宇宙も生活に取り込んでしまえれば、5秒後に生活へ戻る必要なんてない。

今日は昼ごろ起きようと思っていたけれど嫌な夢を見て早く目覚めた。子どもの頃よく通っていた道を夜に歩いていた。夜の間だけ涼やかな夏の日だった。

激しい暴力性が鮮明に見えて飛び起きた。

そしてまた寝た。

昼過ぎまでだらだらして、夕方になる前には食事と着替えを済ませた。そして外出。

今日も音楽を浴びていた。降ってくる音はちゃんと届いた。

私は嘘で覆われた時代に育ったみたいだ。でも、時間がかかっても真実はいつか勝利すると歌ってくれた。

いつの月日も生きるのは難しいと鳴らしていた。時代や環境のせいにしがちだけど、言い訳なんて出来ない壮大な事実が広がっているから仕方ない。

自分が生まれるよりもずっと前から生きている人間が集まって狂ったように踊って、狂ったように無心で腕を振り回していた。別に動かなくても置いていかれないよ、と伝えてあげたいほどに一生懸命に楽しんでいた。

もう昔と呼べる時代に考えていたことは彼の中でどんどん熟して、今の時代に新しい実をつけていた。

謎は解明されて、発見する。そしてまた次の疑問が生まれる。そうして思考を繰り返す人間こそ賢い人なんだろうと思った。考えることをやめないから面白いし、楽しくなれる。

いつも生きる逃げ道を求めているけれど、考えて続けることもそのひとつかもしれない。詩や言葉に縋っているけれど、それは思考の果ての結晶だからだ。

どんな時も消えない二面性が共存する世界になればもう少し優しくなれるかもしれない。片方を排除してしまえば、反対側も消えてしまうことを忘れてはいけない。

簡単に前提はひっくり返るし、ちょうどいい瞬間も覆る。

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