タダじゃ死ねないね【メメント・モリ/藤原新也】を読んで

【メメント・モリ/藤原新也】読了。

写真を交えながら生死に関することが書かれており、『死』に関して考えさせられた一冊。

《メメント・モリとは》

「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」「死を想え」という意味を持つラテン語の言葉。現代では主に「死を意識することで今を大切に生きることができる」という解釈で用いられることが多い。

冒頭にも書いたけど、見開き2ページに写真とともに一言二言の文が書かれている。

その一文一文が身に染みる。

本の最後に『汚されたらコーラン』というタイトルの内容がある。(コーラン=読誦すべきもの)

この本は汚されてなんぼらしく、ジーンズを何度も履くことで味が出るように何度でも読み返してほしいと書いてあった。

図書館の本なのでさすがに汚すわけにはいかないので、二回しか読まなかったが、
一回では理解できなかった一文も二回目では全部ではないが分かるようになった。

10分あれば、一回は読み終えると思う。

この本を通して、心に残った文章は数多くあるがあるが、2つ挙げるなら、

ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。

メメント・モリ/藤原新也

死とは死を賭して周りの者を導く最後の授業

メメント・モリ/藤原新也

これは自分なりの解釈だが、

『どーせ死ぬなら、そうなった時におれの跡を引き継がせる。とか、自分の死からなんか感じてほしい。と思わせられるような生き方をしよう!』

『犬のエサとして肥やしになれるくらい、自分が死んだ後に自分がこれまで経験したことが誰かに活かされてほしい』

という意味で捉えた。

実際のところ正解かどうかは分からないが、

『タダじゃ死ねねーな!』

と考えさせられた。


生死とは関係なく、このnoteでいうなら、

『自分の書いたことがちょっとくらい他の誰かに活かされるような内容を残したい』

ってのも当てはまるのかな?

昔『言霊荘』というホラードラマで、

人は2度死ぬ。1度目は『命が途絶えたとき』。2度目は『みんなから忘れ去られた時』

ドラマ『言霊荘』より

一言一句覚えてないが、そんな感じ。

これを聞いて、

いつかは誰からも自分の名前すら覚えてもらえなくなる日が来るのかなぁ。だったらなんか残してぇなぁ~

当時39才のおむらいす。心の声

と思ったことを覚えてる。

何を残すかは未だに考えられてないが、

やっぱりタダじゃ死ねないね。

死んだ後せめて10年は

👦「てか『おむらいす。』ってやつ、いたじゃん~」
👩「あーいたねぇ~。」

おむらいす。死後10年間にしてほしい他愛のない会話

くらいの会話をしてもらえるようになりたい。

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