「あ、共感とかじゃなくて。」展とコレクション展感想

共感じゃなくて展は、共感とかしなくていいから笑みたいな、理解されることを諦めているからやりたい放題やってる展示なのかなと思ったけど、ニートを扱ったアイアムヒアプロジェクトとか、「共感してくれなくていいけど認知して欲しい」展示だなと思った。そして、社会にいるいろいろな人が参加して初めてできている展示になっていて、それがアートとして成立しているのがとても良かった。作家たちは、時に他人に関わられたくないし、勝手に理解されたくないのだろうけど、視ることを通じて作家とお互いを認知するという感覚だけでも心地よいのだなと思った。アートで人は繋がれるというか、アートでも短期的にでも誰かが生きることを引き止められるんだなと思った。

コレクション展は、横尾忠則の作品が良くて、
前の展示を観た後で言うのもだけど、すごく共感してしまった。(笑)
私はコラージュをする時、シュールさを出すために同じモチーフを連続して使用したり、線対象の構図にして真ん中に何かを配置することが多い。横尾忠則の作品をみても同じ傾向があって勝手に共感してしまった。
加えて線対象をやってしまうと、それがイスラム教のモスクとか、仏教の曼荼羅みたいに宗教性を帯びてきて、必然的に宗教とか宇宙とか、生命とか大きなテーマになって(チープになっていくこともある)。
そうであっても、予想だにしない完成図に連れてっていってくれるコラージュは作るのも見るのも楽しいし、また何か作りたいな(卒論やらなきゃなあ)という気持ちにさせてくれた。

(真ん中の人は卒論が間に合わなくて死ぬ私の暗示かも)


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