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誰もが忘れがちな、最も大切なスキル

「春香はもう少し聴く力を付けたらいいよ」

先日こんなことを言われた。正直そう言われた時は、「?」だった。

だってこれまで私は、人の話を聞く経験なんて何度もしてきたから。
 
なんで今更「聞く力」なんだろうと、疑問に思った。

「きく、ていう言葉には、聞くと聴くがあるでしょ?聞くは、自然と耳に入ることを指すのに対して、聴くには"心"ていう文字が入ってる。聴くは、ただ耳に入れるだけじゃなくて、積極的に相手の話に耳を傾けることだよ」

確かに。
「きく」には、「聞く」と「聴く」の2種類がある。

言われてみて、私は気づいたことがあった。

それは、私の「きく」はいつも受け身の姿勢だったこと。

人が話している時、ちゃんと「聞いて」いるのだ。でもそれは、何の努力もいらないことで。私の耳が自然と働いているだけ。

問題なのは、「心」があったかどうかだ。

人が話している時、いつもそばに「心」があっただろうか?「心」を置いたまま、聞いていなかっただろうか。

振り返ってみると、反省することだらけだった。

人が話している時に、心では別のことを考えていたり。人が楽しそうに話している時に、薄い反応をしてしまったり。

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世の中で、「聴く」が出来る人って、多分ものすごく少ない。

私を含め、「聞く」と「聴く」の意味を理解出来ていない人が多いのだと思う。

「聴く」が出来る人は、話すとすぐに分かる。きちんと相手が話しやすい雰囲気を作るように勉強している。

私の話を心から聴いてくれて、反応してくれて、受け入れてくれている、という実感があるからこそ、その人にもっともっと話をしたいと思うから。

わたしも「聞く」ではなくて、もっと「聴く」が出来るような人になりたい。


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