現代的課題の展示から学ぶ ー吉村智博「博物館における表象行為と社会的差別」
展示で何を伝えるかというのは、しばしば話題にあがる。
そして繰り返し、繰り返し、私たち(学芸員・博物館)が中立であることはありえない。何からのスタンスに立たなければ、展示などすることができない、といわれ続けてきた。
大抵は、それぞれの専門分野の学問のスタンスに立つのだろうけど、現代的課題については扱いが難しい。「公害」や「貧困」など、そもそもそのテーマを展示するのかどうかでも意見が分かれそう、というか避けて通るものかもしれない。
でも、きちんと向き合うことでしかわからないこともある。そして、現代的課題の「展示」だけでなく、「展示」という行為全般を考える上でのヒントを与えてくれたりする。
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