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20代で無理しまくったら普通とか気にしなくなった

突然ですが、

無理してますか?

僕は20代のほとんどを無理に費やしました。

仕事に人間関係、自分は何でもできるんだと信じて突き進みました。

積極的にクレーム対応をこなし、
時間が空いたら仕事を見つけ、
飲み会も必ず参加。 

なんとしてでも仕事が出来て立派な社会人にならなければ!

そんな思いを抱え、人生は短距離走かのごとく毎日を懸命に走りました。  

走り続けること約10年。

30歳という中継地点で僕を待ってたのは、
名誉でもお金でもなく、

睡眠薬と精神安定剤でした

日中は動悸が止まらず、夜は眠れない。

出社するだけで心拍数は130超え。

血が脳内を駆け巡る音がドクドクと響き、
会社がまるでサウナ室のようでした。

夜は1日2時間しか眠れません。 

朝の体は鉛のように重く、
起きた後の第一声は「疲れた」がお決まりです。

毎朝充電しないで朝を迎えたスマホのようでした。 

当然、午前中にはバッテリーが切れます。

午後の活動には、栄養剤という名の携帯充電器が必須アイテムです。

そんな生活を繰り返し、完全に心が壊れた僕は、30歳にして4社目の会社を退職することに。

幸せとは我慢して努力してようやく掴み取れる!

そんな言葉を信じていた僕にとっては受け入れがたい現実です。

努力が報われるとは限らない。  

だとしても、聞いてた話と違いすぎる。 

失業保険を貰いにいく道中、
なんでこうなったかを頭から煙が出るほど考えました。

能力?常識?コミュ力?

たしかにどれも欠けています。

しかし一番足りなかったのは、

無理しない力でした。

どんな仕事も引き受け、飲み会も絶対に参加することが、社会人としての常識だと思ってました。

しかし僕は仕事をバリバリこなす能力もなく、 
人との付き合いもお酒も苦手。

おまけに体力も精神力も人より劣っている。

つまり、できないことを世間のペースに合わせてこなそうとしていたのです。  

みんな当たり前にやってるから、これが普通だから。

おかしいのは自分だと思い、自分が追いつく努力をしてきました。

しかし、体調を壊したからこそわかります。

心身が壊れるくらいなら、普通とかどうでもいい。

できないもんはできない。

ペンギンはどんなに頑張っても飛べません。

もうこれからは無理せず、自分ができることを積み上げていこう。

失業保険を申請した帰り道、ふと湧き上がった想いにモヤモヤが解消されました。

ペンギンは飛べないけど泳ぐのは得意です。

今なら人生は長距離走だと思えます。

走るコースも、ペースも、シューズも自分で選んでいい。

隣のコースを走る人が、

どれだけ険しいルートでも、
どれだけ早くても、
どれだけ良いシューズでも、

もう僕には関係ない。

平坦でも、遅くても、綺麗な靴じゃなくても、

自分のペースで走り続けたい。

僕にとっての泳ぎが文章でありますように。


ここまで読んでくださったあなたが、
無理せず自分らしく暮らせることを祈っています。


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