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オタクがイスパニアを旅して生命の水を浴びた気分になった話

初スタシアをキメてからちょうど1ヶ月が経った。

ようやく1ヶ月経ったのかという感慨深さと、まだ1ヶ月しか経っていないのかという驚き。
先日、神の会の入会申込書をようやく手にして爆速で出してきました

アナスタシア、無事に千秋楽を迎えられて本当に良かった……。
観劇メンバーでオンライン配信で見守っていたけど、最後のカテコが聡明な宙組トップスター真風涼帆とゆるふわなゆりかちゃんを一度に楽しめて大変素晴らしかった。まかまどで二人並ばれたときは無事に成仏しました。

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さて、自分のように突然沼に落ちてしまった皆さん。こんなことを思ったりはしませんか?

時を戻したい……!

今の自分、まさにこれ。もう沼に落ちて1週間くらいで思った。
なぜ2★年ハマらずに生きてきたのかと。なぜもっとご贔屓の存在に早く気付けなかったのかと。
叶うことならFNS歌謡祭のお披露目のころに時を戻したい。あの回、ちょうど観てなかったんだよ……。

時を戻そう(by.ぺこぱ松陰寺)……ってさらっと時を戻せたらいいのにな~~!
そしたらあんなグッズだってこんなグッズだって手に入れられたし、生で真風涼帆をたくさん浴びれたのにな~~!

思うことは数知れず。でも、そんなオタクに優しいのが宝塚。
そう、宝塚にはBlu-rayがあるのです。

まあ、中には著作権とか大人の事情からかでBlu-ray化されていない公演もあるみたいだが、大抵の公演はBlu-ray化されている。
しかもありがたいことに、稽古場映像。そして大劇場の公演だとスターアングルまで収録されている。
なんだよスターアングルって。要は劇場で自分がオペラでそうしているように、ずっとご贔屓を舐め回して見れるってことですか?

なんて最高なんだスターアングル……!

ということで、先日3回目のアナスタシアをキメた時に、早速作ったばかりの友の会カードでこちらのBlu-rayを入手。

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「El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-」
「アクアヴィーテ(aquavitae)!! ~生命の水~」

テンション上がってTAKARAZUKAアクリルカードと一緒に撮っちゃったよ。
オタク、こういうグッズ大好き♡同人でこういうアクキー、この前作ったもん。

元々自分は和物が好き。特に侍ものとか幕末は大好物。
推しには必ず妄想で着流しを着せたり、幕末パラレルとか余裕で書いちゃうオタクでした。

エルハポン、正直初見はウエスタンものかと思ったけど、よくよく調べると日本の侍たちがスペインに行くお話だという。
幕末ではないものの、真風さんが侍?この情報だけで見るしかないと確信。

とりあえず公式サイトであらすじを確認後、人物紹介をさらっと眺めてみた。

蒲田治道<真風涼帆>
剣術・夢想願流の使い手。心に深い傷を負っている。

……ほう。心に深い傷を負っている……ねえ……。

この時点でだいぶ浮き立つ心を抑えながら、次に演出家のインタビューがあったのでこちらも眺めてみる。

治道は悲劇的な背景を持った人物ですが、私は真風の苦悩をたたえた表情が好きなので(笑)、懊悩したり、人を案じたり、憐憫の情をかけたりと、心がうつろうさまを存分に見せてほしいですね。彼女は華やかで大きさを感じさせる芝居が印象的ですが、大人物の下で控えているような、耐える役も非常に魅力的に演じることができると思いますので、そういった一面を生かした役づくりにも期待しています。

……同志♡

ネフスキー大通りで某掃除婦に一目ぼれしちゃった某副総監と同じセリフを呟いてしまうくらいには共感した。
もうね、コロナじゃなければ全力で握手を求めているところです。

ここで、Twitterでは散々呟いているのでもうとっくのとうにバレていると思うが、自分の癖を暴露する。

自分は推しが苦しんでいると大興奮するオタクです。

可愛い推しは苦しめさせよ。そんな言葉がありますよね?(ない)
といっても、終始苦しんでほしいわけではない。いわゆる夜明けの腐女子です(なお腐女子ではない)。絶望があるこそ光がより一層輝く。そういうオタクです。

ただ、この癖誰にでも発揮されるわけじゃない。限りある推しにのみ発揮される。そして当然なのかどうなのか、彼女にも発揮されてしまった。

スズホマカゼの苦しんでる顔が……見たい……!

あ、誤解を与えたくないので念のため書いておくけど、あくまでも舞台の上限定で。ご贔屓にはたくさん美味しいものを食べていっぱい笑って温かいお風呂に浸かってふっかふかのベッドでゆっくり寝てほしいです。
なのでクレイジーなやつだと思わないでください。自分はご贔屓の幸せを願うただのオタクです。

いやね、写真集とかスペシャルBlu-rayを買って思った。
もしかしてご贔屓、アンニュイな表情させたら世界一なのでは??

静止画でこんなに美しいのだから、動画になったらどれだけの破壊力を持つというのか。
実際フォロワーからもこんなにありがたいお言葉をいただいた。

わりと色んな作品で弱ってる&寝込んでますよ!
(省略)
悲しみ&後悔で泣く→エルハポン

推しの泣き顔も大好物。もう見るしかない。
こうしてフォロワーに背中を押されたオタクは遂に満を持して再生ボタンを押したのであった。

ところで、みんなスズホマカゼの苦しむ美しい顔が好きなのかな?
いいねが集まっているということは同志だと認めますよ同志

あ、当然ですがネタバレありです。

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■El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-

場面は慶弔使節団出発を祝う儀を執り行っているところから始まる。
めちゃめちゃ和物な雰囲気を感じさせて、刺客に襲われた伊達政宗の窮地に華麗に助けに入る我らがトップスター真風涼帆こと蒲田治道

刺客はかつて治道と恋仲だった藤乃の弟(藤九郎)。かつて伊達家が支援していた和賀家の人間。そんな和賀家は伊達家に裏切られ、一族もろとも滅んでしまった。主君を襲った敵にも関わらず斬ることができなかった治道は切腹すら覚悟するが、伊達政宗によって藤九郎とともに慶弔使節団としてイスパニアへ向かうことになる。

いや、もうね、、立ち回ってる真風治道涼帆さんがめちゃめちゃカッコよくてですね、、、
普段の短髪姿も当然美しくイケメンなんだけど、着流しの長髪姿は大変けしからんありがとうございます。
長髪なのに、ちゃんと男だ……。武士の魂を持った日本男児だ……。控え目に言っても最高か????

歌劇の9月号で「もう武士道が辛すぎて」と語っていたゆりかさんを思い出すと、ニコニコしながら治道のことを見てしまう。

もうこの辺ですでに心の中では「はるみっちゃん」と呼んでいた。

さて、一年の時を経てイスパニアに到着するも、貿易の交渉が上手くいかない慶弔使節団。そしてなんやかんやあって王宮から修道院に押し込められてしまう治道たち。

もうね、たまらんね、、影を帯びたあの表情は。要はあれだ。不本意に生き永らえてしまって死に場所すら分からなくてどうしようもなく迷子なんだ。
オタク、そういうのめちゃめちゃ大好き。

その後場面は酒場へ移動。芹香アレハンドロ斗亜さんがマジでオッサンにしか見えなかった。すげえ……普段はめちゃめちゃチャーミングなのに、あの幾多の修羅場を潜り抜けてきました感はなんなんだ。

少し酔ったと言って酒場を出る治道。酔いが回ったせいで過去の記憶に苛まれるとかもう王道ですよね(妄想で)やりますよね分かります。
ちなみに、めっちゃ苦しんでるじゃないですか~~!!!!と大興奮して膝上の飼い猫を思いっ切り抱き締めたらめちゃめちゃ迷惑そうな顔されました。

ここで日本人奴隷のハルと出会う治道。用心棒たちに追い詰められるもアレハンドロによって窮地を救われる。

このあと登場する桜木エリアスみなとさんが最高だった。
あの残虐性。血濡れの剣を人の肩で拭うとかすっげ~~~~~~!!!!!!こういうのめちゃめちゃ大好き!!!!!!(クソデカボイス)

敵が非情で残虐であるほど主役が際立つと思っているオタクです。
いいぞ、もっとやれ。

そうして治道とアレハンドロは宿屋に日本人奴隷たちを預けることに。
ようやく我らがヒロイン星風カタリナまどかさんの登場です。
喪服を着た未亡人……アナスタシアのアーニャとはまた違う大人な雰囲気が美しい。

治道とカタリナの邂逅。なんというか、カタリナまどかさん相手にお堅い真風治道さんがとても新鮮に映る。
女の子が震える手で刀を握って、そこを優しく取り上げるところとかめっちゃいいよね!これもオタク大好き!!ハガレンでエドがウィンリィから銃を取り上げるのと同じような奴です。

それからなんやかんやあって慶弔使節団は日本へ帰国することになり、治道とカタリナは、かつてカタリナが踊っていたという店で食事をする。
剣術を教えてくれたお礼だと言って、治道に踊りを教えるカタリナ。

もうねー、ここのねー、踊れないはるみっちゃんが可愛くてね!!!!!!(クソデカボイス2回目)

普段めちゃめちゃ涼しい顔でそれこそ余裕たっぷりなトップスター真風涼帆様が、あんなに困り果てた顔でわたわたしつつも不器用にカタリナに倣って踊る姿は控え目に言っても可愛すぎるだろ!!!!!!

いい雰囲気になる二人だが、そこに別れの時がやってくる。治道も使節団とともにイスパニアを後にしようとするが、アレハンドロからカタリナも奴隷のハルたちもフェルディナンドの元に向かったと知らされる。
かつて自分が戻らなかったために失ってしまった藤乃。二度と同じ過ちは繰り返さないと、治道は帰国せずにカタリナ救出に向かう。

ここの治道覚醒場面も最高ですねー。どん底から這い上がって決意に満ちた男はカッコいいもの。

フェルディナンドの悪趣味(いいぞもっとやれ)によって花嫁姿にさせられているカタリナの元に覚醒した治道が乗り込んでからの怒涛の立ち回りシーン。

ハイ!!!!!!!最高です!!!!!(クソデカボイス3回目)

NOSでも言ってたけど、何人斬りだよってくらい斬りまくる。
冒頭でも数人斬ってたし、この舞台で一体何人斬ったのかカウントしたい衝動に駆られる。

そしてグルグル動きまくる舞台。何あれ、めっちゃグルグル回るしそこで立ち回ってんのめちゃめちゃすげえな!!!!
実際に生で観たらすごい迫力があったに違いない。

ちなみにスターアングルではここの場面が収録されているので終始治道だけを眺められます。
立ち回ってる治道、クルクル回る舞台を縦横無尽に駆ける治道、助けに来た藤九郎に驚く治道、エリアスに砂を掛けられる治道、エリアスをぶん殴る治道、美味しいところを全部アレハンドロに掻っ攫われて呆然とする治道……などなど、エルハポン治の治道まつり!ってくらいクールに真剣な表情からキョトンとした可愛い表情までじっくりと舐め回せます。ありがてえありがてえ……。

こうしてなんやかんやあって無事にカタリナを救出した治道。
しかし使節団はすでに出航。不法滞在者となってしまった治道に、アレハンドロが救いの道を提示する。

それはカタリナの亡くなった夫に成り代わるというもの。

えー、ここの治道が、まあ、その、可愛いんですよ。
カタリナの気持ちもあるから!って言いながらカタリナのまさかのOKに嬉し恥ずかしだったり「男女の誓いと言えば……」の一言に「武士が人前でやるものでは…!」って一人ぷんすかどっかに逃げようとするところとか……。

素直になれないツンデレ治道くん……本当に可愛いね、キミ……。

自分の中のキモオタがブヒブヒ鳴き出すくらいには可愛すぎた。
このあとカタリナの積極的なアプローチによって、ようやく素直になれた治道とカタリナのデュエットも良き。歌詞がいいですね、出会うはずのなかった二人が気付けば惹かれ合って一緒になるんだよ。

ところで、藤九郎くん。キミはいったいこの先どうなるんだい?

そんなことをふと思ったけど、まあ治道の弟として暮らすんじゃねえの?愉快な4人で仲良く暮らせよひゃっはー!という結論に至りました。

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■アクアヴィーテ(aquavitae)!! ~生命の水~

思えば自分、今まで1本もののお芝居しか観たことがなかったので、このアクアヴィーテが宝塚で初めて見たショーになる。

ショーってめっちゃめちゃ面白ぇ!!!!!!

もう華々しくてTHE・宝塚!!という世界観もあるし、その中でも、アクアヴィーテはオリジナルのショーということで王道とはまた違う世界観が……いい!!!!!(クソデカボイス4回目)

いや、本当に時を戻したい。自分もグラス買ってアクアヴィーテしたかったし、アメリカンウイスキーならぬアユリカンウイスキー一気飲みしたいもん。

とりあえず全部書くとキリがないので、自分が好きな場面だけ挙げて感想をだらだら書きます。マジでアクアヴィーテ最高!

●ジェントルマンクラブ

ハイ、もう文句なしの優勝!

何、あのトップスター真風涼帆のせり上がりの登場。あんなカッコいいことあるか?あの登場を目の前で見てみ、下手したら失神者続出するよ????

SS席で平然と観てられる客席がすげえ……実際は平然としていないかもしれないけど。

●スモーキー・ナイト

多分一番すっきでーす!!!!
なに。あのチャラ男。あのビジュアルでチャラ男って最高か????

衣装が可愛い。ふわふわな髪の毛も可愛い。そして曲は楽しい。
そして酒をぶっ掛けられ慣れてるであろうスズホマカゼ。
あのぶっ掛けられた直後の表情なに??色気だだ洩れなんだが????

そしていくら歌詞とはいえ、チュッチュチュッチュ真風涼帆様に言わせるのも大変けしからんので、どういう気持ちで作詞したのか小一時間尋問して握手を求めたい気持ちに駆られる。

なんやかんやあって和解?したのかラブラブなまかまど二人。腕組むとことかハーーーーーーーーーーーー!!!!!わけわからんかわいい。

●リファインド・テイスト

ええとですね、あの3人と乾杯した方々。息してますか?生きてますか??

自分だったら確実に絶叫するし挙動不審な不審者になってしまう。ある意味時を戻さなくてもよかったかもしれない……いや嘘です戻したいです自分も乾杯したい。多分死ぬけど。

3人とも愛称とかけたウイスキーの名前言うの可愛いね。いや、カッコいいしもはや後光が射してるくらいに尊いんだけどね。

●タースト

色気の塊が踊ってらあ……。初見の印象コレ。

発禁が掛からないか心配になるくらい色気が凄まじいんですが……!

あの美女(秋音光さん)、アナスタシアのリリー並みにめちゃめちゃ惹きつけられたんですが、この方も男役なのか!!!!
自分、どうやら男役の方が演じる娘役にめちゃめちゃ心惹かれるらしいということにこの辺でようやく気付く。なんというか、ただならぬ色気がある……よね……。

床に気だるげに横たわるスズホマカゼがもう色気だだ洩れすぎてヤバかったんですが、アレを生で観た客席の人々は平常心でいられたのだろうか。
自分が生でアレを観ていたら絶対に歯茎むき出しでおかしな笑みを浮かべてしまう。今がマスクの世である意味良かったかもしれない。。。

●アンバー・モーメント

When a man loves a woman」をBGMにデュエダンはいけない。
大変いけない。けしからん。いいぞもっとやれ。

アナスタシアのデュエダンが大好きなまかまどの亡霊だが、このデュエダンも大変素晴らしい。大人な雰囲気が凄まじい。

Twitterで知ってはいたけど、銀橋で赤いバラを手渡す真風涼帆様が世界最高にダンディ。世界中の男たちはダンディズムとは何かを真風涼帆様から学ぶべき。さすれば世界は平和になるでしょう(真剣)

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アクアヴィーテ♪アクアヴィーテ♪脳内でリピートされるくらいにはすっかり洗脳されました。これは定期的に浴びたいやつだ。また今度浴びます

さて、次は何を見ようかなー……ということで明日の2/26までアンケートを実施中です。フォロワーに「パジャまかぜ4部作」とおススメいただいた内の2作から選んでね。

病み上がりなスズホマカゼが見たいオタクに、あなたのおすすめな病み上がりまかぜをおススメしよう!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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