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【実例】住宅ローンのセカンドオピニオン 後編

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昨日に続き、本日は住宅ローンのセカンドオピニオンの後編です。

首都圏在住の世帯年収1350万円
 旦那さま 会社員 40歳 年収800万円
 奥さま 会社員 35歳 年収550万円
現在の貯金額 約1000万円
現在の家賃 月13万円
住宅ローンでの借り入れ予定額 6500万円

少しだけ前編のおさらいをすると世帯年収1350万円、現在の貯金額が約1000万円で6500万円の住宅ローンをして家を買うのはアリかナシか?という話題です。詳しくは前編をご確認頂きたいのですが、私はこの状態で6500万円の住宅ローンをするのは難しいと判断しました。

まず、世帯年収1350万円に対しての貯金額1000万円は少ないということです。「世帯年収が高いのに貯金が少ない」ということはそれだけ出費が高いということです。パワーカップルと呼ばれる夫婦で年収1000万円を超えるような家庭に多くありがちなのですが、入ってくる分、使ってしまっているのでいざという時の備えができない。例えば、病気になって長期間働けないなどの予定外のことが起きた場合に一気に貯金がなくなります。やはり年収高いだけの備えも多く必要になると思います。これが1350万円だと備えがあると言える貯金額を下回っているように感じます。

私は今、この状態で6500万円の借り入れをして買うことはおすすめできません。それでも「家は買いたい」と思います。マイホームを持つことは「夢」でもあります。ファイナンシャルプランナーとして実現させてあげたいと思う思いも当然としてあります。

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では、できるだけ買えるようにアドバイスするにはどうしたら良いのでしょう?私はこの答えは十分な「貯金」が貯められるようにすることです。その為には住宅の購入価格を下げるか、もしくは、住宅以外での支出を調整する必要があります。

この事例に出ているご家庭で貯金するために調整できそうな部分は自家用車の調整ができそうです。現在、カーローンを使用して約400万円の車を購入しています。この返済額が月6万〜7万です。5年(60回払い)に1度のペースで乗り換えしているとのことです。このペースで支払うと一生で車の購入だけの費用だけで2000万円を超えてくると思います。
よって、車を10年などもっと長く乗るようにして買い替えのペースを調整して総支払額を下げるか、車体価格そのものを下げることが必要になります。

なお、奥さまが奨学金を借りて大学に行っており、現在返済中とのことですがこちらは繰り上げ返済等は特に不要と思います。なぜなら金利が低い(1%程度)ので、この金利であれば無理に繰り上げ返済をするよりはこの金利を超える投資に回した方がお金を多く残すことが可能性が高いからです。

どうしても買うのなら車の価格や乗り換え頻度を調整して、貯金を着実に増やせるように進めることをまずは考えてみることをお勧めです。

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