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猿之助さん幸四郎さんの相乗効果

もう何回観たかは気にならなくなってきました。芝居は一期一会。猿之助さんの舞踊や芝居は毎日観ても新鮮に楽しめます。自分の心の状態も同じ時はないので、新しい発見や感じることがあり面白いです。

ヘッダーの写真は歌舞伎座で毎月販売されるスヌーピーとコラボのクリアファイル。猿之助さん演じる長袴スタイルの鬼女のまわりに6人の鬼女。6人なのは澤瀉屋型だけなので、そこまで再現していることがすごいなぁと思い記念に購入しました。

昨日と今日は席の位置をかなり変えてみました。今日は、先週楽しかった東桟敷。より舞台寄りの位置。パスポートの力を使って二階席の経験値を上げています。これも楽しい。

芸術祭十月大歌舞伎はあと8回。ここから千穐楽まで、また猿之助さんのすごさを実感することになります。外見はクールでも、内なるものは熱く、攻め続ける人だと思っています。

猿之助さんが言う「命を削って舞台に立つ」という言葉。それに対して何ができるのだろうと考えます。可能な限り劇場に足を運ぶことはもちろんだけど、私にはこうして文を書いて応援することしかできません。猿之助さんを応援することが私のライフワークです。

昔、ある歌舞伎ファンの方から言われました。「猿之助さんを好きなayaさんが好き」人生で嬉しかった言葉の中の一つです。ああ。。私らしさとはそういうことなのだと心が明るくなりました。誰と比べる必要もない。それが本来の私なのだとわかった。猿之助さんのおかげで自分を好きになれました。


話が逸れました。。今日の舞台を観て改めて思いました。「鬼揃紅葉狩」後半の立廻りがスピードアップしています。猿之助さんはもちろん、澤瀉屋の皆様は先代の頃からの作品作りでスピードが体に刻みこまれています。先代の3Sの一つ、スピード。

澤瀉屋の紅葉狩ですからスピード感ある立廻りが見所の一つでもあります。が、あと8回という段階になり、さらに速まってきたと思うのです。それは、猿之助さんと幸四郎さんが相性抜群だから起きる現象かと。阿吽の呼吸で間合いが詰まり、ギリギリの攻め具合になっているもよう。

また、いつもなら猿之助さん一人が速くなるのを周りがそれに合わせるイメージです。

今回は猿之助さん幸四郎さんの相乗効果みたいな感じです。それに海老反り体勢に入る猿之助さんのスピードに絶妙にポジションにつく幸四郎さんがすごい。

6人の鬼女たちが幸四郎さんに次々に襲いかかるシーン。幸四郎さんの太刀さばきが速い!それに合わせて襲うほうも速くなるのですよね。映像で見た染五郎時代の「髑髏城の七人 アオドクロ」の百人斬りをまた観たくなりました。色気ある表情がなんとも素敵です。

幸四郎さんは自身の襲名公演でも澤瀉屋の「伊達の十役」を上演してくださるほど猿翁さんをリスペクトしている方。澤瀉屋の演目にもとても相性が良いと勝手に思っています。その体と心で体現してくれる。だから澤瀉屋の芝居で幸四郎さんを観ることが大好き。

猿之助さんは赤姫姿でもグルグル回り、鬼女でも回り、さらに手を使わず袴の裾を足でクルクル回してダイナミックな動きに入ったり。渾身の力をこめているのが伝わり、胸がいっぱいになりました。

後半は、ついつい拍手にも熱が入ってしまう(笑)いちおう、周りの方の空気も読むようにはしているのですが。。今日は桟敷で同じ升になった見知らぬ大先輩が同じように盛り上がっていて嬉しくなりました。

鬼揃~が終わったら自然と「よかったですね~」と話が始まり、その席ならではの見え方の良さをシェアしました。お隣さんに恵まれた、と言っていただき楽しくて幸せでした。

こういうのもご縁だなと思う。
有難うございました。


20日から銀座博品館劇場で「猿之助と愉快な仲間たち」の2.5回公演が始まります。急きょ、二日間だけ猿之助さんの出演が決定しました。この方は本当に命がけ。

でもこんな時の猿之助さんはすごいのです。きっと、鬼揃~はますますパワーアップしていくはず。幸四郎さんをはじめ共演者の皆様と歌舞伎の底力を見せてくれると信じています。ファンとしては見逃せません。全力で応援いたします!


aya


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