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Twitter詩「ゆうのゆうれい」

 
わたしの髪はゆうれいの手
さらさらと水が流れる
なにかの原石を煮詰めている
わたしは夕方に悲しくなる
電車も人も走り去ってしまう
ゆうれいだって夜がこわいから
煮詰めた原石を川でひやしている
ぱきんと割れてなにかうまれる
なにか、なにか、なにが輝く?
つかれてしまって猫の背すべる
電車も人も走り去ってしまう
もうほとんど近くなる雨の音
わたしの影がうごめいている
街は天使にせっぷんされる

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