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向き合うのは後ろに置いてきた数字ではなく、今投げるそのボールだ 【6/7練習試合 巨人戦●】

昨日に引き続きサウナの話。(どんな観戦記だ。)

普段、サウナでのルーティンは、以下のとおりだ。

サウナ8分→水風呂1分→休憩5分、これを5セット。最後のサウナは10分。サウナの時間はやや長くすることもあるけれど、だいたいこんな感じ。

で、自宅での交代浴の場合。

湯船8分→水シャワー30秒→休憩5分、これを3セット。最後の湯船は10分。

ちなみに私はサウナのこの一連の流れの中で一番「水風呂」が苦手です。それが一番好きという人も多いのだけれど、私がどうも最初のあのつめたっ!!という瞬間が苦手なのだ。でもそのあとの休憩(これが宇宙の真理に近づくくらいととのう)のために頑張っている。

・・・さてなんでこんな詳細を記したかというと、私は今日もこの「湯船8分」の時間をヤクルトの試合をスマホで見ることにあてていた。

昨日の反省(※)を生かし、今日は湯船の時間はヤクルトの攻撃の時間にあてることにした。相手の攻撃だと、ハラハラして直視できないこととかるじゃないですか、あと、重信が謎の手袋をして盗塁したりするし。(まだ言う。)

(※)昨日の試合はこちら

8回表、私は湯船でiPhoneの画面をじっと眺めながら、熱さに耐えていた。コータローは、しっかり四球を選んだ。先頭打者に四球!これは(ヤクルトが出した場合)間違いなく失点するパターン!チャンスではないか!と、思っていたら、上田のゲッツーで終わった。…うむ、そういうこともある。ここまでの時間、ちょうど8分ほど。まあ、8分の攻撃なら今日の中ではまだ良い方です。なんせ1回表は2分で攻撃が終わったのだから。(びっくりしてしっかり時間を確認したので覚えている。)

まあ、致し方ない。と、思いながら水シャワーをざっと浴び、お風呂の淵に腰かけて5分間の休憩していたら、そのたった5分の間に、清水くんはさくさくさくっと、三者凡退に打ち取っていた。ものすごいスピードであった。

ヤクルトの攻撃よりも早く終わらせてくれるなんて何年ぶりだろう、と思いながら私は画面を見つめる。エアタッチをする選手たちが映る(かわいい)。中畑さんが清水くんを絶賛する。(ちなみに中畑さんはけいじくんのことも最初絶賛していた。次がちゃんとあるのだから、その時にまたがんばればいい、と思う。)

清水くんも(そしてもちろんほしくんも)、悔しい思いだってしてきたはずだ。清水くんにいたっては、これからずっと「ドラ1」というそのプレッシャーがつきまとうのかもしれない。いつだって、下からは這い上がるだけだけど、上からは下に落ちないようにというプレッシャーと戦い続けなきゃいけない。ヤクルトは順位を上げるだけだけど(ですよね)、巨人は落とさないように戦わなきゃいけない。それと同じように。

でもそういうのは同時に、「それがどうした」みたいな心持ちが結構大事になってくるのかもしれないな、と思う。それはただの、その時のそのタイミングでの結果の数字でしかないのだから。向き合うのはそういう、後ろに置いてきた数字ではなくて、目の前の試合で、目の前の打者で、今投げるそのボールだ。

良い時のピッチャーからは、そういう、目の前の打者と向き合う感じというのがひしひし伝わって来る気がする。今日の清水くんみたいに。

いろんな声が聞こえる日があったり、打たれた残像や、打てなかった日の記憶が頭にこびりつくことがきっとある。足が止まる日があり、腕が振れない日がきっとある。でも、できることは、いつだってその瞬間、目の前の打者と、投手と、向き合うことだ。その瞬間に、きっとできると信じて。

さて私も今年もしっかりと、目の前の試合と向き合っていきたいと思います。できれば、湯船に浸かっている8分間に、楽しい攻撃をたくさん見せていただけるといいなと思いながら。


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