カレンダーという顔をした
僕のオンラインストアに並ぶ商品は、たったふたつしかない。
僕の一日撮影券と、貼る所に悩む程の大きなカレンダーだ。
さらにこのカレンダー、本屋や雑貨屋で売られてるカレンダーの値段と比べても結構高額で、4500円もする代物だ。
もっと小さいサイズはないですか?と聞かれる事もあるのだけど、これしかないし、ポスターだったら買うのに!と言われても、特別な時以外はカレンダーしか作らない。
この、大きくて貼る場所を選ぶ上に、割と高いという、曰くだらけのカレンダーに、どうしてもこだわる理由は、去年のある日に遡る。(のぼるのかよ!とか思わないでね。)
もう10年以上、カメラを常に手元に置いてる生活で(寝る時もベッドの横に置いてるくらい)良い写真を撮れた瞬間の喜びを求めて、毎日写真ばかり撮ってた僕は、その写真をアウトプットする事に対しては、あまり真剣に考えた事がなかったのだけど、当時、クラウドファンディングで行く予定だったケニアでの写真を、何か形になる物にして、支援してくれた人のリターンとして贈りたいと、もやもや考えてた。
普通に考えるならプリントか。
でも、何か心が踊らない。
なにせこの人生の中で、僕自身が誰かのプリントを買うなんて事をした事がないのだ。
僕から強引に配ってしまって、内心いらないのに!と、誰かの迷惑になるのはいやだ。
そんな時、街で一枚の大きな壁画を見た。
その絵は何とも清々しくて、ずっと見てられる。
壁に作品を残していってるアーティストってかっこいいなあ。
俺も色んな壁に作品を貼り付けたい!
そんな時に思いついたのが、この大きな動物のカレンダーだ。
そう、これはカレンダーという顔を持った僕の作品なのだ。
そして、一枚一枚色んな人が買ってくれた僕の作品が、誰かの部屋や、オフィス、お店などの壁に貼られる度、僕の心の中では、壁画を残してるアーティストになりきってて、それはそれは、何とも幸せで満ち足りた気分になる。
カレンダーが、一年という期限付きな所も、何だか本当の生き物みたいでとても気に入ってる。
売り出してすぐに購入してくれた友達から送ってくれた写真。
青い壁とゾウの親子がたまらん。
そんなお気に入りのカレンダーを、ようやくヨーロッパでも売り出せるように、新たにネットショップをオープンした。
せっかくなので、カレンダーも日本で売ってる物と少しデザインを変えて、文字を英語表記にした。(祝祭日の表記もない)
サイトをオープンしてすぐ、サイのカレンダーが欲しいんだけど!
と、フィンランドの友達から早速オーダーの連絡が来た。
なんて嬉しい瞬間だろう。
欲しい人はここにもいるじゃん。
こうして、ゆっくり自分の撮った動物達が、世界中の壁になっていく様を想像すると、わくわくが止まらないのです。
毎年みんなの壁の定番になるまでがんばるつもりです。
クロサイ
マサイキリン
海外版は英語表記なんです
僕は壁画家になる!
年末まではこのカレンダー祭りが続くと思いますが、どうか優しく見守っていただけると嬉しいです。
【ヨーロッパ在住の方はこちらからオーダー出来ます】
【日本の方はこちらからどうぞ】
【レターポットやってます】
いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!