見出し画像

不動産で遊ぼう!

不動産投資への違和感

みなさんは「ホビー」という言葉からどんなものを想像しますか?

おそらくプラモデルやラジコン、ゲームや工作などの小学生男子がハマる趣味、みたいな感じではないでしょうか。

次に「不動産投資」という言葉のイメージはどうでしょう?

もともと、お金は汗水垂らして稼ぐもの信仰が強い日本人にとって、投資=金儲け、のイメージが強く、あまりイメージはよくないかもしれません。

ネットで不動産投資と検索すれば、出てくるのは「資産規模○億円!高利回り!夢はセミリタイア!」みたいな話ばかり。

メガ大家ギガ大家

前回の投稿でご紹介したシカゴの建築家のストーリーに憧れて、不動産投資についてネットや書籍で勉強をしはじめた僕の前に、突然大きな難関が立ち塞がりました。

それは不動産投資に成功した大家さんたちの、おでこにサングラス乗せてオープンカーに乗ってる写真や、ビーチでドヤ顔でMacbook開いてセミリタイア感を出す写真の山。

「最速で資産◯億円達成したノウハウ!」
「フルローン、オーバーローンによる光速投資!」
「公開!夢のセミリタイア生活!」
「メガ大家!スーパーメガ大家!ギガ大家!」


・・・。
なんだよメガとかギガとか、ポケモンかよ。。


僕が夢見た世界と日本の不動産投資家の発信するメッセージとのギャップに強烈な違和感を覚えるとともに、誤解を恐れずに言えば、嫌悪感すら覚えてしまう自分がいました。

セミリタイア_1

↑出た、セミリタイア感。笑

やっていることは不動産投資、という共通点があるはずなのに、憧れの対象であるシカゴの建築家と、嫌悪感を抱く日本の不動産投資家のどこに違いがあるのでしょうか?

僕が将来大家さんになれるとしたら、当然ローンを組むことになるでしょう。賃料収入からローンを返済することになるので、空室が出ても支払いが滞らないように、ちゃんと利益を出さないといけないのも事実です。


でもね、なにかがまったく違うんです。しかも、少しの差ではなくて雲泥の差が間違いなくそこにはある。

そこで、この差が生まれる原因を徹底的に考えてみました。

工場

不動産をホビーに

僕が建築家のストーリーに惹かれたのは、彼が、古くて小さな工場も住居にコンバージョンすることで借り手がつくだろうという「見立て」をし、四分割した一つに自分が住み、三つを貸せば投資として成立するだろうという「企て」をしたうえで、実際に募集をし、そこに住みたいと願う人からの「共感を生んで」、このプロジェクトを成立させたであろう点です(あくまで僕の推測ですが…)。

そう考えてみると、この「見立てて、企てて、共感を生む」というプロセスが、まるでバーチャル空間ではなくリアルな世界で繰り広げられる戦略ゲームのように思えてくるわけです。


つまり、どのように見立てるのか?どんな企画をするのか?によって、共感が生まれるものにもなれば、見向きもされないこともある。もっと言えば、見立ても企画もいいのに、価格をつけ間違えることで大ハズレになることだってあるでしょう。

同じものが二つとない不動産が対象であることで、このゲームはプレイヤーの腕次第で結果が大きく変わる面白さを持ち、長く続けても飽きることのない趣味になり得るのではないか?


僕はものすごく素敵なホビーを見つけてしまったのではないか?


なにかをコレクションすることもクラシックカーにハマることも、それをホビーにすることが次のコレクションやクラシックカーを買い与えてくれることは、まずありません(例外はテレビや雑誌でマネタイズできる世田谷ベースの所さんくらいでしょうか…)。

一方で不動産をホビーにすれば、そのままの状態では魅力が乏しい不動産をプラモデルで遊ぶかのようにリノベして化けさせて、誰かの心に突き刺さる物件に仕立てることで、その価値観に共感してくれた方からの「いいね!」の気持ちとしていただいた利益を自己資金に、次のプラモデルとなる不動産を購入することができる。

これは、大人が取り組むホビーとするには最高に楽しいことなんじゃないか?


そこに考えが至った瞬間、日本の不動産投資の世界の気持ち悪さにモヤモヤしていた心の雲が晴れるような感覚がありました。

つまり不動産をワクワクできるものに変えるポイントは、視点を「不動産でお金儲けする」から「不動産をホビーにする」に変えることだったのです。

画像_5

「不動産投資」というキーワードでネットや書籍を探すと、今も出てくる情報はお金、お金、お金の話です。

たまに「差別化のためにアクセントクロスを貼りましょう!」みたいな情報がありますが、そうした小手先のテクニック論は、土壌に生えた木の幹になる果実のようなものであり、僕からすれば本質ではありません。

そもそもどんなスタンスで不動産と向き合うのか?不動産を面白がるのか?の部分を整えないと、いい土壌にならないわけであって、その土壌がお金、お金であれば、その果実にあまりいい味がするとは思えません。


なんて、難しく書きましたが要するにホビーなんだから思いっきり面白がりたいし、一緒に楽しむ仲間が多ければ多いほど楽しいに決まってる!ということです。

「あの大家さんの物件見た?ヤバいよね!」みたいな会話が普通に聞こえてくる世界を夢見て、日本の不動産を今よりもっと楽しくするために、コツコツ情報発信していけたらと思っています。


画像5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?