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音楽教室を「半歩」引いた目で眺めてみたら

遡ること約10年。準備を重ねた後、念願だった自分たちの教室を開校し、意気揚々とレッスンを始めた私たちは、生徒の喜ぶ姿に満足していました。しかし、しばらく経つと、何かむなしい気持ちが。ある程度コツをつかんだら、そこで満足して辞めてしまう。新しい生徒が来ても、一から同じことの繰り返し。そしてまた、辞めてしまう。この先に何があるのだろう?大人のレッスンに限界を感じた私たちは、そこから大きく舵を切ったのです。
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はじめまして。
ミュージック・キャンバスという音楽教室の宮本淳です。妻が講師、夫である私が経営という完全分業体制で経営しています。タイトルに「半歩引く」とありますが、それは、この体制に由来します。

教室を経営していくためには、教室内の出来事を客観視したり、具体的な事例を集めて、「つまり、こういうことだろう」と一般化し、作戦を立てる必要があり、レッスンで教えるのとは別の能力を必要とします。私は、その部分を担っているというわけです。直接レッスンをしているわけではないけれど、毎日現場で生徒の情報を共有し、方針を決め、教室経営の責任を負う。講師ではない、でも、他人でもない、という意味で、「半歩引く」というタイトルを付けてみました。

音楽教室では何が起きているのか、どういう部分がネックになっているのか、生徒は何を求めているのか。そもそも、音楽教室って何だろう?音楽教室通いを挫折した経験があることもあり、興味を持った私は、妻の教室開校に便乗することにしました。サラリーマンを辞めて専業として、開校当初から音楽教室作りに携わり(教室内に居座り)、これまで、レッスンの推移や、教室の仕組み、生徒とのコミュニケーションなどをつぶさに観察してきました。すると、見えなかったものが見えてきたのです。

半歩引いて見てきたもの。気づいたもの。少しずつ紹介していきたいと思います。皆さんの新たな気づき、取り組みに繋がれば幸いです。

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