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人生はなにが起こるかわからないからおもしろいのだ。【11/7巨人戦●】

夫と私は大学の同級生ですが、私の会社の同期は夫の大学のサークルの先輩である。と、いろいろややこしい「ねじれ」がしょっちゅう起こる。私は同期とタメ語で話すが夫は私の同期に敬語で話している。ちなみに私の会社の先輩は夫の大学時代の友達であり、私は敬語で話すが夫はタメ語で話している。ややこしい。非常にややこしい。

が、まあそんな細かいことはさておき、昨日はその私の同期(かつ夫のサークルの先輩)家族や、夫のサークルの先輩家族とバーベキューをしていた。私は「サークル」というものに全くなじめず(新歓のノリがどうもものすごくだめだった)入らなかったので、結婚式やらこういうバーべキューやらで夫のサークルの同期や先輩たちと一緒に遊ぶと、「これがサークルか・・・・!!!」と、思う。いやまあ、ゼミとか会社の飲み会なんかとそう変わらないのだけれど、でもなんか、「新歓無理。」と思った割には、サークルというものには爽やかな風が吹いている、らしい、と、今さらながら知る。

で、またビールをたらふく飲み、帰ったら試合は始まっていた。シーズンも終わりになると、「予定から帰ると試合が始まっている」ということがよく起こる。なにがなんでも18時に予定を終わらせて待機!と、いうことも減ってくる。まったりしたものである。そう、私だって「まったり」野球が見たい。

が、試合が始まると結局「まったりモード」が徐々に消える。結局今日も私は、ソファに沈み込む。

「ホームラン王争い真っ只中の岡本にホームランを打たれる」という、もはや勝敗以上にショックが大きいのではと思えるものを2本も浴びる。3本だった村上くんのホームラン数との差は、一気に5本まであいてしまう。

「岡本は・・・岡本だけはやめてとあれほど・・・」と、頭を抱える私に、「おかもともがんばってるからねえ」と、むすめが謎の理解を示す。実況はひたすら坂本と岡本を褒め称え続ける。私はだんだんこの世は巨人でできているのではないかという気がしてくる。(できていない。)

でもこのひたすら巨人を讃える世界において(たしかに巨人はすごい)、村上くんはなんというか目が覚めるようなホームランを放つ。もうなにをしてもこのフルメンバーの巨人には勝てないんじゃないかという気すらしてくる中で、しっかり4番の仕事をまっとうしようとする。しかも、負けじとなんと2本目のホームランまで打ってしまう。本数の差は試合開始前にリセットされる。

人生はなにが起こるかわからない。大学のゼミで意見が合わなすぎて顔も見たくなかった友人となぜか結婚し、一生関わることのないと思っていた「サークル飲み会」にこどもたちと参加するようになり、全く興味のなかった野球の結果に一喜一憂し、最下位独走中のチームで高卒3年目の二十歳が最後の最後までホームラン争いを続けるのを見届ける。

わからない、わからないからおもしろいのだ。

巨人はたしかに強い、坂本はたしかにすごい、岡本も本当にすごい、ヤクルトはたしかに(今のところとても)弱い。

でも、ここに来てもまだ、「なにが起こるかわからない」を、ヤクルトは見せてくれる。残り2試合でも、村上くんはまだホームラン王の可能性を残してくれる。

予定調和じゃない方が楽しいよね人生は、と、息子に強がりを言いながら、最下位だけは(そう、それ「だけ」だ)決定しているヤクルトの残り試合を、「なにが起こるかわからない」と思いながら、見届けている。




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