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いよいよ明日から鬼揃紅葉狩!

今月の歌舞伎公演の幕が開き始めました。いよいよ明日は歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」の初日です。

猿之助さんは第一部に出演です。

「三代猿之助四十八撰の内 鬼揃紅葉狩」は澤瀉屋のお家芸。舞踊劇です。能の紅葉狩がもとになっている松羽目物の鬼揃紅葉狩を先代(現 猿翁)が、ケレン味たっぷりにアレンジしたのが澤瀉屋の型。

楽しみな理由の一つに、何度も話していますが。。猿之助さんが亀治郎時代に踊った時、心を完全に持っていかれた舞踊劇だからです。

2009年11月。13年前のことです。その後、襲名年の2012年2月博多座(私は観ていません)で踊っていますが、四代目猿之助としては初めての上演になります。

2009年11月のチラシ

猿之助さんの役名が「更科の前実は戸隠山の鬼女」となっているとおり、更科の前という姫が実は鬼女というストーリー。少し調べると、猿之助になってからお姫さまの役を演じたことはないようで。。。おそらくこの時ぶりに猿之助さんの姫を観る!そう考えただけでも興奮してくる(笑)

先代は立役だったからお家芸には立役が多い。亀治郎時代は女方だったのに襲名後は立役を演じることが多くなっていました。ある時、久しぶりに女方を演じた時、四代目ファンは狂喜乱舞の勢い(私だけではないはず!)だったと思う。それ以来、両方を演じてくださり’兼る役者’として活躍してくれて嬉しい。やっぱり猿之助さんの女方が好きです。

さて、お楽しみはまだまだあります。夏に国立劇場で上演された「紅葉狩」梅枝さんが更科姫と鬼女を演じました。鬼女になって登場したのは梅枝さん一人でした。今回のように「鬼揃」と付いた演目になると、姫の侍女たちも後半は鬼女になって現れます。

通常、4人のことが多いようですが、澤瀉屋の型は局&侍女が6人!全員が猿之助さんと一緒に鬼女になり6人で毛振りを行います。4人の通常versionでも毛振りはあります。でも澤瀉屋はこれでもかと回していたような記憶があります。2009年の記憶ですが、初日あたりはバラバラだった毛振りが千穐楽近くになってくると揃って綺麗でした。

私が観劇した2009年の鬼女メンバー
松也さん梅枝さん巳之助さん隼人さん右近さん吉弥さん

今月は
門之助さん種之助さん男寅さん鷹之資さん玉太郎さん左近さん

リーダー的な方がいます。私の記憶では吉弥さんも毛振りをしていたのですが、果たして門之助さんはなさるのでしょうか。なさるなら観るのは初めてだと思うのです。

2009年の方々は今をトキメク若手たち。世代交代してしても鬼女の大ボスが猿之助さんとは嬉しいかぎり。チームワークも必要になると思うので千穐楽までどんなふうに進化をしていくのか楽しみです。

そうそう!鬼女を退治する平維茂が幸四郎さん!維茂の危ないところを助ける神女は雀右衛門さん、そして、猿弥さん青虎さん、笑也さん笑三郎さん、澤瀉屋一門も揃い踏みです。

上演時間も発表されて1時間10分。以前と同じなので短縮はなさそうです。13年経ち、私の心がどんな反応をするのかもワクワクしています。


そして、今月は歌舞伎座が試験的に松竹歌舞伎会員限定に発行した「定額制観劇パスポート」を購入しました。24000円で第一部から第三部まで二階席で見放題です。何回行けるかわかりませんが、私にとっては夢のような企画です。このために仕事もできるだけやりくりして今日までの忙しさに耐えました(笑)明日の初日から少しですが連続観劇にチャレンジを予定しています。

ということで今月は歌舞伎座に集中して楽しみます!


aya


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