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【最終話 コラム】良い演奏って、どんな演奏?#3

みなさんこんにちは、MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。

今日は前回の続き♪(最終話です)
良い演奏とはどんな演奏なのか、またどんな事に気をつけながら演奏しているのか、書いて行きたいと思います。

と言っても今日で最後なので、良い演奏をするために大事な1つのことについて掘り下げて書いて行きます!

その1つのこととは、

準備をしっかりとする

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準備をしっかりとする。
なんだ、当たり前じゃないか、むしろ準備をしないで本番に臨む人なんかいるのか?と思うかもしれません。

結論から言うとそう言うケースは良くあると思います。

変に経験者になってしまい、プロ活動もそれなりにやっている人ほどその傾向が強い気がします。

実際に私自身も過去に、ある程度経験を積んで"こう言う現場ではこう言う感じ"というのが見えてくると準備に時間をかけることをしなくなってしまっていたんですね。

特にJazz系では準備をしたとしてもその通りにことが進むケースの方が少ないので、やる曲のイメージを持つぐらいで詰めたり構成を覚えたりはしなくなっていることもあります。

ただほとんどの本番後に、もっとこうしたらよかった、とか準備できることはあったなあ、と言う気持ちになります。

本当に準備できることはなかったのか?
モチベーションとかを言い訳にしてはいないか?
などなど考えてみれば、いろいろと不足していたことはあるはずです。

日本時代のイチロー選手がインタビューで、なぜ準備運動に時間をかけるのか?と言う質問に、"言い訳の材料を一切なくすため"と答えていました。

その時小学生の自分には少し難しかったのですが、数年前、準備不足の影響で本番後にあまりいい気分でなかった私に、突如として降りかかってきたのが先ほどのイチロー選手の言葉でした。

そうか、やれることをやりきって本番に臨めば、結果はどうであれ受け入れることができるし、これが今の自分の実力だ、と清々しい気持ちになれるんだろうな、と気づきました。

変に言い訳の材料を残しておいて本番や大切な場面に臨むのは、ずるいし、失礼だし、格好悪いなと考えるようになりました。

ただ音楽も、野球も(大半のスポーツ)一人で成立するものではありません。
自分一人が万全の態勢で挑んだとしても、そうでないメンバーやスタッフ、その他関係者等々がいたら、それは完璧なものを作ることは難しいでしょう。

けど正直言ってそんなことは心配していられません。
まずは自分はやれるべきことはやる。
結果どうであれ後悔はない、と言う状態にしておくこと。それこそが最も重要であると考えています。そこからじゃないと、スタートラインに立てていないのです。

そう言った考えの個が集まり、集団になったとしたら、とても良いものが生まれるのではないでしょうか。そしてその集団のことをレベルの高い集団と呼べるのではないでしょうか。

最初から集団ありき、仲間ありき、ではどうしようもありません。
まずは個を磨く必要があります。

音楽はまさにそのプロセスをたどっていて、
本番が決まる→曲目が決まる→合わせ練習(リハーサル)→ゲネプロ、本番

という流れが一般的です。

本番が決まったら、どんなジャンル?会場の大きさがわかれば音量の感じもイメージします。

メンバーがわかる場合はどんな人?どんな演奏になりそうかな?とイメージします。(イメージし過ぎると実際違う感じになったときに戸惑うので程々に。)

そして当日演奏する曲の資料をもらったらひたすらに予習をします。
この資料をもらうタイミングは現場によってまちまちです。

平気で本番3日前のところもあれば、1ヶ月前のところまで様々です。

この個で練習、予習する期間にどれぐらい詰められるか、これが非常に大事になります。
まあ合わせの時になんとかなるからいいや、と思ったら最後です。

やれることは全てやっていく。

その状態で合わせ練習に臨めば、不安はあるにしても、積極的な姿勢で臨めると思います。

またその姿勢が大事ですね。

よくその場のノリで、とかあえて準備しないほうが、ということも聞きますが、そのクオリティ(の低さ)、わかる人にはわかります。

時間的にも余裕がなく、ほとんど準備しないで臨むことになってしまってもなお、素晴らしい演奏ができる人、集団は本当に限られています。
その人達でさえ、その人達の準備できたものと比べるとやはりその差は歴然です。

ということで、良い演奏とはしっかりと準備されたもの、
また個の準備から集団の準備までうまく果たされた時に良い演奏になるとも言えると思います。

たくさん準備をして、後悔のないようにこれからも演奏を続けていきたいと思います!




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