火をつけて、吹き消して、風を切る。

今日は何時に起きたか覚えていないけどたぶん昼ごろだ。

少しだけ食事をして、着替えた。

そして水曜日は新しい曲がたくさん出るから、新譜を数曲聞いた。配信が浸透してきて、摘み聞きにも慣れてしまった。悪いところだけではないけれど、音楽を消費してしまうのは嫌だ。

音楽は風だと思う。なくても生きていけるなんてよく聞くけれど、それは植物にとって風みたいだと思った。

空気があるから風が生まれるように、音があるから音楽は生まれるし、生きているから楽しむことは必要だ。そう思ったけれど、宇宙のこととか持ち出されたら細かいことはよく分からないから曖昧だな。

でも音楽は必然だったのではないかと今日ふと考えた。

それから映画の続きを見て、ひとりで謎解きを楽しんでいた。

予想出来ない展開の映画らしかったけれど、序盤は予想なんてする暇もなく、ついていくだけで精一杯だった。中盤から謎が生まれて、犯人は誰だというお決まりのパターンがきて、やっと追いついた感覚があった。でもまた終盤も追い越されて、待って待ってと必死に食らいついていたら物語と共にゆっくり解けていった。

暗闇ではキャンドルの灯りだけでとても安心した。隠れて会った図書館に持ち込んだ灯りは、物音がすればすぐに吹き消した。するとまた暗くなって、ふたりは消えた。

文学とそれに関わる人に敬意を持った映画だった。読む人がどれだけ面白がってくれるか、作る人が金に溺れていないか、ちゃんと真っ直ぐ向き合うことが大切だった。

それと書き手になる勇気が描かれていた。書いたこともないのに文句をつけて、つまらないと揶揄するだけなのは、自分の作品と向き合う勇気がないからだった。小説だけではなく、表現全てに言えることだけど、自分でやってみる勇気を持つのは格好良いと思った。

それからギターを弾いて、夕方になったら外へ出た。自転車の空気を入れて、買い物へ行った。帰ってから再び外出して少し自転車を漕いだ。

やりたいことに向き合う勇気は、逃げなかった日々の積み重ねで強くなると思う。だから自分から逃げないで、毎日少しずつでも行動していきたい。いつか消えてしまいそうな気持ちだけど、だからこそ消さないように守ってみたい。

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