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理解不能な行動にもロジックがある。問いでロジック探偵だ![新・群れラジオ#12]

この記事は12月20日に開催された新・群れラジオ#12の模様と、群れ研究所の活動についてお伝えします。

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どうも、マイクとみさわです。

今回のラジオでは、我々の抱えている問題を解決するために役に立つ本や読書体験ってどんなんだろう?というお話になりました。


所長:なんていうか、一ヶ月後の自分は稼げてるだろうみたいな感じがある。

らるさん:見えなくなるんですかね?

所長:いける!と思ってた。「メシ食わなきゃいけるっしょ?」ほんで、次の日ラーメン食べてる。

「メシ食わなきゃいけるっしょ」と思って、ラーメン食べる。この心理状態にピンとくる方はぜひ、一緒に問いのデザインを読んでみませんか。


読書って役に立つ?

なかそねさんは、最近『ソース原理』を読んでいるそうです。

ソースというのはリーダーみたいなもので、コミュニティを最初につくりだした人、そのコミュニティに対するイニシアチブを持つ人です。


なかそねさん:ソース原理、今ひとつだよねという話になった。ソース原理を使って組織をどう運営するかは示してくれない。あなたはソースだからこうしなさいというのがなかった。

ただ、ソースには北極星がみえてるんだ。という話で、他の人はそれに従うか、嫌なら出てくしかないよね〜と言ってる。じゃあ、ソースは何をしたらいいの?

北極星は見えてるけど、そのいくべき方向にどうやって進めばいいのかは何も示してくれなくて、基本的に行き方がわからなくてうろうろしてるものだ、と本に書いてある。役に立たない本だね〜と、別の読書サークルで話し合ってた。


らるさん:実用的な話をしちゃうと多くの本がそういう気がしませんか?

なかそねさん:そうですね。それこそPeple Poweredの後半は役に立つ。

らるさん:あれは、あの通りやれ!なんですよね。あれって、だいたいある程度うまくいってるところだったら基本的にやってることだとおもうんですよね。そんな意外な感じってないじゃないですか。

なかそねさん:まあ、「正論が書いてある」となりがち。正しいことだいたいはつまらないってぷろおごも言ってた。



解決策が見つからない問題は、現象の理解が不十分かも


なかそねさん:その読書会には、ソースというものを知ったことで、いままで「なんか上手くいかないな」と思っていたのがしっくりくるようになったという人がいた。

「よく話し合えばわかるはず」と思って話し合ったけど全然分かり合えなかった、みたいなのも、「目指すところが違ったんだなあ」と。

教育機関だったら、子どもにより良く勉強させるにはこうした方がいい、こういうふうにすれば効率がいいって提案してたんだけど、そもそも効率のいい勉強を求めてる組織じゃなかった。って気がついて。

ここでこう主張する私の方が無粋だったんだ、みたいな。うまくいかない理由を気づけてよかったと言っていた。

らるさん:役立ってたってことですよね。

なかそねさん:解決策にはならないけど、現象を理解できた。そういう意味で役に立つ本ではある。

現象を理解できると、解決策はわからなくともどうアプローチすればよいのか、見えてくるものがあると思います。



先のこともわからないのに、役に立つかどうかなんてわからない


らるさん:自分が今、この位置にいることを子供の頃に想像できたか?って話だと思うんですよ。先の人生は想像してもわからない。だから、役に立つかどうかは正直なところわからない。

なかそねさんはどうですか?


なかそねさん:未来なんか考えたくないって思ってた。あんまり覚えてないんですけど、大人になんかなりたくなかった。ずっとゲームしていたかった!

私は2年くらい前に育ったホームを離れました。ホームタウンで一生、少なくともあと20年は過ごすと考えていたので、かつての自分はまさかこうしているなんて思いもしなかったでしょう。先のことなんてわからないのだから、役に立つかどうかだけで動いたってしょうがないというのは理解できます。


らるさん:だいたい想像通りにならないんですよ。ずっと理系の技術をやっていたのに人事にいたりする


で、それが何の役に立つの?と聞かれたら勝ち


なかそねさん:「今のコミュニティの悩みを解決はしないけど読んでよかった」とその人は言っていたし、私も役に立たないことをどのくらい積み上げるかで個性、その人らしさが出ると思うから、無駄なことをどんどんやっていったらいいと思ってる。


らるさん:それがなんの役に立つの?と言われたときに即答できないものを無駄だとするなら無駄でいいけど、自分がおもしろいと感じるものがいいですよね。

なかそねさん:そうやって問われるのがいちばんの価値ですね。「それがなんの役に立つの?」と言われたら勝ち。

らるさん:そこは、これからつくるんですよって答えたいですね。

なかそねさん:かっこいい


ここで、当初体調不良のため欠席としていた所長がやってきました。

所長:龍角散飲んできました。

らるさん・なかそねさん:所長…!大丈夫ですか?

所長:子どもからもらったんですけど、子どもの風邪って強くないですか?
コロナ検査は何回か受けて陰性だったけど、5日間ずっとこんな感じで。コロナよりキツい。

なかそねさん:保育園児の風邪は超強いですよ。保育園はバイキン養成所で、子どもたちはそこで鍛えられてる。それでも、かかってしまうってことは菌は相当つよい。最強耐性菌、家族がもらったらイチコロです。

どうやら度々の体調不良などで、所長の有給もだいぶ消化されてしまったようで、残りはあと5日間だそうです。有給無くなったら、あとは欠勤扱いで給料が減るという話になりました。

しかし、給料が減ると大変です。所長にとってみれば、オタク活動の予算が削減されてしまうということですからね。もう一攫千金をねらってクルーズ船に乗り込むしかなくなってしまいます。


よいヲタ活をしたければ、アイドル還元率を計算しろ


所長:
最近はグッズを買うのをやめた。

やっぱり、グッズってコレクト欲を満たすためだけのものだと思うんですよね。これを持ってることで、ファンであることを再認識できるけど、アイドルの利益率・還元率って大したことない。

となると、チェキとか配信の投げ銭になってくる。物を買うならライブTシャツ!チェキ撮るときに着ていける。



投げ銭はチーム戦、みんなで記憶に残る配信をつくる


らるさん:費用対効果の視点がすげえ!
形になることは重要じゃないんですね。

ほんつみすし:限られたリソース(金)をどう分配するか、見直した結果です。

投げ銭は序盤で投げるな、ということも学んだ。
ガチ勢は最後にドーン!と課金してラストスパートでかっさらっていく。

なかそねさん:マラソンも最初はスローペースのほうがいい。

所長:とはいえ、序盤投げ銭は盛り上げ役になるから悪くはない。

らるさん:投げ銭はチーム戦。異世界感がすごい。

やっぱり、アイドルが喜んでくれると嬉しいものです。

アイドルも序盤投げ銭オタクもつよつよオタクも、日和見ROMオタクも、舞台のために誰ひとり欠けたっていけないんだと思います。それぞれの役割をこなしてこそ、記憶に残る舞台(配信ライブ)になるのではないでしょうか。

「問い」を使って、非合理アニマルの独自ロジックを解析しよう


らるさん:それって奥様は・・・?

所長:妻は元々ジャニヲタなので通じる部分があるんですよ。

なかそねさん:歯止めが・・

所長:引き落とし額が〇〇万になったときは激しい金策に走った。勉強になった。

らる:自分を省みずに突っ込める。そこまでやれるとすごい。

なかそねさん:何も褒めてないですよね(笑)


所長:なんていうか、一ヶ月後の自分は稼げてるだろうみたいな感じがある。

らるさん:見えなくなるんですかね?

所長:いける!と思ってた。
「メシ食わなきゃいけるっしょ?」
そして、次の日ラーメン食べてる。

らるさん:やっぱり家計簿はつけたほうがいいですよ

所長:うすうす勘づいてはいるが、見てはいけないものとして認識してる。どうしたらいいかわかってるけどしたくない、そういう状態は「人間」って感じがする。それこそ『問いのデザイン』を読んだら、わかってくるかもしれない。


まとめだよ

メンバーシップ記事で所長が書いてくれたイラスト。マイクのお気に入り💜

「現象を理解する」には、問いが必要で、現象を理解することで現状のどうアプローチしていけばいいのかがわかる。という仮説が今回のラジオのテーマだったように思います。それは解決策ではないかもしれないけど、解決策でもある。という感じですよね、きっと。

所長の場合でいうと、ヲタ活にのめり込んでいる現状も問いによって現象を、より理解できれば、よりよいヲタ活ができる。ということではないでしょうか。

しかし、アイドルのグッズって一旦課金しだすと半端ないですよね。わかります。買って意思を表明したい気持ちもわかる。だからお金を注ぎ込んでいくんですが、ふと、何にお金を払っているんだろう?と思うこともあります。

見ちゃダメだ!見ちゃダメだ!見ちゃダメなんだ!
問え!問うんだ!問うことでしか救われないんだ!

非合理アニマル「人間」の葛藤から文学はうまれるのかもしれないですね。所長のヲタ活と金策術から、文学の胎動を感じました。

それでは、また
とみさわでした。


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