見出し画像

2024、開幕によせて

動と静のコントラストがあまりに激しい3月がもう半分以上過ぎようとしている。動と静というのは私の仕事とプライベートの話ですが、考えてみればヤクルトたちも動と静である。勝ったり勝ったり連勝したり連敗したり大敗したりしている。まあそれはいつものことかもしれない。ヤクルトだから。

でも、考えてみれば動と静のコントラストが大きいときというのは、変化の時期なのかもしれない。ほっておいても3月というのは変化を迎える前章のような時期ではあるから、それもまた、あたりまえのことかもしれないけれど。

今年のオープン戦はなんだか寒い日が多く、ダウンを着てカイロを握りしめながらヤクルトたちを眺めていた。相手ベンチには、コーチになったやちくんや、必死にアピールするひゆーがいた。春、みんなそれぞれ新しい場所で、新しい役割を体に馴染ませるように、必死に戦っている。それは、見ている誰かも、同じかもしれない。ぎゅっとカイロを握りしめて、そう思う。

「やるかやらんか」と、ぐっちは言った。(ぐっちを偉人のように紹介する。偉人だから。)そうだよな、やるかやらんかだ、と、私は思う。何かを成し遂げた人と、そうでない人の一番大きな差は、やったかやらなかったか、なのだと思う。そしてそれを、達成まで続けたか、途中でやめてしまったか。春、岐路に立つ人たちみんなが、一歩を踏み出そうとしている誰かが、今「やる」と決めたその勇気を、持ち続けてくれると言いなと思う。つまりひゆーが、新しいチームで打ちまくってくれるといいなと思う。息子が好きになった選手というのは、なんだか息子みたいに思えてくるのだ。(勝手に。)

ここから先は

642字

¥ 400

この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!