見出し画像

サカナクション【アダプト】オンラインとリアルでのライブ体験比較

こんにちは。
時間が許せばライブの直前までアルコールを摂取している者です。

いよいよ今日と明日で千秋楽を迎えようとしている、サカナクション【アダプト】プロジェクト第一章。

オンラインライブとリアルライブという2つの形式で開催されています。

オンラインライブは当日の生配信の後におかわり配信が何回もできたので、おそらく10回近くは観ました。
(もちろんちゃんと正規のルートでだけ課金しましたよ!)

リアルのライブも14公演中6公演を観に行くことができました。
(もちろんちゃんと正規のルートでだけお金を積みましたよ!)

さすがに1つのライブをこれだけ繰り返し観ると、それぞれの違いがいろいろ分かってきておもしろいと思ったので、オンラインとリアルを比べながら1曲ずつの所感を記録してみます。

※とんでもなくネタバレしてます。























M1  multiple exposure

曲の終わりで一郎さんが後ろ向きに落ちる演出はオンラインのみです。何度見てもヒヤっとします。

この曲ではリアルとオンラインとでそれほど違いを感じませんでした。

M2  キャラバン

リアルライブではこの曲の始まりと同時に両脇のモニターがパッと点いて【アダプト】という字幕が表示されるのですが、私はこの瞬間がたまらなく好きです。
まるで映画の始まりのようです。 

この曲、とても好きです。ジワジワ癖になってくる、いわゆる「スルメ曲」です。

油断すると 砂漠のラックッダっ使い♪ というフレーズが頭から離れなくなります。先日も仕事中、しかもすごく真面目なミーティングの間ずっと脳内再生されてちょっと困りました。

M3  なんてったって春 
M4  スローモーション 
M5  『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』 
M6  月の椀

この4曲の流れがとにかく最高すぎます。前半の個人的ハイライトです。

なんてったって春からスローモーションにかかる、ギターのループが出てくるところ。
静かに鳥肌です。

スローモーションのシュールすぎるMVに長らく納得ができなかった私ですが、今回のライブ映像を観て猛烈に感動しました。
詳しくはこちらにも書きました。

スローモーションからバッハへの繋ぎ。
アダプトタワーの上段からカメラが下へ下がっていき、下段の壁に目線が移動するとそこにはバッハの肖像画が映し出されているという。
ニクい見せ方しますねぇ~。これはオンラインじゃないとできないやつですね。

今回、リアルだとバッハ人形(この呼び方は適切なのか…?)は出てきません。一郎さんの前に出てきて全力でかぶってくる、最高にシュールな絵づらはオンラインだけで楽しめます。この場面は見るたびに1人で爆笑してしまいます。 
魚民(サカナクションのファン)じゃない人が見たら普通に引くと思います。

そしてバッハ~月の椀への繋ぎ。
アウトロになって4人のグルーヴが少しずつスピードアップ。次の瞬間、バッハ仕様だった赤い壁が音とともに一気に真っ白い月夜に切り替わります。
来たー!!
やっと暗いトンネルを抜けたぞー!って感じがして泣きそうになります。
この壁面の映像演出もオンラインだけでした。

リアルではAメロで一郎さんが「クラップ!」って促してくれますね。
一郎さんが歩きながら歌っている演出のしかけはリアルでは普通に全見えしててシュールです。
と思いきや、オンラインでもふいにアングルが変わっていきなりネタバレしてて笑いました。 

M7  ティーンエイジ

この曲の見せ方はすごくびっくりしました。ティーンエイジに対してこういう「負」のイメージは全くなかったですが、言われてみれば確かに狂気のパートではありますね。

本編の中でも特にこの部分で「ネガティブな感情」みたいなものを強調して表現しているように感じます。真っ赤に暴れる照明が際立っています。
後半との濃淡のつけ方がすごいです。

M8  雑踏

意外な選曲で、とても良かったです。
それなのに、リアルライブでは雑踏から壁に変わっていました。
なぜだ、なぜなんだ。 個人的には雑踏のほうがいいのに…

なんか壁と流線はやたらセットリストに入っているイメージがあります。
一郎さんのお父さんはいつぞやのツアーで 「壁はいらん」とバッサリ言っていましたが w、私も同感です。

M9  目が明く藍色

こんなこと言うと深海の魚民に怒られそうですが、個人的には意外と好きじゃないし思い入れもない曲です。
なのに聴き終わるとジーン…となってしまいますね。

「悲しみの終着点は歓びへの執着さ」 という歌詞は本当にすごいなと思います。どうやって思いついたんだろう。

川床明日香ちゃんと一郎さんが手を取り合うラストの場面は、リアルライブで見たらなんか感動して涙ぐんでしまいました。

M10  DocumentaRy

このパートはリアルライブでの体験が圧巻です。 
頭の上すれすれを飛び交うレーザー。手を上げ、踊る観客。
その場にいるだけで、嫌でもテンションが上がってしまいます。

オンラインでのライゾマティクスによる映像もめちゃくちゃ格好良いですが、 リアルでのあの没入感と一体感は他のものでは表現できないし、体験できないですね。
みんなと空間を共有して「ああ、ライブに参加してるんだ」って感じられて心地よかったです。

全く湿っぽい曲じゃないですが、武道館2日目で2階席から見下ろした時にみんなが嬉しそうに踊っている様子を見てたら泣けました。

M11  ルーキー

この曲も、緑色のレーザーが印象的ですね。もはや音がなくても光と色だけでルーキーだと分かります。

太鼓を叩き終わって、もっちとあみちゃんが戻っていくタイミングをちゃんと合わせてるのがなんかカワイイです。なんかこの真面目さ(?)がサカナクションっぽいなと感じます。

M12  プラトー

実は最初ピンときてなかったんですが、リアルライブで聴いてたらすごく良いなと思ってきた曲です。

バチッと決まる曲なのに、Aメロで一郎さんが手を小さく左右に振ってるところが可愛くてツボです。リアルだけかと思ったらオンラインでも同じ動きをしてました。

そしてこの曲のなにより素晴らしいところは、江島氏がいつもの淡々とした感じではなくアツく叩いてるところ。カッコよすぎます。
そうです。何を隠そう、私は江島推しなのです。

全魚民よ!プラトーの江島から目を離すな!!
いやプラトー以外でも江島を見てくれ!!!
江島はいいぞ!!!

M13  アルクアラウンド

イントロ開始1秒目で全員がアガる曲です。
これ聴いてアガんない奴いる??いねえよなぁ??ってやつです。

私はこの曲がサカナクションとの初めての出会いでした。もう何回ヘッドホンでも生でも聴いたかわからないくらい聴いてるけど、ずっと大好きな曲です。

モニターにメンバーが1人ずつアップになるんですが、いつ誰が抜かれても一郎さん以外のメンバーもみんな必ず嬉しそうに歌っているのが分かって、グッときます。

M14  アイデンティティ

隣の人(もっち)と自分を見比べる一郎さん、楽しそう。笑 
オンラインではお客さんの姿はないですが、きっとメンバーにはサビで手を振る一面の客席が見えていたことでしょう。

あみちゃんがステップを踏んでいる様子がとってもキュートです。 

M15  ショック!

オンラインでもリアルでも、とにかく楽しい。楽しすぎる。
「忘れられないの」に続き嶋田久作氏が大活躍している点でオンラインの映像演出は最高ですが、あれをインプットしてからのリアルライブでのみんなの一体感は病みつきですね。

リアルではなぜか曲のラストで「たけのこニョッキ」みたいな謎の振り付けが追加されて今に至ってます。こうやって変化していくところはリアルの良さですね。

M16  モス

ショック!からのモス。もはやただの「ルパンの娘タイム」です。 
ショック!に続きずっと腕を上げ続けるので、四十路を迎えようとしているオジサンオバサンにはちょっとつらいです。
でも踊らずにはいられませんね。

M17  夜の踊り子

前の2曲で腕が疲れきったところへ畳みかける、夜の踊り子。鬼畜です。

リアルだと両脇のモニターに踊り子さんの映像が出ます。
オンラインではそれがなかったので意外とシンプルだなーと思って眺めてたら、最後のサビで後ろの壁を広く使って映像が映し出されてました。めちゃくちゃかっこいいやん。

M18  新宝島

新宝島が後半に出てくると「あーもうライブが終わっちゃうのか…」 と非常にさびしい気持ちになりますね。 

オンラインではスクールメイツの子たちもちゃんと入ってきて、セットの奥からだんだんメンバーの近くに来て最後はいちばん手前で踊っています。

そしてなんと言っても、 ポンポンを持ったバッハ人形。ここでもスクールメイツより最前列に出てきます。まさにカオスです。
魚民じゃない人が見たら「え、さっきの人形またいるんだけど…」と引くに違いないですね。

新宝島に関してはオンラインのこの全部盛りな演出が優勝でした。

M19  忘れられないの

ここ最近は新宝島より、この曲が始まった時のほうが「終わり感」が強くてさびしいです。

銀テが舞ってキラキラする中、楽しそうに踊る一郎さんとメンバーを引きから見下ろすアングルが大好きです。 

サビ前のここぞという瞬間で嶋田久作氏を抜くカメラ。
それに全力で応える嶋田氏のサービス精神。
これも画面の前で爆笑でした。

多くの魚民はすっかり彼のファンになっているはずです。 

MC

リアルだとここでやっとMCがあります。(サカナクションはライブ本編にMCが一切ありません)

どこの公演でも、一郎さんのスピーチは素晴らしいですね。UAも観に行っていたらしく、褒めてました。

EN1  三日月サンセット 
EN2  白波トップウォーター 
EN3  ナイトフィッシングイズグッド

デビュー15周年ということで、デビュー曲を含めた懐かしい曲がアンコールです。

名古屋公演初日のナイトフィッシングイズグッドは、涙なしには見られなかったです。 
詳しくはここにも書きました。

M20 フレンドリー

このライブで1番好きなパートです。

「エンドロールのバックとして新曲を演奏する」なんて、普通のバンドは多分しません。だいたいライブの中盤とか後半の、おいしい場面で出します。

しかも、プラトーやショック!や月の椀みたいにタイアップがあって曲の一部が公開されていたわけでもなく、音源が一切世に出ていない、全くの新曲です。

そんな新しい曲をバックにスタッフクレジットを流すという姿勢から、チームサカナクションへのねぎらいと信頼と愛を感じました。

曲も歌詞も良いです。

どアタマからサビで始まるというパターンもだし、歌詞の中身もとてもストレートです。
「君に優しくしたいな」という一言には、今まで一郎さんがインスタライブなんかで話をしてきた大勢の人を含めて、今この世の中に生きる人達に向けたメッセージが凝縮されている気がします。

一郎さんは自分たちのバンドだけが売れればいいとか、音楽業界だけが何とかなってればいいというスタンスではありません。いつでも世の中全体のことやリスナーのことを思って憂いているのです。
ここへ来て、その憂いに「愛情」が加わったのかなと、歌詞を読んで思いました。

メンバーごとに名前が表示されてアップになるところも、映画のキャスト紹介みたいでとても素敵です。

さらにリアルライブでは、ここで1人ずつに拍手が起こります。
この温かい感じが本当に好きです。何回見てもグッときます。 

リアルでは川床明日香ちゃんがステージの上段で多めにスキップしてました。表情も前半と打って変わって明るい感じになっています。
ライブ冒頭の不安で暗い感じから、少し前向きになって終われたという変化がとても良いですね。

とにかく、この曲は良いところしかないです。音源も早く手元に欲しいです。 


【アダプト】ツアーについては、残すは武道館の追加公演2日間のみ。

前回のツアーは途中で中止になってしまいました。
今回はみんな無事に全公演なんとかやりきって終わってほしいと、本当に心から願っています。

さて、生配信を観るためにスタンバイしよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?