

晴れた青空に未来をかざして
日に照らされた凍て雲が綺麗で
ノスタルジックに口ずさんだ
私は君のためになれた
あぁ、それだけは分からないや

別れ惜しむ学友たちで
待ち合わせ場所は
埋まって、静さない
君以外との別れを済ませて
正面玄関で君待った
春の風よ背中を押して
海も空も山も

さくらの蕾を見上げていた
四月の私を思い描いた
いつも通り歌を歌い
少しでも夢の近道を

雲より高いカフェで腰落として
透き通る海辺で音を奏でたい
素敵な景色を写真に写し
音楽とともに君に送るよ
弾む心情思い描いてる

少し先の未来に私はいないし
また出かけたりとかも出来ないけど
君の音楽を楽しみに待っているから
海の向こうで再会を願おう
さよならトオルまた逢う日まで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?