半径3m以内に大切なものは全部ある
大学生の頃、友達のSNSを見ていて、
「皆色んなことに挑戦してて、凄いなぁ…。私は一体何してるんだろう」
そんなことを思って、落ち込んだ時期がある。
「何も挑戦してない自分が嫌だな…。私も変わりたい」
昔は、自分を変えるためには、周りが経験してないような"凄いこと"に挑戦しなければならないんだと思っていた。
そして、"凄いこと"の中にこそ、自分を変えてくれる"大切な何か"があるんだ、とずっと信じていたのだ。
だから目的がないのに、経験するために何かに挑戦しようしたり。どこにぶつければ良いか分からない焦りを抱いて、足掻いたりしていた時期もあった。
でも、その考え方が変わったのは、つい最近の話。
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「半径3m以内に大切なものは全部ある」
これは、宮崎駿さんの言葉。この言葉を聞いた時、何だか救われた気がした。
「自分は朝起きて体操をしてシャワーを浴びて、ゴミ拾いに行ってコーヒーを飲みに行って、家に帰って朝ごはんを食べる、というのが毎朝の3時間のルーティン。
その3時間でほとんど世界を判断して物を作っている」
これも宮崎駿さんが言われていたそうなんだけど、この言葉を聞いた時はとても驚いた。
宮崎駿さんぐらいの人になれば、周りが経験したことがない"凄いこと"を沢山経験していると思っていたから。
人生の中で本当に大切なものは、非日常の中ではなくて、日常の中にきちんと眠っているんだ…。
そのことに気づいてから、日々の暮らしの中で、ちょっとした気づきや発見を意識して観察するようになった。
そうすることで、これまで当たり前だと思い込んでいたことに目を向けられるようになったり、普段見過ごしていたことから新しい気づきを得られるようになった。
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「自分を変えたい、成長したい」
そうモヤモヤ感じた時。
今まで経験したことがないような"非日常"に挑戦することも、もちろん大切だけれど。
実は、"日常"の中に、大切なものが沢山眠っていること。
まずはそのことに気づくことが出来るような自分になりたいなぁと思う。
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