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第21回 書き出し祭り 感想まとめ

書き出し祭りとは

丸投げで申し訳ないですが、公式サイトをご覧ください。笑

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1340548/blogkey/3252467/

https://ncode.syosetu.com/s9204h/

 とにかく小説好きな方には書き手として参加するのも、読み手として参加するのも楽しい祭りです。
レッツエンジョイ!


感想依頼募集要項

 前回同様、せっかく感想を書くならば書き手の要望にできるだけ応えるものにしたいと思うので依頼を募集します。
 特に条件はありませんが、好き嫌いは感想に如実に表れますのでご容赦を。娯楽は主観で楽しむものですよね。
 なお、依頼が無くても気に入ったものは勝手に書きます。笑。

■自己紹介
 まず己は誰ぞ?と思う方もいらっしゃるでしょう。
 結論、通りすがりの自称天才です。
 執筆は気の向いた時に10年くらいしてるかな。
 執筆を生業としているかでいえば否です。感想は完全主観で書きます。
 アドバイス的な事は求められれば書きますが、それを取り入れたとしても天才になれるかもしれませんが、所謂プロになれるかは分かりません。笑
 求められなければアドバイスは基本しません。書き手は好きなように書けばいいんです。あなたも天才でしょ?
 よかったらポートフォリオも見てね。

■必須事項
会場、番号、タイトル

■任意事項(希望)
・読んでほしいポイント
・どういう感想を求めているのか
 例 率直な感想、良い点を褒める感想、改善点を提案する感想、今後の展開を予想する感想など
 ※希望が無ければ基本ポジティブな点だけ書きます。

■受付上限 
 締め切りました。

■注意事項
・第三会場は私もいるので依頼はいただけますが、感想の公開は作者発表後となりますのでご了承ください。
・公開された感想を不快に感じたら依頼募集と同じマシュマロでご連絡ください。気づき次第公開停止します。

参考に前回の感想のリンクを貼っておきます。

■依頼フォーム(マシュマロ)


感想

はじめに

・第三会場以外は依頼順に公開していきます。
・並びは会場、番号順になります。つまり、新しく公開される感想が間に入ったりします。
・私の感想は基本ネタバレします。もし、作者の方以外でお読みになる方がいたら作品を読んでから私の感想をお読みください。変な先入観を持ってほしくないです!

更新履歴

4/15 募集開始
4/16 9件受付(第3会場の3件は私の匿名性を保つため未公開)
4/17 5件受付(第3会場の1件は私の匿名性を保つため未公開)
   4/16受付の6件にタイあら感想を記載
4/18 1件受付
4/20 3件受付
4/21    4-03 愛は不要なので結婚しましょう 本文感想追加
   1-24 今日も猫とともに 本文感想追加
4/22  2-01 シナスタジアの聖女、今日も最前線を征く  本文感想追加
    2-06 勇者でしかなかった女は、孤独な魔王と結ばれない 本文感想追加
4/23  1-15 Re;TRY!〜どうか、今度こそ殺されませんように!〜 本文感想追加
4/24  2-12 ネフ・デ・フゥーの船頭 本文感想追加
    4-16 言罪の旅人たち 本文感想追加
    1-02 ドキッ♡ヤクザだらけの異世界転生〜仁義もあるよ〜 本文感想追加
    4-14 マリファナ売りの少女 本文感想追加
4/26 2-05 虚界本紀 機神サカトケ 本文感想追加
   1-13 亡くした初恋 〜王女が結婚したがらない理由〜 本文感想追加
   1-17 黄泉坂学園で生き返りを目指して 本文感想追加
   2-13 島流しされた濡れ衣令嬢、絶海の孤島で赤竜と出会う。 本文感想追加
   1-04 こひつじちゃんとおおかみくん~またその手を取れる日を夢に見て~ 本文感想追加
5/8  2-14 虐げられた王の生まれ変わりと白銀の騎士 本文感想追加


1-02 ドキッ♡ヤクザだらけの異世界転生〜仁義もあるよ〜

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3558iw/3/

■本文感想
 安定感のある面白さでした!タイトルとあらすじから、面白くなりそうな題材だなぁと思っていましたが、期待通りの面白さが担保されていました。
 クロウとレシーナの掛け合いが特に良いですね。緩急が素晴らしい。世間知らずなお嬢様然としたレシーナから急に結婚後の話を切り出すシーンは、クリーンヒットですね。クロウのツッコミも私好みで、笑いましたわ。
 ここで一気にコメディのエンジンがかかりましたね。続きがあれば、その勢いに乗せられて読んでしまいそうです。

 ちょっと不安なのですが、もしかしてコメディではない!?万が一そうなら、失礼しました。
 感想は以上です。依頼ありがとうございました。



1-4 こひつじちゃんとおおかみくん~またその手を取れる日を夢に見て~

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3558iw/5/

■本文感想
 いやぁ、書き出し祭りってこれだから好きです。
 こんな衝撃作もしれっと出てくるんですもの。
 あらすじで「羊になった」とだけあったので、ファンタジー要素で本当の羊になるかもと思ってました。それなら、全然救いがありましたね。
 ところがどっこい、そんな甘いもんじゃありませんでした。どうしよう、胸が締め付けられます。
 書き出し祭りでもランキングが発表されますが、私は小説に限らず創作は優劣をつけるものではないと思います。主観で楽しむものですから。
 好きか嫌いか、それで良いと思います。
 ただ、その好き嫌いを超越して心を揺さぶるモノは存在します。そうしたものはやはり、創作物としての凄みがあるのでしょう。

 本作はそういう類のものだと感じました。間違いなく人を選びます。苦手な人が読んだら吐き気を催すかもしれません。
 ただ、それはそれだけ感情を揺らして身体的影響まで与えているという証左になります。
 ちなみに私も読んでいて辛くなるので好みで言えばあまり好みでありません。ただ怖いもの見たさというか、不思議と続きを読みたくはなります。
 これは間違いなく天才の作品です。感服いたしました。
 感想は以上です。依頼ありがとうございました。

1-13 亡くした初恋 〜王女が結婚したがらない理由〜

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3558iw/14/

■本文感想
 今回は率直なものを求める方が多いですね。では、忖度なく。
 冒頭読んだだけで伝わってきます。恐らく作者は物語を書きなれていることでしょう。
 登場人物の人柄・過去・課題ながすっと入ってきました。ストーリーが綺麗に展開していくのが感じられて、心地良さすら感じます。
 もしあまり経験なくこれだけ書けているのならば、まさに天才です。仲良くしましょう。笑。

 純愛ストーリーを求めている人には、必要十分な物語が提供されることが約束されているので安心して読むことができると思います。

 ここから参考までに私が続きを読みたいかどうかを語りたいと思います。私は個性の強い話が好きなので、超安心感のある王道の純愛ストーリーと分かる本作はそこまで続きが読みたいとは思いません。
 登場人物などに一癖あれば、私へのフックになったかと思います。
 私に読ませるのが目的ではないと思いますが。笑。

 感想は以上です。依頼ありがとうございました。

1-15 Re;TRY!〜どうか、今度こそ殺されませんように!〜

■依頼内容

■作品URL

https://ncode.syosetu.com/n3558iw/16/

■タイあら感想
 率直にいきましょう。殺されるスリルをどう表現するのかがポイントになりそうですね。加えて、なぜ殺されなければならないのかの理由に魅力的なストーリーを込められるかが肝じゃないでしょうか。
 そこが本文で少しでも感じられると良いですね。

■本文感想
 率直にいきましょう。ネガティブな感想になるので心の準備をしてお読みください。

 私としては惜しい作品だと感じました。印象としては中途半端な感じがします。
 タイトルや文章の雰囲気からコメディなのだと思いますが、何度も殺されるという重い事象を笑いに昇華しきれていないように思えます。
 一方、その殺されるスリルがしっかり表現されているかというと、私はそう感じませんでした。何回も殺されて感覚が麻痺しているという事かもしれませんが、主人公に切迫した様子があまり感じられませんでした。 

 私としてはどちらかに尖って欲しかったですね。コメディに振り切るなら、もっとネジをはずした方が良いと思います。具体的に言及すると例えば、過去の死因をエキセントリックなものにするとかですかね。

 全て好みの問題なのであまりお気になさらず。
 感想依頼ありがとうございました。


1-17 黄泉坂学園で生き返りを目指して

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3558iw/18/

■本文感想
 本作も率直いきましょう。少しネガティブになりますのでご注意を。

 設定は良いと思います。

 死後、生き返りのために謎の学園で競争をする。
 生き返りたい者と生き返りたくない者がペアとなり奔走する。

 面白くなりそうです。ただ、冒頭でその魅力があまり伝わってきません。専門家ぶるのは良くないですが、ホットスタートが切れていないように思えます。

 好みの問題が大きいかもしれませんが、私がこの物語で面白くなりそうな部分はあらすじで「善行を積み、優秀な成績を収める」と表現されているミッションであると思います。
 どんなミッションが課せられて、主人公がいかに乗り越えていくか、そこにドラマ性があるのだと思います。生き返りたくない主人公はなんとか乗り越えないようにするのが、また面白さを生むのでしょう。
 冒頭ではそこに触れてほしかったです。多少、時系列を崩したとしても奇想天外な課題に苦しむ主人公の描写があったら、私はこの物語に引き込まれたかもしれません。
 感想は以上です。依頼ありがとうございました。

1-24 今日も猫とともに

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3558iw/25/

■タイあら感想(先着特典)
 率直にいきましょう。こういう話は雰囲気が大事ですよね。雰囲気次第で好きになれるかどうか決まりますね。そこにフックが無いと、よくあるストーリーに落ち着いてしまう懸念があります。本文に期待しましょう。

■本文感想
 率直な感想をご希望なので、忖度なく思ったことを書きましょう。
 主人公、桜の過去はなかなかに衝撃でしたね。続きが気になるフックどころかアッパーカットくらいにはなりました。笑。

 ※念のための解説。フックとはビジネス用語で「こちらを見てもらうための工夫」という意味で使われています。 つまり人の興味を惹き、心に引っかかって気になってしまう仕掛けのことです。そして、私はここでボクシングのフックと掛けています。笑。

 そして、あらすじでも言及している雰囲気ですね。これが良い。好き。
 正直ストーリーの大枠にはやはり目新しさが無くそこまで引きはないと感じますが、演出がうまく非常に魅力的な作品になっていると思います。
 演出がうまいというのが具体的に何かと言うと、主人公の1人称で語られていますが、その表現、台詞が私に刺さるんですねぇ。

 ここで、私が小説を最後まで読む理由を2つあげましょう。
 ①ストーリー(結末)が気になる。
 ②ストーリーは凡庸でも文章表現が素敵。

 この作品は今のところ、②で読み続けたいと思う作品ですね。物語が進めば①の要素も出てくるのかもしれません。ぜひ続きを書いていただきたいです。
 最後に良いと思った表現の引用したいと思います。


 ”そして何より、時間がかかる。基本的にやることのない私には、時間がかかるというのは、非常に大事な要素になる。”

 暇な時間って有れば有るほど良いってわけではないですよねぇ。わかります。


 ”自分の声がちゃんと出ているか確かめるように、猫に話しかけると、昨日の焼き魚の残りを持ってくる。”

  一人暮らしが長いと声出なくなりますよね、わかります。


 ”テレビや携帯だけでなく、時計もないこの家で唯一時間がわかるものだった。”

  時計なんていらなかったんや!

”「貯金が無くなったら、死ぬのよ。私」”

  この発言が比喩ではないっていうのがこの物語を魅力的な物語たらしめていると思います。



2-1 シナスタジアの聖女、今日も最前線を征く

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3571iw/2/

■タイあら感想(先着特典)
 率直にいきましょう。人の性質が色で見えるというのは面白い設定だと思います!ただ、あらすじにあった白と黒が単純に善と悪であり勧善懲悪的なお話だとしたら演出がうまくないと私は少し物足りなく感じてしまうかもしれません。予想を裏切ってくれることを期待しましょう。

■本文感想
 本作も率直ということで、思った事を徒然なるままに書きましょう。
 まずは、ご要望のあった点から。内容的に不足があるかどうか、不自然かどうかをお答えしましょう。事あるごとに申し上げますが、完全なる私の主観、好みなのでご了承くださいな。

 結論から言うと不自然ではないです。物語の進行としては問題は無いと思います。
 ただ私の好みとしてはタイあらの感想でも少し触れましたが、人間の葛藤が生む物語性が好きなので腐敗した教会内部の話をもう少し深掘りして欲しかったかなと思います。
 ドラゴンを登場させるのが肝だと思うので難しいですね。笑。
 また別件ですが、勇者が襲われる理由について仄めかすような場面があると、より物語に引き込まれたかもしれません。現状だともの凄い聖人君子である勇者が、なんかすごい悪そうな人に襲われているとしか読み取れないのでフックとしては少し弱いかなと思います。

 今後の展開の希望としては、上記に関連してきますが、勇者が狙われる理由が彼の存在意義を揺るがすもので、聖人である勇者が深く深く葛藤し、それを主人公が支えることで解決していくという感じが良いですかね。
 あるいは勇者が闇堕ちして、それを主人公が討つというハードモードでもいいかもしれません。
 また、主人公が色が見える理由に深い訳や何らかの裏切り(見えているのは実は他人の性質ではなく自分の見解だった、とか)があると物語の魅力が増すかもしれません。
 あとは過去編として教会の腐敗で主人公が苦悩しつつも成長する話もあると嬉しいですね。

 すみません。あまりよろしくないと思うのですがアドバイスじみた事をたくさん書いてしまいました。不快であれば消しますのでマシュマロでお伝えください。

 感想依頼ありがとうございました。

2-05 虚界本紀 機神サカトケ

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3571iw/6/

■本文感想
 率直にいきましょう。少しネガティブになります。

 神話系のロボットものですね。ロボは好きです。カッコいいですよね。そう、カッコよさ、つまりロボットの造形が大事だと思います。

 だからこそ、ロボットを小説で表現するのは難しさを感じてしまいます。特に私は小説から情景や容姿を想像するのがあまり得意ではありません。(私の小説にそういう描写少ないのはそれが原因です。笑)
 よって、本作でも主人公の乗るロボット「サカトケ」がどんな造形をしているのかうまく想像できていません。なんか金属っぽくて目が一つで角が2本あるんだなぁくらいです。ごめんなさい。

 人間の容姿であれば明確にイメージが固まらないことは利点になり得ると思います。自分の好きなように想像すればいいからです。
 ロボットとなるとそうはいきません。ロボットをカッコよく想像するには数多くのロボットを見た経験とセンスが必要だと思います。
 では、小説でロボットものを描くのは無謀なのかというとそうではないと思います。ロボットものと言えるかどうか微妙ですが、私もフルメタルパニックとか好きです。

 これは完全にただの私の見解ですが、小説でロボットものをやるにはロボットの魅力で勝負してはいけないのだと思います。ロボットは飽くまで道具として、ストーリーやキャラクター、登場人物の葛藤などで魅せていかないといけないのかなと。
 上述したフルメタルパニックにはそれがありました。

 私の読み取りが甘いのかもしれませんが、本作の冒頭ではそれがあまり感じられませんでした。主人公が12歳の少年という私が感情移入しにくいのもひとつの要因かもしれません。

 ワクワクした部分もあります。自分の想像が武器になるところ。ここはロマン溢れていますね!好みとしてはここをもう少し深堀してほしかったと思います。

 感想は以上です。依頼ありがとうございます。

2-06 勇者でしかなかった女は、孤独な魔王と結ばれない

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3571iw/7/

■タイあら感想(先着特典)
 率直にいきましょう。タイムリープ物好きです。結ばれない理由が肝になりますかね。あとはオチをどうするのか。書き出し部分では恐らく双方とも堪能できないのが残念ですが、本文が楽しみです。

■本文感想
 率直にいきましょう。
 本文を読んで私の好きそうなお話だと確信しました。
 シンプルで淡々とした文章も分かりやすく私の好みではありますね。言葉選びのセンスも感じます。
 圧倒的な力を持つ者って孤独なんですよね。私も天才なので分かります。笑。
 その孤独を理解できるのは同程度の力を持つ者。それが例え対極の存在であっても惹かれ合うのは当然かもしれません。
 ただ、その惹かれ合う過程を少し急ぎすぎなのかもしれません。文体もあっさりしていることも相まって私は少し物足りなさを感じました。
 多分これから深掘りされていくのかなとは思いますが。

 あとはあらすじに有る「世界を救った褒美に時を戻す」というのは魅力的な舞台装置なので、できればその描写を読みたかったなぁと思いました。続き楽しみにしております。

 感想依頼ありがとうございました。

2-12 ネフ・デ・フゥーの船頭

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3571iw/13/

■タイあら感想(先着特典)
 これはタイトルが気になった作品です。ライトノベルなどはタイトルで物語の概要が分かるのが良いとされていますが、私の好みは謎が残るものです。タイトルの意味がクライマックスで明かされたりするのが最高ですね。
 でも懸念しているのは「ネフ・デ・フゥー」が有名だったりする場合。私の無知が露呈してしまう!笑

■本文感想
 非常に独特な雰囲気を持った作品ですね。タイトルが醸し出すミステリアスな雰囲気を本文でも存分に感じられました。
 狂人の船ですか。恥ずかしながら初耳の言葉ですね。

 さて、ご要望の件ですが物語の流れで特に違和感は無かったですね。それだけだと参考にならないと思いますので、強いて疑問点を挙げるとすれば主人公の狂人性がまだ感じられないので、何故、狂人の船に呼ばれたかは不思議ですね。
 ただそれは恐らく今後明らかにされる事だと思います。現時点で明らかにされないのはフック的意味合いもあると思うので特に気にされる必要はないのかなと思います。
 ここからは戯言として読んでいただければと思いますが、主人公が狂人である片鱗などをあえての違和感を伏線として残すとより強いフックになるのかなと思います。
 感想依頼ありがとうございました。

2-13 島流しされた濡れ衣令嬢、絶海の孤島で赤竜と出会う。

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3571iw/14/

■本文感想
 さて、今回も率直にですね。では、いきましょう。ネガティブです。ご注意ください。

 これは私の読解力が足りないのかもしれませんが、どうしても気になることがあります。なぜ赤竜があの問答で主人公アミュレットを見どころがあると判断したのか。
 私には主人公が「生の実感をようやく得たから見逃してくれ」と言っているだけに読めてしまいます。それで見どころがあるとなるのでしょうか?
 竜は我々人間には想像できない超越者でしょうから、その思考を推察するのは難しいのかもしれません。
 それに恐らくこれはポップな物語でしょうから、そんな細かい点を気にしなくて良いというのも分かります。自分でもイヤな奴だと思います。笑。
 ただ、私は気になってしまったのです。そして、そうなると残念ながら物語に感情移入がしにくくなってしまいます。

 登場人物の行動にリアリティを持たせるのって、とても難しいです。私も小説を書くときにすごく苦心します。「そうはならんやろ!」というツッコミが怖くて、布団にくるまって震える夜もありました。笑。
 特に竜などの超越存在に説得力を持たせるのって激ムズだと思います。これはそれにチャレンジした勇気ある物語だと思います。
 感想は以上です。依頼ありがとうございました。

2-14 虐げられた王の生まれ変わりと白銀の騎士

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3571iw/15/

■本文感想
 大丈夫です、貴方は間に合いました!笑。シンプル感想いきましょう。
 しっかりと歯応えのあるファンタジーだと感じました。異世界という概念は出てきますが、いわゆる異世界転生モノの悪く言えば軽薄な感じはなく(私はそういう軽薄なのも好きですでけどね。笑)、重厚な物語が始まりそうな予感がしました。
 異世界で虐げられている描写には思わず胸が痛くなるほどでした。異質な物に対する自分が抱える不寛容さを突きつけられている気持ちがして考えさせられました。
 もし自分の子供が多くの他者と異なる形で生まれてきたら自分はその子を愛せるのだろうかと思い悩みます。
 考えさせる力を持った物語、私は好きです。
 この後、主人公がどのように王になっていくのかも気になります。是非、続きを書いてください。
 感想は以上です。ご依頼ありがとうございました。

3-02 神の庭に住むこどもたち

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3573iw/3/

■本文感想
 今回も率直に行きましょう。
 むちゃくちゃ面白いですね。商業レベルなんじゃないかと思います。

 設定にファンタジー的な要素がありますが、全然浮いていない。そういう世界なんだ、とすんなり受け入れられる心情描写です。
 構成も大変素晴らしいと思います。主人公が辛い決心をするシーンでホットスタートとなり、こんな子供が一体何を決心したんだと物語に引き込まれます。
 その後の情報開示も過不足、違和感無くかつテンポ良く提供されていて、文句のつけようがありません。勉強になります。

 何より、多くの謎が私にとって強烈なフックになりますね。
 ・爆弾人形にした犯人(達?)の目的は何か?
 ・爆弾人形にされた子供たちはどうなっているのか?レジスタンス的活動しているのか?
 ・病院はどういう処置をしているのか?本当に爆発させているのか?
 気になります、非常に気になりますね。ぜひとも、完結まで書いていただきたい。読ませていただきます。
 感想は以上です。依頼ありがとうございました。

3-12 犬と香りとイノベーション!

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3573iw/13/

■本文感想
 シンプルに感想ご希望ということで、参りましょう。
 まずシンプルに面白かったです。ユーモアも笑えますし、キャラも立っているし、今後のストーリーの期待感もある。とても完成度が高いと感じました。
 特に私の好きなポイントは、シャワーとかお茶とか只のコメディシーン、笑わせるためだけのものと思っていたら、この冒頭だけで意味を持たせる伏線回収したところですね。これはすごい。よく練られていると思います。勉強になります。
 またカヴィルの最後の台詞が男前すぎて惚れます。ぶっきらぼうだけど、実直で優しい。私の好きなタイプのキャラですね。
 ぜひ連載をしてください。きっと人気が出るのではないでしょうか。
 感想は以上です。ご依頼ありがとうございました。


3-20 時待町の交差点

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3573iw/21/

■本文感想
 ついに私以外の天才が依頼してくれるようになりましたか。私も有名になったものです。笑
 恐らく、この方は私のよく知る天才だと思いますが。そこは本筋ではないので割愛しましょう。

 ご依頼が詳細なので感想が書きやすいですね。ありがとうございます。
 まず全体の雰囲気ですが、まったりしています。まさに昭和レトロの喫茶店で用事も無く過ごしているような落ち着きと安らぎがありますね。私は結構好きですよ。

 世界観への入り込みやすさですが、これは個人差が大きいでしょう。私は特に違和感は無かったですが、SFの素養が全く無い方には少し取っ付きにくい部分があるのかもしれません。
 未来にいる恋人に会いに行く、私はすごく素敵な表現だと思いますが、タイムマシンも無いのにどういうこと?となる人もいるかもしれません。

そもそも時間とは絶対的に流れるものではなく、各々の動く速さや空間に支配される相対的なものにすぎない。人によって時間の流れが異なる以上、当然時間の差が生まれることになる。

カケルが宇宙探査隊の一員として地球を離れたのは、カケルの中では十年前のことになる。しかし、その間に地球では六十年・・・もの歳月が流れていた。光速に近い速さで運動している物体は、静止した物体よりも時間が遅く流れるように見えるためだ。 

 この表現も、超文系で時間系の物語を読んだ事ない人には分かりにくいかもしれません。多分、そこはターゲットじゃないと思いますが。笑。
 要請があったので、あえて重箱の隅をつついていますが、気にしなくていいのではないかと思います。

 冒頭の引きを強めるアイディアですか、しかも雰囲気を壊す事なく!ふふふ、欲張りさんですね。
 センセーショナルさやインパクトの強さで引きを作るのはこの作品の雰囲気を壊すので御法度だと思います。となると私の苦手分野なのですが。インパクトの天才なので。笑。
 なんとか絞り出すとしたら以下のようなものですかね。

 ・主人公とヒロインの別離のシーンを断片的に描写する。
 →再会への期待感が増します。本文の最後から再会に関して何らかのショックがありそうですから、そのショックを極大化することもできそうです。

・ヒロイン以外の主人公と過去関わりがあった人物と時待町で出会わせる。その際、その人物はできるだけ過去と変わらぬ姿で。
→ヒロインと理想の形で再会できるのではないかと主人公に期待させて、突き落とす事で物語に起伏が生じるかもしれません。

 書き出し祭りで実現するにはいずれも文字数的に厳しいとは思いますが。笑
 私と同じく天才作家であれば既に思いついていることだと思いますが念のためお伝えしました。

 天才ポイントは時待町の設定と描写ですね。いろんな時代がごった煮されているのは浪漫でしかない。物語がいくらでも生まれそうですね。また最初の描写がクドすぎないのが好きです。

見世棚に野菜を並べている人の脇を通り過ぎるのは、馬に乗った武士とつるりとした頭を持つ人型ロボット。本屋と思しき店の前で、着物姿の女が宙に浮かんだ映像をめくり、昭和時代のモダンガールは巻物や木簡をしげしげと見比べている。二八そばと書かれた露店の前では、全身をホログラムで覆った女性が美味しそうに汁をすすっている。

 楽しい待ちです。

 改善点はwebで連載する場合、もう少し物理的な余白を改行で作った方が読みやすいかもしれません。細かいですが、それぐらいしかありません。笑
 まあこれも文字数の問題だったり、好みをあったりしますからね。さしたる問題ではないでしょう。
 感想は以上です。ご依頼ありがとうございました。

3-25 数の魔法使いは女神さまを振り向かせたい

■依頼内容

■作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n3573iw/26/

■本文感想
 ご依頼の件、私なりにお答えしましょう。くどいようですが、飽くまでも私はそう思うというだけです。参考になればよいですが。

 まず、結論として「まとまっていない」という印象はありません。情報の開示をどうやってどこまでするのかというのは私もよく悩むので、何が正解か分からなくなりますが、このお話においては「全然情報がなくてわけわからない」こともないですし、「情報過多で読んでいて疲れる」ということもありません。

 もし足りないかもという情報をあえてあげるとしたら以下の2つくらいが思いつきました。

 ・ベンフォードの法則って何ぞや?
  ggrksだとは思いますが。笑。全然、雰囲気で乗り切れますが、
  簡単な説明があると、不正を暴いた理由に説得力がより増すかと。

 ・女神に惚れた理由
  前半でそういう素振りがあまりないので、後半でカミングアウトした
  時、少しだけ面喰いました。意外性を狙っているのだと認識しました。
  恐らく、今後描写されていくので、あえて冒頭で出す必要があるのかは
  微妙ですね。

 いずれも細かい話です。総じて数学的、統計科学的アプローチで異世界で一旗あげるというのは面白いアプローチだと思います。
 ぜひ、続きが読みたいですね。
 感想は以上です。ご依頼ありがとうございました。

4-3 愛は不要なので結婚しましょう

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3574iw/4/

■タイあら感想(先着特典)
 王子の呪いを解く方法が「結婚すること」だと予想しました。そうして、スペクタクルに巻き込まれていくと。いいんじゃないでしょうか!

■本文感想
 タイあらからは、「結婚すること」自体が解呪の儀式として必要なのかな?と思っていましたが、身内にしか見せられないということで結婚するわけですね。なるほど、なるほど。
 呪いを解くためだけに結婚した夫婦にどんな苦難が待ち受けるのか気になりますね!そして、きっとジェラがいい感じにデレてくれるのでしょう。
 私はそこにとても期待したい。愛のない二人の間に愛が生じていく過程はとても良いものですからね。
 ただ、タイトルに愛は不要と書いてあるので、愛は結局生まれないのかもしれません。それはそれでなかなか斬新で、令和の物語って感じがしますね。
 描写も丁寧かつ簡潔で読みやすかったです。感想依頼ありがとうございました。


4-14 マリファナ売りの少女

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3574iw/15/

■本文感想
 独創性が溢れ出ています。作品が生み出すフロウに体が自然と波打っています。
 私はラップはまったく詳しくありませんが、時々ショート動画などで流れてくるとその聞き心地の良さに聞いてしまうことが良くあります。
 分からないけど、気持ち良い。この作品にも似たような魅力があると思います。
 私の知らない世界を描き出せる方は無条件で尊敬してしまいます。作者ご自身もラップバトルのご経験があるのでしょうか?
 また、比較的重いテーマを扱っているのも注目ですね。薬物によって生み出される芸術の是非。難しいところですね。
 個人的には作品に罪は無いと思います。ただ、薬物で生み出される狂気ではなく、自身の内面に渦巻く感情を必死の思いで紡ぎだした作品の方が魅力があると信じたいですね。
 感想は以上です。依頼ありがとうございました。

4-16 言罪の旅人たち

■依頼内容

■作品リンク

https://ncode.syosetu.com/n3574iw/17/

■本文感想
 率直にいきましょう。私には合わなかったのでネガティブな部分が多い感想となります。心の準備をしてお読みください。

 さて、まず最初に思ったのは私にとって消費カロリーの多い物語だなという感想です。物語の筋を理解するのに労力が必要でした。具体的に言うと2回読んでようやく大筋が見えてきました。
 私は小説を娯楽として捉えているので、消費カロリーが多い作品はあまり好みません。よって合わなかったと最初に宣言しました。

 なぜ、理解しづらいのか。いろいろな要因はあります。
 まずは私がこの系統(幻想系というのでしょうか?)の物語を読み慣れていないという点ですね。これは好みの問題なのでどうしようもないかと思います。
 次に私なりに分析すると、オリジナルの固有名詞が多いことがひとつの要因になっているかもしれません。”ウシュウ”、”言罪の書・カラの章”、”言力”、”オー族”などですね。
 それぞれ本文中で解説されていますが、自分の中に自然と消化されるようになるまでは相応の反復と時間が必要になりますね。天才としては悔しいのですが、それが私の限界です。申し訳ありません。笑。
 なので、そういうオリジナルの言葉が出てくる度に私の脳はフル回転して意味を変換するようになるので読んでていて少し疲れてしまうのが事実。
 私は娯楽は気楽に楽しみたい派です。

 しかし、繰り返しなりますが、単純に私に合わなかっただけなので物語として優劣を語っているわけではありません。
 そうした独創的な固有名詞がこの作品の雰囲気を作り上げているのは間違いないので、気にする必要はないと思います。素直に私とは違う方向の天才性をお持ちだということですね。刺さる人には刺さる作品だと思います。
 感想依頼ありがとうございました。

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