見出し画像

British Bake Offで学ぶ英語表現Season 1⑥ flawless, It's got a zing

ブリティッシュベイクオフは、イギリスBBCの番組で、
毎週テーマに従って参加者たちがパンやお菓子を作り、
お菓子作りのプロ、メアリー・ベリーMary Berryさんと、
パン作りのプロ、ポール・ハリウッドPaul Hollywoodさんが審査し、
勝ち進んでいくベイキングコンテスト番組です。
このnoteでは、番組の中で作られた課題などを紹介しながら
参加者や審査員の言葉の中から英語表現をピックアップし、
ご紹介していきます。
(注: 写真はできるかぎりBBCの公式レシピから載せています)
(注2: 著者はベイキングは全然できません、
番組で言っていたことをそのまま載せています)

https://www.bbc.co.uk/food/programmes/b013pqnm/recipes

今週のテーマ:Tea Party


課題①: Signature miniature cake

最初の課題は毎回参加者が自由に自分のオリジナルレシピを披露します。
今回はシーズン1のファイナル!最終決戦です。
いつもと違い、この課題①の結果で
3人の参加者の中から1人が脱落し、
残る2人で最終日の課題で勝負をします。

今回はテーマが"Tea Party"ということで、
アフタヌーンティーのお菓子としてふさわしいかどうかを
かなりきっちりと審査されます。

アフタヌーンティーに対しての
イギリス人のこだわりは、
たぶん私のような日本人にはちょっとわからないです。
見た目が美しいこと、
一口サイズで食べられること、
紅茶との相性がいいこと、
などが重要視されるようです。
サンドイッチ→スコーン→ペストリー
この3種が必ずあり、この順で食べるらしいです。

最初の課題はその中の一部としても使えるような、
小さなケーキを24個、というものでした。
小さいケーキをいくつも焼くのは、
焼き加減や大きさをそろえるのがとても難しく、
ファイナルだけあってかなりの難易度です。

このステージに残っているのは
Ruth, Edd, Mirandaの3人。
Mirandaは家庭的なベイキングが得意で、
この時はLemon Cupcakeを選びました。
カップケーキは紙などの器の中に生地を入れて焼くもので、
どうやらポールさんによると
「アフタヌーンティーにふさわしくない」らしいです。
「どこまでいっても子どものおやつ」とのことです。
Mirandaのカップケーキは見た目もかわいらしく、
味も最高とメアリーさんには高評価でしたが、
ここで脱落となりました。

Lemon cupcake

英語表現①: I'm feeling sick with nerves.

今回のファイナルではたくさんの英語表現に出会えました。
このコメントは始まる前の冒頭、Mirandaが言っていました。
「緊張で吐きそう」といった意味合いです。
これ、英語としては正しくないかもしれません。
どう聞いてもこう聞こえますが、
インターネット辞書ではこの表現は見つかりませんでした。
"be sick with worry"で「とても心配している」という表現があるので、
応用バージョンで"be sick with nerves"とも言えるのではないかと思います。

英語表現②: I'm just gonna give it my best shot.

こちらはRuthが意気込みを語っているところのコメントです。
「全力を尽くす」「最善を尽くす」という意味合いになります。
I'll do my best.と比べると力強い印象を受けます。
とにかく自分のできることを精一杯やってみる!
といったポジティブにがんばるぞ!という気持ちを感じますね。

英語表現③: flawless

これは「非の打ち所がない」「完璧な」という意味です。
perfectよりももっと「完璧」感が強い言葉です。
flawがキズとか欠陥、ということなので、
それがない、flawlessというのはキズ一つない、
非の打ち所がない、という意味合いになります。

英語表現④: not to set myself up for a fall

こちらはMirrandaが自分の作る作品の説明をしているときに
使っていた表現です。
「墓穴を掘らないように」という意味合いになります。
「墓穴」なんて言葉はこのフレーズの中にはないですが、
「自分で自分を落とさないように」という感じで、
日本語で言うと「墓穴を掘る」にぴったりの表現だと思います。

課題②: Showstopper: Afternoon Garden Tea Party

最終のファイナリスト、RuthとEddによる最後の課題は、
Tea Party用のお菓子!
よく見る3段重ねのケーキスタンドに乗せるお菓子作りです!

Afternoon tea

作るのはサンドイッチ、スコーン、タルト、シュークリームを
各24個ずつ!
いずれもミニサイズ、一口で食べられるサイズであり、
見た目が美しく、サイズもそろっている必要があります。
もちろんサンドイッチ用のパンから作らなければなりません。
これは相当しんどそうな課題ですね。。。

英語表現⑤:It's got a zing.

さすがファイナルだけあって、
ポールさんとメアリーさんの
誉め言葉のバリエーションもさまざまでした!

こちらはポールさんが
Ruthのレモンカードシュークリームを食べた時の
コメントです。
字幕では「洗練されている」と出ていました。

「zing」を調べると、
"a quality that makes something interesting or exciting; 
enthusiasm or energy"
(Cambridge dictionary)
となっており、例文として
"A bit of lemon juice will add zing to the sauce."
というものがありました。
この例文では「パンチ」とか「刺激」という意味が
ぴったりくるように思います。
日本語の辞書で調べると
「活気、元気、気力、活力」という意味になっていました。

そうするとポールさんの
"It's got a zing."はおそらく「パンチが効いているね」
とか「刺激的だね」という意味ととっても
よさそうです。
レモンカードがうまくできて、
レモンのさわやかさがうまくでている、
ということなのだと思います。

英語表現⑥: I hardly dare hope that I might win.

こちらはRuthのコメントです。
Eddには勝ちたいけど、「それは望むべくもない」とか
「それはおこがましい」といった意味になります。
hardlyは「ほとんど~ない」ということ、
dareは「あえて~する」ということです。
「あえて自分が勝つことを望むなんてことは
ほとんどムリ」といったような意味合いですね。
この文ではthat説が続いてますが、
"I hardly dare hope for it."とすれば、
「それは望むべきものではない」「高望みである」
ということになります。

RuthとEddによる最終戦、
シーズン1の勝者はEddでした!
特にパンのうまさに定評があり、
いつもきっちりと生地を焼き上げてきた技術が
評価されました。
記念すべき第1回目の勝者は歴史に残りそうです!
引き続き、次のシーズンも追いながら、
英語表現を探していきたいと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?