お金の神様 虫鹿恭正「変身貯金とは?」
皆さん、変身貯金を作りましょう。「変身貯金」というのは私が作った造語なんですが、生まれ変わるため、変身のために貯めるお金のことを言います。
普通の人間は、やりたいことや夢を持っていないことが多いその理由
私は本を読むことが好きでこれまでたくさんの本読んできました。
その中でも大好きな本、ワタミの社長である渡邉美樹さんがモチーフになっている高杉良さんが書いた「青年社長」という小説にものすごく影響を受けました。この小説のどこが好きかと言うと渡邉美樹さんがワタミを始める前に飲食業をやりたいと、まずは大手さんのノウハウを学ぶためにフランチャイズに加盟しようとつぼ八という居酒屋チェーン店に加盟しました。フランチャイズに加盟するにはお金が必要です。
渡邉美樹さんは1〜2年くらい佐川急便の住み込みの仕事をされていて1日17時間くらい働いたことがあるようで、住み込みだったので食事も付いていてほとんどお金を使うことがなかっただから、1年間で700万円くらい貯めることができた。その貯めたお金で夢の実現へ降り出し始めたという実にいい話があります。
普通の人間は、やりたいことや夢を持っていないことが多いです。
私は多い時で月に100面談ぐらいファイナンシャル・プランナーとして私が「将来の夢はありますか?」というと「特にありません」と答える方が多いです。「なぜ?」と考えてみると結局、お金がないことが原因なんですよね
何か始める時はお金というベースが心のハザードを取っ払ってくれるだと思います。貯金があるから「チャレンジしてみたい」や「学校にいってみたい」、「自分を見つめ直す旅に出たい」などと思えるのだと思います。
私自身も自分の人生を振り返ってみると「変身貯金」で貯めたお金があったからこそ大きく飛躍できたターニングポイントがありました。
社会人になった時に最初コーヒーを扱う上場会社で働いてたのですが、仕事が楽しくなかった。楽しくないから「辞めたいな」とか「転職したいな」ということばかりを考えてしまいますが、しかし、その当時、私には特にやりたいことはありませんでした。
私が「変身貯金」で貯めたお金があったからこそ大きく飛躍できたこと
ある時、妻が(今でも放映している)「がっちりマンデー」という番組をDVDに録画しておいてくれたことがありました。正確には、その当時は「儲かりマンデー」という番組名だったのですが、番組でコーチングの特集がされた時がありました。コーチングというのはスポーツのコーチではなくて、コミュニケーションを使って、相手の成長や自己実現を促してサポートする人生のコーチングをする仕事です。妻が「恭正(私)に向いてるんじゃないか?」「こういうことを仕事にしたら輝けるんじゃないか?」と思ったらしく、見せるために番組を録画しておいてくれました。
その番組を私は見て、こういうことをやりたいんだと思って感動しました。
私の人生、今思えばコーチ的な人に応援されて今日まで来れました。もちろん当時もその想いでした。番組でコーチ21という会社の社長さんがコーチングについて紹介されていたので、私、インターネットで調べてみて、そのコーチングの資格を取ったりする金額を調べたらビックリしました。なんと60万円くらいする、さらにはコーチングの勉強をするにはコーチを付けた方が良く、コーチを付けると1回2、3万円すると書かれていました。つまり、コーチングの勉強を終えるまでに100万を超えてしまうことがわかりました。
しかしながら、私たちには図らずも「貯め癖」があり、計画的にお金を貯めていました。当時、共働きで妻の収入はないものとして私が妻を扶養している気持ちで私も収入の中から家賃とか生活費を出していたので、私にはほとんど貯金残高なくて妻の方にどんどんお金が貯まっている状態でした。
「コーチングの資格を取るのに100万くらいお金がかかるんだ」と妻に話したら「いいじゃん、100万円ぐらいなら挑戦しなよ」と言ってくれました。
ここでもし100万円というお金が全財産の100万円だとしたら「コーチングの勉強してもいいか」と聞かれて、妻も「勉強したら」と後押しできなかったと思います。私も妻に頭下げて「全財産の100万円使ってコーチングの勉強したい」とは言えなかったと思います。
「貯め癖」があって貯金を持っていた。「仕事を辞めたい」、「転職したい」というそういうターニングポイントが図らずもやってきた時に私には「変身貯金」というお金のベースがあったから一歩踏み出すことができました。今も私はコーチングの仕事をしていますし、このファイナンシャル・プランナーとしてお金の相談の時にも学んだコーチングのコミュニケーションを活用して、相手の可能性を引き出したり、前向きに物事を考えたり、不安を受け止めてプラスへと転じるようなことができています。これは20代の頃に100万円使ってコーチングを学んだからなし得ていることなので、本当に「変身貯金」があったってことにも感謝しています。「備えることをしていたから神様も現れてくれた」のだと思えてならないタイミングでした。
まとめ
様々な考えの人がいると思います。もちろん明確な夢があれば、渡邉美樹さんのように夢に向けてお金を貯められるかもしれません。しかし今、夢がない方や何がやりたいか分からないという方でも夢が来るべき時が来れば、「変身貯金」というベースがあるから一歩踏み出すんだ、変身するんだというスイッチを入れることもできます。
そのターニングポイントがいつ来るかわかりませんが、備えあれば変身する時がやってくる可能性が上がって来ると思いますので、「今、何からやればいいかわからない」「やりたいことがない」という方も手始めに「お金の貯め癖」を付けてみてはいかがでしょうか。塵も積もれば、「変身貯金」となって変身するターニングポイントが必要・必然ベストのタイミングでやってくるかもしれません。
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