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スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

昨晩、深夜からBSプレミアムで放送された「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」。映像ですが、初めて観る三代目猿之助さんのタケルに、やはり四代目が心に甦ってきました。

想いが溢れすぎて「熊襲の場面」までしか観ることができなかった。改めて感じたのです。どんなに四代目が三代目に憧れ、その姿を追い求めていたかを。それに、私はやはり四代目のほうが好み。

2012年6月の四代目襲名披露興行。私が初めてヤマトタケルを観た時の日記を読み返して涙しました。この感動を決して忘れません。


2012年6月11日 ヤマトタケル


初体験してきましたっ!!スーパー歌舞伎!
私、虜になりました。
四代目猿之助さんの思うつぼ。

初役とは思えないほど生き生きしていた猿之助さん!

お顔がシュッとしていてスマート。優しくて強くて涙もろい。。月明かりのように静かにポッと輝く感じ。強くなればなるほど、まわりから尊敬されればされるほど孤独の闇に心が襲われる。

全体のこの独特なテンポ感は何でしょう!附けのタイミングにゾクゾクしました。中でもあの立ち廻りは麻薬です。

猿之助さんのこんな立ち廻りが観たかった!今まで殺陣の早さと美しさが衝撃的だったのは古田新太さんでしたが追い越しました。二刀流もサイコーです!見得もゾクゾクしました。

思いがけず女形の踊りも観ることがでました。洋装で踊る姿の美しいこと。そして、ラストの白鳥の姿の眩しさったらありません。舞台上、あのお姿で形を決める時の優雅さにうっとりです。

見所がたくさんありすぎて、またすぐにでも拝見したい。興奮しすぎて涙するのも忘れてしまったくらい。

「天翔る心。。。」その言葉を聞いた時、お芝居のすべてが心に甦ってきました。タケルの歩いてきた道がすべてここに繋がりました。切なくて胸がいっぱいになり上手く言葉にできません。

今は余韻に浸ります。

私は猿之助さんのヤマトタケルに恋をしました。


aya

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