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保険ショップによくあるライフプランニングの落とし穴

昨今、お金に関する相談を受けている窓口は街中に増えています。
その増えている代表的な窓口は保険ショップです。チェーン展開しているショッピングモールや駅前などにたくさんできています。また、webサービスからも無料のFP相談はたくさんありますので、どこから相談してよいのか迷うくらいに増えています。
保険ショップは名前の通り保険の提案・加入が最終的な目的としているわけですが、相談者の現在のお金の出入りを検証するためにまずはライフプランニング表(キャッシュフロー表)を作成することから始めることが多いです。

実はこのライフプランニング表の作成に「落とし穴」があることが多いです。ライフプランニングを作る時に教育資金のことを気にする方が多いです。お子さんが小学校から社会に出るまでの教育資金にしっかりと備えたライフプランニングを設計するように作りたいという相談は私が相談を受けていても多い内容です。
この時、保険ショップの多くはライフプランニングを建てるために専用のソフトを使用しています。ソフトのデータを基準にしてプランナーさんがアドバイスをしていることもあるようです。

このソフトに落とし穴が潜んでいます。ソフトが出す教育資金の見積もり(設計)が甘いことです。
ソフトは世の中に発表されているデータなどを集約したり、過去の分析の平均値から結果を出す傾向にあります。よくある例が高校までは公立で進んだ場合の平均値が出ることが多いです。そうすると高校に入学する時に受験をします。近年は受験対策を完全に独学でする方は実際に少なく、塾や予備校に通う、家庭教師をつけて受験対策をして少しでも希望に沿った高校の対策をします。

ここが落とし穴です。
この受験対策にかかる費用がソフトのシミュレーションに入っていないソフトが多い。なぜ私がここを「落とし穴」と感じるかというと近年、特に首都圏で受験をする方は下手すると高校生活3年間で必要な学費よりも高校受験で必要な受験対策費用の方が高くなります。年間100万円以上必要になることが多く、中1から対策を始めると高校に入学するまでに400万円弱まで必要なこともあります。

一般的にライフプランニングを設計する時に大学で必要なお金のために学資保険などで貯蓄をしましょうという流れになります。大学で必要な学費を貯めることはとても良いことですが、その大学に入るまでに必要な受験対策の費用の方が高くなる傾向にあります。
このような受験対策費をライフプランニングに盛り込んでおかないと将来の収支が大幅に合わなくなります。そのしわ寄せは住宅ローンの返済資金や老後資金が足りなくなることに繋がります。また、予期していない失業や大きな病気で仕事ができない場合の備えがなくなりますので、ライフプランニングを建てるときは学費の面、しっかりと気をつけましょう。

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