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神吉ゼミと「今よりちょっといい社会」つくりませんか??【100周年アワード 最優秀賞】

みなさんこんにちは! 学生広報チームの菅原です。
今回は、2023年11月18日に有明キャンパスで行われた大学祭(黎明祭)1日目に開催された「令和5年度 学校法人武蔵野大学 創立100周年記念アワード」の大学部門で最優秀賞を受賞した「神吉ゼミ」をご紹介します。


創立100周年記念アワードとは?

今年、学校法人武蔵野大学は創立100周年を迎えました。この大きな節目を機に「令和5年度 学校法人武蔵野大学 創立100周年記念アワード」が開催されました。「『世界の幸せをカタチにする。』ため、私たちにできること」をテーマに33団体の応募の中から審査を通過した22団体(大学部門は17団体)が活動発表を行い、会場の審査員、来場者に加え、オンラインで傍聴している一般の方々の投票で受賞団体が決まりました。
「神吉ゼミ」は、ゼミ生が主体となって積極的に活動を進めた点が評価され、見事最優秀賞を受賞しました。

最優秀賞を受賞した「神吉ゼミ(ういちゼミ)」とは…

「神吉ゼミ」はグローバル学部日本語コミュニケーション学科の神吉 宇一(かみよし ういち)先生が担当するゼミです。

神吉 宇一先生

神吉先生は、自身の下の名前をとても好んでおり、学生からも「ういち先生」と呼ばれたり、ゼミの名前も「ういちゼミ」としてゼミ生から親しまれています。
「神吉ゼミ」のゼミの目標は「今よりちょっといい社会」。学内だけに留まらず、学外の方とも積極的に協力し合って多くのプロジェクトを行っています。今回は、その中から代表的な2つのプロジェクトを取材しました。

ゼミの様子

食文化の違いがあっても安心して食事できるよう活動する「食の多様性プロジェクト」

1つ目は「食の多様性プロジェクト」です。担当している、4年生の戸田 美波さんと石黒 美穂さんに取材しました。

ゼミ活動中の戸田さんと石黒さん(左側の2人)

「食の多様性プロジェクト」では、2023年度前期にヴィーガンとハラールのマークを種類別に作成し、食事に制限のある人たちが学内で安心して食事をとれるようにすることを目標として活動したそうです。また、今もヴィーガンやハラールに限らず世界の食文化を学び、発信しているとのことです。

その情報発信の一環として2023年12月16日にサステナビリティ学科主催の「じゅんぐりマーケット」という “つながり×サステナビリティ“をテーマとしたイベントに参加したそうで、食の多様性プロジェクトメンバーはキッチンカーを出店し、Bon Bon Bake Shopさんのヴィーガンクッキー、SAMEYAさんのサメバーガーを販売したそうです。

じゅんぐりマーケットの様子
SAMEYAさんのサメバーガー(ういちゼミ公式Instagramより)

なぜ、急にサメ?と思った方もいるかもしれません。

実は、サメは水揚げされても、体重の約1%にあたる高級食材のフカヒレとなるヒレ以外は値段がつかずに活用できていないという課題があるそうです。しかし、ヒレ以外もサメ肉は美味だそうで、SAMEYAさんはそんな隠れたサメのおいしさや価値を引き出し、漁師の方々に少しでも恩返しができるように活動しているようです。

サステナビリティとSDGsの目標(12:つくる責任つかう責任 14:海の豊かさを守ろう)に貢献していること、また、パティの部分が肉ではなく魚を使用しているためペスカタリアン(肉由来の製品を避け魚介類のみを口にするスタイルの方々のこと)でも食べることができることから、石黒さんと戸田さんは出店をお願いしたそうです。

販売期間中は、販売スペースの前に食の多様性プロジェクトによるサメの現状を学ぶレクチャースペースを設け、注文前にお客さんがレクチャーを受けると、サメバーガーが定価の半額以下である500円で食べられるという仕組みを取り入れたそうです。
当日は、多くの人がレクチャーに参加し、中には熱心にメモを取りながら聞いている学生がいたり、たくさん質問もいただいたそうで、ゼミ活動をしていて特に良かったと思う瞬間であったと話していました。

当日使用したレクチャーパネル
レクチャーの様子

作品と地域のつながりを大切にする「アートパラ深川プロジェクト」

つづいて「アートパラ深川プロジェクト」について伺いました。

「アートパラ深川プロジェクト」は、障がい者アーティストのアート作品を街に開放することを目指しており、3、4年生の計7人のメンバーで活動をしています。
このプロジェクトでは、特徴的な活動として「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2023」に参加し、対話型アート鑑賞ワークショップを清澄庭園で2日間実施したそうです。

芸術作品の受け止め方はみんな違うため、アートには人それぞれの楽しみ方があるはずです。アートを見て感じたことや、考えたことを他の人と共有して見方を広げ、お話を楽しみながら共有してアートに触れてもらう機会を作る。そういった想いからこのワークショップを開催したそうです。
2日間行ったワークショップには多くのお客さんが参加し、それぞれのアートの見方を披露し合い楽しむ姿が見られたということでした。

対話型アート鑑賞ワークショップ「アートパラ深川」の様子
「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2023」のチラシ

100周年アワード最優秀賞を受賞して

ここで紹介したプロジェクト以外にも、「多文化共生に関するプロジェクト」や「墨東特別支援学校との共同プロジェクト」などを行っており、とても活動的な「神吉ゼミ」。最優秀賞を受賞できたのは、こうしたゼミでの継続したプロジェクト活動を審査員に評価していただけたからではないかと思っているそうです。また、賞金である20万円の使い道を戸田さんと石黒さんに聞いてみると、イベントのための電子機器購入に使い、今後より多くのイベントを実施したいと話していました。

今回は最優秀賞を受賞した「神吉ゼミ」の活動について紹介しました。ご紹介できなかったプロジェクトについて、「神吉ゼミ」はSNSもやっているそうなので、ぜひInstagram(@u1semi)を覗いてみてはいかがでしょうか?

※学年、肩書は取材当時(2023年12月)のものです

日本語コミュニケーション学科3年 菅原 愛実


【学生広報チームについて】
学生広報チームは2023年9月に活動を開始しました。創立100周年事業プロジェクトの取材を行い、武蔵野大学だけでなく、学校法人武蔵野大学の中学校や高等学校の学生や地域の方々にも武蔵野大学や100周年事業の魅力を発信できるように今後も活動していきます。

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