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【初心者向け】歌詞の書き方

こんにちは!作曲家のとーしです。
今回は【歌詞の書き方】について解説していきます。
DTMを始めたばかりの方でも読みやすい記事となっているので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

作詞の魅力

普段なかなか言えない言葉であっても「音楽」のフィルターを通すだけで「作品」にすることができます。

あなたが今まで生きてきた中で「見て・聞いて・感じたこと」はすべて、作詞をする上での財産となります。歌詞を書くことで過去の自分やこれからの未来に対して新たな視点を持つことも出来るかもしれません。
まずは楽しみながら一緒にチャレンジしましょう!

歌詞とポエムの違い

前提として歌詞とは歌のメロディとセットである必要があります
歌詞だけ用意したとしてもメロディがなければポエムやエッセイになってしまいます。作詞初心者の頃はひたすらに歌詞だけを作ってしまいがちですが、楽曲が付く前提で考えなければいけません。はじめは鼻歌でもいいので必ず仮のメロディも一緒に考えておきましょう。

作詞をするうえでやってはいけない事

歌詞には決まりがありません。他人からしたら割とどうでもいい話であったとしても、音楽にのせて歌ったらあら不思議、何となくいい感じになってしまいます(笑)
とはいえ、あまりにも過激な内容やセンシティブな内容の場合は、マナーを守ったうえで別の言葉に置き換えるか、心の内にそっとしまっておきましょう。。。

【基礎編】

準備(作詞をする前に)

思いついたテーマやキーワードをメモする

この時点ではとりあえず「言いたいこと・表現したいこと」を書いて下さい。まずはざっくりと箇条書きで構いません。
・楽曲の雰囲気(明るい、暗い、)
・ジャンル(ROCK、POPS、EDM、K-POP)
・使用する楽器(はじめはジャンルに合ったものを選ぶと無難)
・この曲で伝えたいこと(誰にどんなメッセージを向けるのか)
・この楽曲をつくろうと思ったきっかけ
・etc.

ちなみに僕が作詞を始めたのは中学2年生頃です。誰かに作詞を教えてもらったわけでもありません。いわゆる中二病がそうさせたのです。。。

当時はガラケーのメモ機能に、
思いついた中二病全開の歌詞をひたすら書き連ねていました。

同じような経験がある方には皆まで言いませんが、
愛だの恋だの、なんちゃって英語、自分だけの世界観にどっぷりと浸かりながら書いたメモは「特級呪物」並みの代物です。取り扱いには十分注意しましょう。。。

作詞の開始(実際に歌詞を書いてみる)

メモしたキーワードを繋げていく

ある程度、テーマなどが決まったら実際に作詞を開始します。歌のメロディーが決まっていれば軽く口ずさみながら実施する方が後々効率が良いです。しかし、メモをしたキーワードだけでは内容が上手く伝わらないこともあるでしょう。
ここではさらにいくつかのポイントを押さえておくとクリエイティブな歌詞を作成できます。

1.キーワードを繋げてストーリー性を出すには

まずは主人公となる人物を決めます。それと同時に年齢、性別、性格、生活環境などなるべく具体的にその人のリアルな実生活を想像してください。
ここまで出来たら忘れないようにメモをしておきましょう。
あとはこの主人公の身の周りの出来事などをこの主人公目線ではどう見えているのかを考えます。さらにこの主人公の性格や考え方からどんな行動にでるのかまで想像することができれば、おのずとストーリー性のあるものになります。これは作品を考えるうえで共通した決め事をしておかないと、一貫性のある作品にならず「結局なにが言いたかったの?」と言われてしまうので要注意です。
普段から本や映画、アニメを観る際にストーリーを気にして観ている人からすれば、「この主人公はどんな人なのかわからない」と指摘されてしまうかもしれません
本や映画などに比べて、楽曲における歌詞は3~5分ほどの短い時間でしかありません。なるべく少ない言葉で主人公の人格が分かるようにしましょう!

2.具体的&雰囲気づくりのキーワードをバランスよく入れる

具体的なキーワードとは
「ある特定の製品やサービス」や「現実的で具体的な行動」など、その言葉を聴くだけで光景が目に浮かぶような物事を指します。(例:目玉焼き、コーヒー、ネコ型ロボット、スタバetc.)
尚、間接的な言い回しであったとしても、ほとんどの人が共通認識を持てるものはこれに属します。
また日常の一部を切り取って、具体的な言葉で説明する場合も同様です。

雰囲気づくりのキーワードとは
感情や頭の中で考えている物事、その場の雰囲気などの抽象的な事を表現する言葉を指します。(朝昼晩、春夏秋冬、喜怒哀楽、思想、モノローグ、など)
抽象的な言い方で表現したり、ダブルミーニングのような言葉遊びをすることもできるので表現の自由度が高いです。

ただしここではあくまでも雰囲気をつくるための言葉選びが重要です。

【最重要】キーワードのバランスは【3:7】

具体的&雰囲気づくりのキーワード紹介をしてきましたが、どちらか一方だけに偏ってしまってはいけません。表現したい作品の雰囲気によって変わりますが、バランスのとれた楽曲づくりを目指したほうが良いです。
個人的には【具体的:雰囲気=3:7】くらいのバランスにしておいた方がリスナー側の想像力を邪魔しない気がします。(あまり具体的な表現が多すぎると、ごちゃごちゃとした印象になるため)

【応用編】

歌詞は途中で変えてもいい

ここまでは歌詞のアイディアを増やすことを考えてきました。そうすると、「せっかく考えた歌詞だからどうしてもこれを使わないといけない!」と思いがちです。ですがあくまで歌詞とは「楽曲があって成立する」ということを忘れてはいけません。楽曲の雰囲気に合わない歌詞や言葉数がリズムに合わない場合は良い歌詞とは呼べません。ですので歌詞は曲を作っている最中で変更になるのは当たり前と思っておいてください。その方がストレスがなくなります。僕も始めに考えていた歌詞の原型がほとんど無くなってしまうなんてことはザラです(笑)
なので始めは仮で作っておいて最終的に楽曲とのバランスを考えながら仕上げていきましょう!

もしも言葉選びに迷ったらGoogleやSafariで類義語を検索

頑張って考えたものの、なんだかピンとこない場合はGoogleやSafariなどのブラウザアプリで「使いたいキーワード(spase)類義語」と検索してみましょう!
言葉の意味やニュアンスに変化をつけられるのでおススメです。

Wikipediaを使って効率よく情報を精査

ある特定のテーマや物事に関連づけて歌詞を書きたいけれど、あまりその分野に詳しくない場合、どうしても歌詞に説得力が出ません。
ここで便利なのが【Wikipedia】です。書きかけの内容でなければ、ある程度の信用性があるので関連する内容を確認したり、知らなかった情報に出会えたりと作詞に限らずあらゆる作品作りの参考にすることができます。
wikipediaがきっかけで普段見ないジャンルの映画を観たり、あまり関心のなかった音楽を聴いたりと、普段とは違った出会いがこれからの作品作りに新たな可能性与えることもあります。

売れている楽曲の歌詞をとことん分析する

すでに売れている楽曲を詳しく分析することも重要です。
僕がこのブログで言わずとも、売れている作品の歌詞はとても素晴らしいものばかりです。人を引き付けるものには共通して「共感」があります。他人が考えた歌詞なのに、まるで自分のことのように思ってしまった経験があるのではないでしょうか。そこで感動して終わりではなく、なぜこの作品で感動をしたのか、どの言葉が胸に響いたのかなどなるべく具体的にメモをしていくクセをつけていって下さい。好きな歌の歌詞をとことん研究することでそこで使われているテクニックや言い回しなど、ささいなことが自分の力になります。

最後に

ここまで「作詞初心者」に向けて解説をしてきました。素晴らしい歌詞を書くためには一朝一夕では習得できません。僕は作詞だけでなく作曲も行いますが、いきなり人を感動させられるようなものは作れませんでした。しかし人に聴いてもらったり読んでもらった歌詞で誰かの心を動かすことができたならばそれでいいのかなと思います。
まずはこのブログをきっかけに「作詞」に触れてみてはいかがでしょうか。
これからも音楽に関して悩んでいる方に向けて役に立つ情報を発信していくので、ぜひお気に入り登録をよろしくお願いします。
また次回のブログでお会いしましょう。それでは!

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