基準値/目標値の設定方法
こんばんは!武蔵大学男子ラクロス部AS班新2年の本多夏萌です!
今回は先日のプレゼンでも説明させていただいた基準値、目標値の設定の仕方についてお話ししていこうと思います。
基準値は今シーズンは設定していないのですが、これは「日本一を目指すために必要な数値」です。この数値は毎年HCが設定します。相手のレベルによって数値が変わってくることはありますが、日本一を目指すためにはどの大学よりいい数値を出す必要があります。そのため、基準値はシーズンを通して同じ数値を使います。
次に目標値の設定についてです!
私たちは試合ごとに相手のレベル感や試合に出場するプレイヤーの状態を加味した上で目標値を設定しています。これは、具体的数値を出すことでプレイヤーの課題や改善点を明確化するため、また試合後には具体的な数値を用いて考察を立てるためという理由があります。
設定の流れとしては最初にHCに目標スコアを設定してもらいます。これはHCが定めたそのシーズンの戦力予想図を基に設定されたものになります。その後私たちがその他の目標値を組み立ていきます。
実際に提示する目標値の例はこちらの写真です。
内容としては
①目標スコア
②ニュートラルの成功率
→ニュートラル成功率とは(クリア、ライド、FOの成功数)÷(クリア、ライド、FOの母数)で求め、OF機会について表しています。
③クリア、ライド、FOの獲得率
④ショット創出率
→これはOF1回で何本ショットを打ったのかということを示しており、(ショット母数÷ニュートラル成功数)で求めることができます。
⑤ショット決定率
→ショット決定率は全体とポジションごとに数値を出しています。
⑥被ショット創出率
→DF1回で何本ショットを打たれたのかを表す数値であり、(被ショット母数÷ニュートラル失敗数)で求めます。
また、ニュートラル、ショット、被ショットの目標値を立てる時は
得点=ニュートラル母数(-試合平均)×ニュートラル成功率×ショット創出率×決定率
失点=ニュートラル母数(-試合平均)×ニュートラル失敗率×ショット被創出率*非決定率
という式が成り立つように考えています。
他には
⑦セーブ率
⑧<フロント、ミドル、バッグ>グラボの獲得率です。
→武蔵ではグラボを三つのエリアに分け、それぞれの目標値を出しています。これはグラボが起こるエリアによって数的有利・不利やグラボが起きた状況が異なるからです。例えばバックグラボはDFが7人対OFが6人の数的有利で相手のセルフミスやDFの誘発によって落としたというグラボになります。
以上が設定している目標値になります!
さらに私たちは目標値と一緒に設定理由も提示しています。ただ数値を提示するだけではプレイヤーもイメージが湧きません。そのため、特にどこを気をつけて欲しいのか、どうしてこの数値になったのかをその時のプレイヤーの状態やその前の試合の結果を絡めながらより説得力のある考察にします。実際の設定理由の写真がこちらです。
ここまでで設定するものは終わりです!
この後の流れとしては
目標値と設定理由を分析班のLINEグループにてHCとユニットリーダーに確認してもらう。
↓
訂正等があればなおす。訂正がなかったり、訂正し終わったらポジションリーダーのLINEグループに共有し、確認してもらう。
↓
ポジションリーダーの確認が取れたら、全体のLINEグループに共有し、全員に見てもらう。
↓
試合前日にリマインドをして目標値を見てから試合に臨んでもらえるようにする。
全体に共有する前にポジションリーダーに先に共有する理由としては全体への落とし込みをスムーズにするためです。
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最後に、、、
😔これから分析班を立ち上げたいけど何をすればいいのかわからない!
😫いまいち影響力が出ない!
😖プレーヤーの数値に対する関心が上がらない!
などなどのお悩みを抱えている大学さん!
質問や教えてほしい情報などありましたら、コメントやライングループで募集しておりますので是非お声をお寄せください!
次回の投稿は5/1「分析班との関わり AT編」です!
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こちらも是非ご覧ください☺️
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