Canary's wing
「間違ったことは仕方ない」と
目を合わせずに呟いてる
どんくさくて笑えないな
いつまでたっても私は
連鎖するようにミスをした
ガシャンと割れる花瓶の音
下がるばかりの自己肯定感
優さが胸に突き刺さる
歩道を濡らして歩いた
沈む夕日と帰り道
鉛のような靴底で
足を踏み出せないでいた
なりたかった夢に身を投下したって
出来上がったのは傷ついた夜
暗くなった部屋に差し込む風に
「なにをどうすれば上手くいくの」
乗せた 問いかけは冬に消えた
朝日が昇って午前5時
職場に向かって