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【ランニング日記】 息子にとってベストの受験とか、自由と自律とか。 【※2023年※1/23(月)〜1/27(金)】

(先に〜2/3までの日記をアップしちゃって、アップしそびれてた分です)(一年後の私より)

1/23(月)

昨日はまたまた息子の受験付き添いで千葉へ。せっかく日曜日だし家族みんなで行くか、と思ったのだけれど、どうもここのところ仕事のストレスマックスの夫がなにかとあると私につっかかり(こどもか!)受験よりそっちに疲れてしまうため、次からは一人で送迎しようか…と、考える。夫の仕事がたいへんなのはわかるが、それは私にはどうしようもできない。昔は若かったので、「私もなんとか家庭の雰囲気をよくしなければ…」みたいなことを考えたわけだけれど、そんなもん、私の仕事ではない。大人なのだから自分のことは自分でやってもらうしかない。

というわけでいろいろと疲れつつ、でも同時に息子はテストを重ねるたびになんだかたくましくなっていく気がする。そしてむすめもしっかりそれに付き合ってくれる。子供というのはほんとうに、のびしろだらけだ。

なかなか緊張感ある毎日なので、昨日も夜寝るときは「まあ明日くらい走らなくていいか…」と思ったわけだけれど、朝起きるとまた、無言でウェアに着替えていた。もう、ほんとうに、習慣って、こわい。

でももともと私はほんとうにほんとうにほんとうに怠け者なので、ここまで「習慣化」してしまうほかないのだ。こうなるまでにたぶん、5年くらいかかっている。5年たってやっと、なんとか「習慣」という形ができてきた。私はほんとうに、何をするにも時間がかかる。

震えながら外に出る。寒い。めちゃくちゃ寒い。でももはや冬なのだから仕方ない。わかっていて外に出たのは私なのだ。悲しいかな。

さて、行方不明だった私のAirPodsですが、大騒ぎしてあちこち探しにいったり問い合わせたりしてもうどこにもないので新しいの買おうか‥と思ってサイトを開いたら、値上げしたのかもともとこんなだったのかとにかく思ったのの倍くらい高くて、こんなんすぐに買えへんわただでさえ息子の受験料と入学準備金みたいなのがあほほどかかるのに!!と、思い、もう一度家をさがしてみたら、なんとジーンズのポケットに入っていた。えええ。みなさん、なくしものをしたらまずジーンズのポケットを探してください。

というわけで、久々に音楽を聴きながら走る。するとどうしたことでしょう。先週まったく上がらなかったタイムが、ちょっとましになっているではないか。音楽って大事だったらしい。もうどこにもいかないでねAirPodsちゃん。

1/24(火)

どこからか聞こえてくる「今週は寒くなる」というニュースを聞かないふりをして、寒さなんてうそだみたいな顔をして、今日も体を起こす。

昨日は息子と遅くまで地理のちょうちょうちょう基礎の復習をしていて(「択捉」って漢字間違えてたよ大丈夫かな受験生…いや大丈夫じゃないわほんと…)夜ふかししてしまったので、とにかく眠い。今日は早く寝よう・・・

夫がなぜか「ぼよよん行進曲」を流していて、またちょっと涙ぐむ。あの曲を聞くと勝手に涙が出る仕様に体がなっているのだ。よくわからんのだけれども昔からそうなのだから仕方ない。

ついでにむすめが「沈丁花」を流し始め、私はベッドの上でまた泣く。あの歌詞はもうほんと、今の私の涙腺を刺激しすぎる。

ここにきて、ほかの人の受験ブログみたいなものを初めて読んだりして、いや私はもっと息子の受験に関わってあげるべきだったんじゃないか、そうすればもっと成績だって伸びて、可能性が広がったんじゃないかとか、夜中に一人考えた。スケジュールだったり、なんだったり、私にできることはもっとあったんじゃないか、と。そうすれば苦手な社会ももっとのびてたんじゃないか。私は受験生の母としてできることをちゃんとしたのだろうか。いやしてない。

でも、そういえば息子の担当の塾の先生が「息子くんには『面倒見の良い学校』じゃなくて、自主性を重んじる学校が合っていると思います」と言っていたことを思い出した。私はとにかく「自由な学校へ」と思っていたので、そのときも先生の意見に全面同意したわけだけれど、今思えば「面倒見の良い学校が合わない」というのは、つまり「あまり勉強に口出しをするようなところは合わない」ということなのだろう。きっと、私がもっと綿密に寄り添って、スケジュールをしっかり立てたところで、息子がそれに従ってやる、ということはなかったような気がする。あくまでも、うちの場合は。

だからわが家にとってはこの形の「受験」が、たぶん一番良い形だったのだと思う。むすめの場合はむすめの場合でまた違うと思うけれど、とにかく息子にとってはそうだったのだろう。

私がもっと口出ししていたら、もっと上を目指すことも、もっと確度を上げることもできたかもしれない。でもそれは息子にとっての「ベスト」ではきっと、なかった。今、この形で手にする結果が、息子にとってのベストだし、もしうまくいかなかったとしても、またどこかでこの経験が花開くタイミングが来るのだと思う。

みたいなことを考えながら、今日は7キロ。さて今日も合格発表がひとつあるけれど(落ち着かない…)息子の前ではどんなときも、どんっと構えていよう。

1/25(水)

さむい。さむいなんてもんではない。痛い。さむさが痛い。

何年に一度の寒波、みたいなニュースをまた聞かぬふりして過ごしていたけれどもこれはさすがにスルーできない。噴水の水はもちろん凍っているし、外に出た瞬間皮膚が痛い。どれくらいかというと、顔がかじかむほどである。どんなんだ。

それでも普段は走っていたら暑くなって汗をかくのだけれど、今日にいたっては一滴も汗がでない。ジムに行くときにいつも下着まで全部着替えるのだけれど、今日は別にそのままでいいんじゃないかというくらいの汗のかかないっぷりである。とにかく、寒い。間違いなくこれはこの冬いちばんの寒波。

何が悲しくてこんな日に走るんだと思うじゃないですか、外に出るとなんと走っている人がほかにもいる。信じられない。みんなほんと何が悲しくてこんな日に走るんだ。人のこと言えないけど。

いつも犬を散歩している塩見ファンのおじさん(塩見の背番号が入ったウェアをたまに着ている)も、今日もちゃんと散歩をしている。寒い日のわんちゃんの散歩というのもこれまた愛ですね。

1/26(木)

あまりの寒さにもう、どうしても外に出る気にならなくて、百人一首を覚えるむすめにつきあったりねこに絡んだり息子を起こしたりしながら無駄に時間を過ごす。7時前になってようやく「いやーもう、これやと5キロしか走れへんわ!5キロだけ走るわ!」と、誰にでもなく言い聞かせ、なんとか外に出る。まあ、5キロしか走れないのは確信犯である。

池の水はカチコチに凍っている。だいたい昨日は夕方に出たときもまだ氷が残っていた。まじでさぶい。しかし、これが(ここ東京においては)寒さのマックスだということはわかる。つまりこの中で走ることができるのであればどんな寒さの中も走れるということである。そのメリットはよくわからないけど。

寒いからとにかくスピードを上げる。さっさと体をあたためたいしなによりさっさと帰りたい。もはや、100メートルほど走っただけで「帰りたい」と思う。

暑さというのはもちろん、体力をうばってゆく。しかしですよ、寒さというのもそれはそれである種の暴力性を持って体力を奪うことに私は気づいた。

それでも、なんといっても朝太陽の光を浴びると幸せホルモンのセロトニンが分泌されて一日ごきげんに過ごせるって六車さんが言っていた。

だからなんとかがんばって走る。朝からこんなさっぶい思いしてるのだから、ちょっとくらい幸せホルモン出てもらっていいですよねそうです。

なんとか5キロ。あと一日、なんとかがんばる・・・

1/27(金)

塾帰りの息子と、遅くまで理科の復習をしていて、寝不足。ほんとうは夜にやるのはもうよくない時期なのだけれども、なんせ、基礎がまったく足りていないので、背に腹は代えられないというかなんというか、もはや、ごはんを食べながら昆虫の勉強をしたりしている。背に腹は代えられない。昆虫は頭・胸・腹に分かれている。そうですね。

そもそも、今の今まで息子の勉強を一切見てこなかったくせに、受験一週間前を切って急に、あれこれ気になりだすのだから手に負えない。(わたしが。)それなら最初から見てあげればよかったと思うところだけれども、いやこの一週間ですら体力消耗しているのにこれを一年間なんてぜったいむりだ。おそらくこれが、私にできる最大限なのだ。と、思うことにする。

こないだ息子は「あの時あれやっとけばと思うことが全然ない」と、言っていた。すばらしいことだと思う。私は今になってあれ見ておいてあげればよかった、ここもうちょっと検討すればよかった、なんなら志望校もここでよかったのだろうか‥みたいなことを、悩んでいるというのに。自分のことであれば腹をくくって迎えられるけれど、他人のこととなると逆にあれこれ考えてしまう。

息子の可能性を、私はもっと伸ばしてあげられたんじゃないか。私がもっとサポートしていれば、息子はもっと伸びたんじゃないか。そんなことを思い返すときりがなくて、でもまた、火曜日に思ったことをまた思い出す。もし息子が私のサポートでもっと伸びたとしても、それは息子にとってベストの勉強ではなかったのだ、きっと。

息子には息子のペースがある。そして私が子育ててで一番大切にしたいのは、自由と自律だ。そうするとわが家にとっての受験は、やっぱりこの形だったし、そしてその結果が今出しうる最良のものなのだろう。

この先、この経験を糧に、またたくさんたくさん息子が自分の力で成長していってくれるといい。しんどいときはあったかいごはんを作るから、できるだけ笑って、過ごしてくれるといい。

と、思いながら、焦る気持ちも隠しきれず、はあ、なかなか理想どおりにはいかないなと思っているところです。そんなわけで今日は6キロ。なんとか、6キロ。しかし今日は寒さがちょっとましだった。これならもうちょっと早く起きて距離を走れたなと思いつつ、まあもう今週は仕方ない。(たぶん来週ももっと仕方ない。)

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