「空の青さを知る人よ」知ってることだけで感想文


2019年10月のどっかの金曜日。ついに全国公開だか一部公開だかされました「空の青さを知る人よ」。監督はなんと、「あの日見た花はどうのこうの」や「心が叫びたがってるんだ」でおなじみの「なんちゃら」監督。


僕も前作心が叫びたがってるんだはめちゃんこ大好きで、ボロ泣きした覚えがあります。水瀬いのりは天才ですよみなさん。Amazon prime特典で見れるらしいので時代に乗り遅れているポンコツサーファーはこんなnote読んでないで今すぐ見てきてください。そして、感想をこのnoteに書き記してください。


映画館に行くと、本編が始まる前に近日公開予定の映画CMが流れると思いますが僕はそこでこの作品の存在を知った口です。あのCM、見てる時には「これ面白そうだし覚えとこ」って思うんすけど、本編の映画見終わった時には何にも覚えてないの、アレどうにかならんすかね。「映画超よかったあああああああ!!!!!!」にかき消されて次回に発展するはずだったCMの存在が見る影もない。僕がアホなのか、映画が良すぎるのか。その真相は謎に包まれたままですが、僕のせいにされるとイラつくので映画が良すぎるせいにしておきます。みんなハッピー。


僕は、この作品のタイトルに注目しています。なぜなら、まだ見に行っていないので内容やらなにやら全然知らないから。現時点での注目点がここしかないというかここしか注目できないというかなんというかって感じですが、数あるのかでタイトルを注目したことにします。

「空の青さを知る人よ」まるで、空の青さを知ってる人が少数派かのような言い回しです。「歯の磨き方を知る人よ」とか「箸の使い方を知る人よ」とつけているようなもんです。そんな印象を受けます。

にも関わらず、この作品はなぜ空の青さを知る人に語りかけるような口ぶりなのでしょう。地球人生活をそれなりに送ってきてる僕だって、それなりに青い空を見てきましたし、なんなら僕に話しかけていると捉えてもなんらおかしくはない。だって、見たことありますからね。この映画は間違いなく僕に話しかけている。


では逆に、空の青さを知らない人とはどういう人なのか。例えば、生まれた時から終身刑。これだって、刑務所内の庭に出て外の空気を吸う機会くらいあるでしょうしその時間違いなく空の青さを目の当たりにしているはずです。曇り雨限定の場合は省きます。どんな個性的ないじめやねん。

あるいは、母親が監禁中に生まれてずっとそこで暮らしてきた子。うん、これならば空の青さを知らない可能性が高い。ただ、映画でのCMを見ている感じ監禁の話とは到底思えないし、何よりこんな発想が出てきた自分が怖い。自分の文章で吐きそうになる。僕はなにと戦っているんだ。ふざけるのも大概にしなさい。心が叫びたがってるよ。


アニメ映画にできそうな境遇で空の青さを知らない人は、僕の頭でいくら考えても出て来はしませんでした。だとするならば、この映画は我々「人」全員に語りかけているのかもしれない。「けん玉世界大会出た人よ」「核兵器のスイッチ押した人よ」だと限定されてしまいますが、「空の青さを知る人よ」だとほぼ全員です。映画の内容に沿った人を限定すればいいのにも関わらず、登場人物のみならず視聴者の我々にも当てはまるようなタイトル。「ドラえもんと暮らすのび太」を「機械と暮らす人」と呼ぶようなもの。令和のこの時代、割といそうですよね。ルンバとかね。


言うのは2回目になりますが、僕はまだこの映画を見ていません。だから、もしかしたら空が青いって知らない人たちの世界線なのかもしれないですし、近代技術の煽りで地球環境が変わったというテーマの物語なのかもしれません。そうだとするならば、ここまで書いてきた約1500文字は全く意味のない文字の羅列になってしまいますが、3回目ですが見に行っていないのだから仕方のないことです。


近日中に見に行って、このnoteが意味のあるものなのかそうではないのか確認して来るつもりです。ただ、普通の感想文を書いても面白くはないので、noteは書かず心の中で噛み締めてそっと帰るつもりです。

僕も空の青さを知る一員として、監督の心の叫びを感じ取れればいいなと思っています。さいなら。

お金ありません