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ふたたびの裏表太閤記

先日、歌舞伎座夜の部をもう一度観てきました。

全体をもう少し近くから観たくて二階席から。本水の勢いがすごいのがよくわかりました。歌舞伎座では過去一番に水の量が多いのではないでしょうか。決して大きくない滝ですが、いつもの澤瀉屋の水量がそこに集約されているというか(笑)

一幕二幕の古典は、少し長い気がしていたけど、緩急が付いて見やすく面白かったです。しっかり古典を見せたいという想いに、私は澤瀉屋を感じます。

三代猿之助四十八撰の「伊達の十役」の三幕ある中でも二幕は、伽羅先代萩の’御殿の場’をほぼそのまま約1時間上演しています。

ただ、伊達十は主役の10役早替りが見ものです。一幕目でその役のほとんどが登場する怒涛の早替りがあり、二幕の御殿でじっくり芝居を見せ、三幕は追い込みの早替り。

今月の昼の部で早替りの趣向を團十郎さん面白く魅せてくれていると思うのですが、夜の部は三代目が演じていたお役をそれぞれの役者に分けています。

もしかしたらその分が物足りなさかもしれないと思いました。

私の妄想と感想を聞いてください。


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