健やかに「音楽と付き合える人」になってもらいたい
人の評価にさらされるというのは、多くの人にとってストレスです。知識を蓄えるほどに、点数が上がっていく受験勉強のような世界とは違い、音楽は、誰かに評価されて、うまいかどうかが決まる世界。周囲の人の声を気にするあまり、何を信じれば良いかわからなくなってしまうなんてことは日常茶飯事です。
このようなストレスと、どうやって付き合っていけば良いのか。それは、音楽人生を左右するほど大きな課題なのに、音楽教室においては、全くと言っていいほど注目されていないように思います。(先生だけを信じるよう指導される!?)
一方、自然体で音楽を楽しんでいる人は、マインドが良いと言いますか、心がとても健やかです。「できるようになった」と自分で自分を認められる。「ここが足りない」と謙虚に受け入れることができる。他人の評価と自分の評価の双方を比較し、取捨選択できる。
客観視する力を蓄え、心のバランスが取れているからこそ、卑屈にならず、学びを楽しむことができるのだと思います。楽しいから成長が加速していく、理想的な状態です。(=伸びる人の典型)
コンプレックスなど、きっかけはいろいろあるにせよ、せっかく教室を訪れ、音楽を学ぶようになったのだから、ひとり残らず、「健やかに音楽と付き合える人」になってほしい。そんな思いから、現在、蓄積してきた事例をもとに、マインドのステップアップ手順を体系化しています。(みんなが通ってきた道を一般化しているとも言える。)
この切実さ、なかなか伝わらないと思いますが、わかってくれる人がいたら、もはや同志です(笑)。
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