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【4/20中日戦○】大切なことは、あとから振り返ったときに気づくもの

球場を駆け回るキッズたちを見て、なんかふいに、泣きそうになる。

ついこの間まで、息子はこの子たちと同じくらいの歳だったのだ。うれしそうに傘を持って、覚えたての野球のルールを必死で教えてくれて、見よう見まねでスコアブックに得点を書き込んでは喜んでいた。iPhoneの写真アプリは、たまにその頃の息子の動画をレコメンドしては私を泣かしにかかる。

気づけばもう、息子は中学生だ。今日は一人で行ったことのない駅まで行って学校の遠足に参加していた。息子は遠足から帰ってくるのが遅く(そして疲れているだろうし)むすめは習い事があるというわけで、一人で神宮へ来て、ゆっくり観戦することになっていた。

二人が小さい頃は、あんなにも「ああ一人の時間がほしい!!!」と、思っていた。「一人で神宮へ行く」というシチュエーションにとにかく憧れた。三人分のチケット代で、一人分ならすっごくいい席に座れるのになあ、と思ったこともあった。だけど、実際に手を離れはじめてようやくわかるのだ。あの、小さな二人を連れてせっせと神宮へ通った日は、もう二度と戻ることのない、かけがえのない日々だったということが。

本当に大切なものは、過ぎ去ってわかるもの、と、誰かが言っていたことを思い出す。

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