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私と歌舞伎

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感じたこと、猿之助さんに影響を受けたこと。
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#澤瀉屋

裏表太閤記が楽しみなわけ

お陰様で元気になりました。 今月の楽しみがまだまだこれからなので寝込んでいるわけにはいきません。いろいろ気づきがありました。また新たな気持ちでスタートします。 さて、来月7月は久しぶりに歌舞伎座で澤瀉屋の狂言がかかります。待ってましたっ! 猿翁さんが1981年、三代目猿之助時代に創ったお芝居「千成瓢猿顔見勢(せんなりひさごましらのかおみせ)」をリメイクして43年ぶりに上演です。 同じ形ではその後は上演が無く二回目だそう。当時、明治座では昼夜にわたり通して上演されました。

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7月歌舞伎座に澤瀉屋

昨日、速報が出ました。 7月歌舞伎座夜の部に猿翁さんが手がけた作品がかかることになりました。 「千成瓢薫風聚光 裏表太閤記」(せんなりびょうたんはためくいさおし うらおもてたいこうき) 昭和56(1981)年に明治座で初演され、昼夜かけて上演されたそう。猿三郎さんのblogによると、大阪の梅田コマでも上演があったとか。その時以来、43年ぶりに甦ることになりました。 豊臣秀吉の出世物語「太閤記」をもとに、秀吉の華々しい「表」と、明智光秀らの悲劇的な「裏」を織り交ぜた裏表

澤瀉屋

大好きな めぐさんと電話で話しました。 体調不安とか悩みとか聞いて欲しかったというより、声が聞きたかった。大事なことはやっぱり声で伝えたい。 そうしたら悩みがぶっ飛んだ(笑)私は自己価値を下げ過ぎてたみたい。追いかける人生を送っている場合ではなく、追いかけてもらう人生になりなさい。そうエールを送ってもらった。私なら大丈夫と。 私が私を信じてあげるため、今の自分を生きるため、身体の感覚を感じていくことに集中しようと思う。感覚と感情は一緒だと教えてもらいました。我慢した悲し

繋ぐこと

今日は、猿翁さん段四郎さんを送る会が行われました。 澤瀉屋のことを考え、想っていました。 私は今もほとんどネットニュースや雑誌類、TVを見ていません。良い事も悪い事も情報はもういいかなと考えています。生活が一変しています。 それでも劇場が好きです。 生活スタイルが変わっても、劇場へ行くことだけは変わっていません。演劇は私の生きる力です。 そして、ただただ。。猿之助さんが舞台に立つ姿が観たくて待っています。私が生きる理由の一つです。

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二代目市川猿翁

猿翁さんが13日に鬼籍に入りました。 私が歌舞伎を観始めたのは2008年です。猿翁さんがすでに病気に倒れた後でした。しかも私が歌舞伎ファンになるきっかけの亀治郎さんは甥でありながら、猿翁さん(当時 三代目猿之助)のもとを自ら出ていました。病に倒れてもそれは変わることはなく、亀治郎さんは澤瀉屋一門とともに舞台に上がることはありませんでした。 それが2009年11月、新橋演舞場で亀治郎さんが「鬼揃紅葉狩」を踊ることになりました。「演出 市川猿之助」と書き添えてあるではないです

「一本刀土俵入」猿之助さんのお蔦

今週末にいよいよ京都です。 南座の「新版オグリ」が中止になり、やっと南座で澤瀉屋の演目のリベンジが叶います。 その前に歌舞伎座夜の部を観てきました。 夜の部キリの「一本刀土俵入」は観るかどうか悩みました。私はこの演目が大好きです。初めて観た浅草歌舞伎では亀治郎時代の猿之助さんが初役で演じていました。その次は襲名公演の巡業、歌舞伎座へ。 評判が評判を呼びステップアップしていきました。そして、猿之助さんの演じるお蔦が大好きになりました。 今回、お蔦を演じるのは雀右衛門さん

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「未来へ天翔けるヤマトタケル」

9日は’重陽の節句’ 栗ご飯が食べたいな。。と思いヘッダーをチョイスしました。記事の内容とは関係ありません。 昨日から頭の中で「ヤマトタケル」がグルグル巡っています。前の記事で書いた澤瀉屋三人同時襲名の筋書を読みふけっていました。鬼籍に入った梅原猛先生、蜷川幸雄さんのお祝いの言葉が胸に迫りました。 「未来へ天翔けるヤマトタケル」 これは二代目猿翁を襲名することになった三代目猿之助さんが’ヤマトタケル’上演に寄せた文章のタイトルです。当時の四代目猿之助さんのヤマトタケルの

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スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」来年上演

仕事の休憩時間に知ったニュースに心臓が止まるかと思うほど驚きました。来年2月3月新橋演舞場で「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」が上演されます。 本来は「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)鬼滅の刃」の予定でしたが中止。その代わりの公演として三代目が創造したスーパー歌舞伎の1作目ヤマトタケルが、隼人さん團子くんのW主演で行われることになりました。米吉さん中車さんの出演も発表になっています。 嬉しい!けど寂しい。。でも何だか安心もしました。 そうしたらジワジワきて泣けてきた。 また

2018年1月猿之助さんの舞台復帰を想う

年が明けて10日が過ぎてしまいました。正月気分を味わえるのは、もはや歌舞伎公演の劇場内だけ(笑)公演中は雰囲気を楽しめるので1月の劇場は大好きです。 また、1月の猿之助さんにまつわる思い出は大事なことが多い気がします。浅草歌舞伎の卒業、現在の歌舞伎座に初出演、怪我からの復帰公演、そして昨年の怪我をしてから初の「四の切」上演で完全復帰。これら全てが1月のことでした。

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澤瀉屋の芸は僕にしかできない

歌舞伎座 壽初春大歌舞伎、国立劇場初春歌舞伎公演 千穐楽おめでとうございます。 二部に出演の芝翫さんが陽性になり、幸四郎さんが「三番叟」を踊ることなったそう。急遽、駆けつけたファンも多かったのではないでしょうか。中止にしないこの底力こそが歌舞伎です。一人一人の研鑽と経験。ファンにとっても誇りです。 さて、猿之助さんの「四の切」も無事に幕が下りたよう。Twitterの皆様の感想を読んで胸がいっぱいになりました。いつかまた演じる時がくることを信じて待っています。このお役は、本