ストリーミングチャート分析(YOASOBI、瑛人)

 今週のオリコンチャート(2020年07月27日~2020年08月02日)。

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・YOASOBI

 まず、ボカロPであったAyaseのファン層の核である中高生を起点に、同じくユーザーの大半を中高生が占めるSNSアプリ「TikTok」で広まっていった。
 その後メディア露出や動画再生回数更新の度に自身のTwitterでツイートするなどSNSを巧みに使うことで、ユーザーを巻き込む形でオリコン上位に食い込んでいった。

 また、今年5月にはアーティストが一発録りでパフォーマンスするYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」のコンテンツ「THE HOME TAKE」上に動画をアップ。公開からわずか1カ月足らずで、再生回数1300万回超えを達成した。
 YOASOBIのプロデュースを担当するソニー・ミュージックエンタテインメントの屋代陽平氏は、「『THE HOME TAKE』を公開して以降、(ファン数の)桁が変わりました」と明かす。


・瑛人

 レコード会社にも芸能事務所にも所属していない彼は、デジタル・ディストリビューション・サービスの「TuneCore Japan」を用いて完全なるインディペンデント(独立系)のアーティストとして国内チャートで1位(今週ではないが)を獲得するという快挙を成し遂げた。

 彼のブレイクのきっかけも動画SNS「TikTok」だ。今年4月に入って、この曲をカバーした動画をTikTokに投稿するユーザーが増えはじめ、4月23日に中島颯太(FANTASTICS from EXILE TRIBE)が弾き語り動画を投稿したことで一気にブーム化。その後はYouTubeや各種SNSにもカバーやダンス動画が次々と投稿されてムーブメントが広がっていった。


 昨年からのトレンドである高音・シンセサイザー系のアーティストではない瑛人がここまでランキングをキープし続けている裏側には、二次創作のバズりも重要なファクトとしてあると思う。
 チョコプラの香水MV再現などがその代表例で、配信から1ヶ月ほどで2000万回再生となっている。


 とりあえず次週のオリコンチャートが発表されるまでは、最近ブレイクしたアーティストについて「どうやって」というところに着目しながら、既存のサイトや有識者の見解を用いながら自分の見解を述べていこうと思う。

 次の投稿では、Tani Yuukiもさを。について書いていく。

 

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