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【10/25日シリ・オリックス戦○】とてもとてもかっこいい、私たちのキャプテンだ

「まあでも、てっちゃんはそのうちいいところで3ラン打つから。」と、神宮での2戦のあいだ、私は言い続けた。どんなに調子が悪くても、ファンを心配させても、それでもなぜかここぞで3ランを放つ、それが、我らが山田哲人なのだ。

「1番てっぱち!!!」と、私は夜ごはんの西京焼きをグリルに入れながら叫ぶ。今日も朝からバタバタ過ごしていたら、あっというまに夕飯の時間である。打順変えるかな、とは思っていたけれど、こういう時に悩めるキャプテンを1番に持ってくる。高津さんのそういうところが大好きだ。

てっぱちが打席に立つたび、ごはんを作る手を止めて、テレビの前で見守る。「でもさ、おとといの試合でも、結構いい当たりとかあったよなあ。そろそろ打つんじゃないかなあ」と、言っていると、決していいとは言えない当たりが、内野安打になった。

「よしっ」と私はつぶやく。「てっちゃんが打つならもうなんでもいいよね、ヒットになればなんでもいい。そこからなんか変わるよきっと」と、自分に言い聞かせるように、むすめに話す。そしてほんとうに、その次の打席で、てっぱちは3ランを放った。「てっちゃんが打った!!!打った!!!」と、私とむすめは大騒ぎだった。それ以上に、ベンチのみんなはもう、お祭り騒ぎのようだった。

スター山田哲人は、なんだか不思議な人だなと思う。身長も高いし存在感もあるし明らかにスターなのだけれど、ポーカーフェイスもあるからなのか、いつもなんというか、「何かを背負っている感」がある。パワーがあってホームランもたくさん打つのに、決して「豪快な選手」というイメージではない。だから、トリプルスリーを達成しようがキャプテンになろうがファンから見てもなんというか「ほっとけない選手」というところがある。

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