障害者、増やします！！！
って言われたら、あなたはどう思いますか？
ポジティブに考えます？
それともネガティブに考えます？
これは、とある非公認団体の研修に参加した際に講師の方が初めて発した言葉です。
社会福祉関連の事業所における研修の義務化
私の周囲ではあまり知られていないのですが、事業所の皆さんは研修の義務化になったのだそうです。正社員はもちろんアルバイトの方もです。
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000768753.pdf
しかしながら、厚労省や自治体などが公的または認定された研修というものが現時点でないわけです。（厚労省のヒアリングにて）
なのに、義務化ですよ。誠に困ります…
周囲の事業所の知り合いも研修を受けていない方ばかりで、いかがなものかとモヤモヤしていました。
もちろん、義務化される前には自治体や支援センター、大学などを中心に研修を行っていたので、私も定期的に参加してたのですが、コロナ禍になり激減。
そこで力をつけてきたのが、企業の有料研修です。
冒頭の発言の講師による研修内容
この研修自体は無料だったため、参加しては見たものの、冒頭の発言で一気に雲行きが怪しく。。。終始どこからかテンプレしたかのような内容。からの、有料研修への誘導。大手のFCのGHの感想も見させられました。これは本当に研修と言っても良いのでしょうか。
（かつての研修は基本無料なんですね。だから、お金がかかると聞いて驚愕…）
そもそも、講師の方は社福の勉強を一切していないようで、私の質問にしどろもどろ。
かろうじて心理学部で勉強をしたと述べていましたが、例えば臨床心理士を持っているとしたら大学院まで通わなくてはならないので、最終学歴が学士ということで、より怪しく感じてしまいます。
そして、冒頭の「障害者を増やします！！！生保や年金の方増やします！」という発言の後、「障害を治したくて心理学部の道に進んだ」と述べたわけです。矛盾してません？
しかも治すのであれば心理学部ではなく医学部、工学部、理工学部→脳科学などに進んだ方がよっぽど可能性が広がりません？（現時点で治す方法は正式にはないらしいのですが。）
というか、そもそも心理学部の一般企業の方って障害者認定できましたっけ？
障害者を増やす意味
本来、医学が発展すると〇〇を減らしたい！（例えば、がんで亡くなる方を減らしたい！など）と思うのが一般的だと考えられますが、逆の発想を序盤に叩きつけられたので、思わず質問してみました。回答は…
ありませんでした😇
他にも質問欄があったのですが、一年以上たった今でも回答は返ってきません。
結局、障害者を増やしたい理由がわからないまま。私の疑問は晴れないまま。
この研修って厚労省的にどう？
このモヤモヤを解決すべく、厚労省の担当の方に聞いてみました。
「怪しいですね。現時点で、こちらでは認定した民間の研修会はございませんので、自治体などの公的な研修を利用してください。」
との回答いただきました。つまり、民間の研修は受けるも受けないも自身の判断というわけです。その研修が義務化された研修に該当しているか、認定してくれるかという補償は誰も行っていないことを意味しています。
研修以前に…
この研修のお知らせは、私が所属しているいくつかの事業所に届いていたのですが、職員の先輩方は「怪しすぎない？」と言って全然申し込んでくれなかったので、私が犠牲になって研修に参加したわけですが、なんと言ってもレスポンスが遅すぎる！
ZoomのURLが当日に来たんです。電話にも出ないし、メールも返信なし。てっきり破綻したのかと思ってました。一応営利目的ならそこだけはしっかりしていただかないと。
最後に
みなさんもご存知の通り、日本って少子高齢化なんですよね。
とりあえず、国の歳出見てみると
まあ、圧倒的に社会保障関係費なんですね。
ただでさえ、やばいんですよ。若者への負担が！
Z世代・α世代は学校などで口酸っぱく言われ続けているので、特定の方々に対して排他的な若者は増えてきているなぁと実感しています。（実は、先日病院へ行った際、小学生が「こんな大量の老害のせいで俺たちの将来が…」なんて言葉を発していたのに出くわしてしまって、よく勉強しているなぁと思うと同時にとても悲しい気持ちになってしまいました。）
私自身、排他的な考えをする若者が増えて欲しくないので、どうにか社会保障関係費を減らせるような手が無いか模索していたところ、氷河期世代が「障害者増やします！」なんて言った暁には…
もちろん、実際に障害者が増えているというエビデンスはあるわけですが、増やすというよりも、増やさせない努力を社会人が率先していかないと、日本は立ち行かなくなってしまいませんか？
私たちは関係ないからなどと切り捨てて良いものなのでしょうか。
改めて、大人のみなさんに考えていただきたいです。
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