スカウティング ~傾向出し編~

こんばんは!武蔵大学男子ラクロス部AS班です。

リクエストをいただいたスカウティングの方法について、3回に渡り書かせていただきます!

今回は第2回となる、『傾向出し』編です!

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こんばんは。分析班4年の伊與木亜里紗です。
今回は、『傾向出し』までの過程を説明していきます!

前回の投稿では、ピポットテーブルの使い方まで書かせていただきました!
今回はその先となる、パワーポイントにグラフや表を移した後、実際に傾向を出すしていくために必要な話となっています。
結構複雑な部分とはなってしまうので、もし「〇〇が分からない!」「もっと詳しく聞きたい!」などがあれば、お問い合わせください!

さて、今回の内容としては、
①決まった項目についての分析と考察
②気になった特徴についての深掘り
③数値から仮説を立て、動画を見てスカウティング
④上3つを踏まえた上での戦術提供

の4つの段階で進めていきます!

前回の配信で、以下のスカウティングの対象種類を軽く紹介させていただきました。

画像5

今回はより具体的にイメージができるように、私が担当している『(2)の被ショット=相手チームのGのスカ』を例として挙げながら、書いていきたいと思っています。

なんと、、
今回は特別に、過去のファイルも部分的に公開していきます!!
是非、参考にしてみてください!

では、本題に入りましょう! 
まずは、
①決まった項目についての分析と考察
②気になった特徴についての深掘り
についてお話ししていきます!

Q.決まった項目とはどんなものがあるの?? 
A.現在使用している項目については、前回の配信でも紹介させていただいた下の写真のものに、【試合別】と【Q別】を加えたものになります!

画像1

とは言っても、実際に見ないことにはイメージがしづらいと思うので、
ここからは、過去に私が作成したものを載せて説明していきます!

実際に【Q別】について、
①数値からの分析と考察
②気になる特徴の深掘り
をしたものがこちらです!

画像2

☆ここでのポイントは、疑問を持つこと!!
私は、全体的な数値と見比べてみて、
・なぜ、1Qでのセーブが高いのか??
・なぜ、キャッチセーブ率が高いのか??
と考え、細かい数値を見てみました。

こういった考察をすることによって、プレーヤーへの具体的な注意喚起ができ、試合の入りや流れを良くすることにも繋がるので意外と大切です!

この疑問を持つという過程があって、はじめて深掘りや考察に繋がるので、この力を磨くことがスカウティングのレベルを上げることに直結します!!


そして、ここから1段階スカウティングのレベルを上げていきましょう!
そのために必要なことが、
③数値から仮説を立て、動画を見てスカウティングをすることです!

数値から見えた小さな手掛かりを糸に、情報を見直して、細かく細かく分析していきます。
これが意外と時間がかかるんですよね、、🥲

ここでも、実際に作成したものを例として使用します!

画像3

この場面!
私がまず気になった事としては、
〔アンダーハンドで打たれたものに対してのセーブ率〕が高いこと。

これに対して、ゴーリーの癖を見ながら、どんな条件が揃えば得意なのか、逆にどんな条件なら苦手そうなのかを、数値とビデオを何回も何回も見ながらじっくり考えて確認するといった感じで進めていきます。

ここから先については、やり方が特徴によって毎回変わるため、抽象的な話にはなってしまうのですが、とにかく苦手/得意で済ませずにその理由を仮説として立てることが大切です!! ここを諦めてしまうと先に進むことができないため、とにかく忍耐力が必要になります、、笑

その結果私が出した考えが、黄緑の枠となっています!


そして、ここから更にもう一段階レベルを上げましょう!
次は、④上3つを踏まえた上での戦術提供についてです。

これは、今シーズンで始めた勉強会(5/23 note投稿参照)によって培った戦術理解に加え、それを数値と組み合わせることで行うことができるようになった取り組みとなります。
ここでは、『これが苦手そうなので狙いましょう。』といった情報の提供で終わらせません。

私の担当しているGスカの部分での例を挙げると、
相手DFの特徴や癖を分析して、実際に①②③で出した弱点(ショットの打たれ方)に対して、その打ち方ができるように導くための戦術自体を提供する、といったようなものです!

例としては、こちらです!

画像4


私の考えとしては、クリースプレイ/相手Gの苦手なエリアからのスタンド(outside)のショットを増やしたく、この写真のページに加えて、エリアでの弱点についてまとめたページと合わせることで、黄色の枠の部分を説明しました。

今年のリーグ戦3試合だけでも、実際に自分が提供した数値や戦術から、スコアに繋がった場面がいくつもあり、その瞬間はとっても嬉しいです笑



しかし、ただファイルを作るだけではまだまだ終わりません。
自分達の出した傾向や考え、戦略を100%しっかりと、プレーヤーに伝える事が出来なければ意味がないですよね。
だからこそ、最終段階となる落とし込みのMTGをどう進めていくのかが重要になってきます。
それについては、また次の投稿でお話しさせていただきますので、お楽しみに!!


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ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

最後に、、、
😔これから分析班を立ち上げたいけど何をすればいいのかわからない!
😫いまいち影響力が出ない!
😖プレーヤーの数値に対する関心が上がらない!
などなどのお悩みを抱えている大学さん!
質問や教えてほしい情報などありましたら、コメントやライングループで募集しておりますので是非お声をお寄せください! 

次回の投稿は1週間後の10/31「スカウティング ~落とし込み編~」です!
こちらも是非ご覧ください✊🏻


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