桐龍座恋川劇団「夏祭浪花鑑」
先週、浅草木馬館に4日間行った中で圧倒された芝居が「夏祭浪花鑑」でした。
ものすごく面白かった。というより、ものすごいエネルギーでした。昼夜2回観ました。前方席で観た時、団七を演じる座長の純さんが放つエネルギーをまともに受けてしまいました。のぼせたようになってしまった。
それを和らげてくれたのが、徳兵衛を演じていた純弥さんでした。
純弥さん純さんはご兄弟です。
弟の純さんはとにかく芝居やパフォーマンスがパワフル。
夏の太陽のような印象です。
純弥さんは、純さんと共演する時はいつも月のような印象です。でも自分が座長の時は太陽になる。オーラを変化させられる人だと思う。先月の座長公演でわかりました。
純さんの団七の殺し場を観て、私の鼓動が早まるのがわかりました。怖かった。でもその後に純弥さんが登場して空気が和らぎました。私も普通に呼吸ができるようになりました。
哲学者の梅原猛先生が、三代目猿之助を太陽、四代目を月、と表現したのが浮かびました。
さて、純さんの団七。殺し場だけでなく、後の立廻りが最高にエネルギッシュでした。客席の通路を最大に活かし、お客を巻き込んだ捕物はとてもエキサイティングで面白かった。
これを勘三郎さんが観たらなんと言うだろうか。
そんなことを想いました。
夜の部はスタンディングオベーション!
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