質問力を鍛えよう(研修内容紹介)


こんな研修を行いました

先日、取引先企業様からの依頼で、新入社員向けの研修を行いました。
テーマは「質問力を鍛えよう」というもので、長い期間行われる業務研修の1コマ(1時間)を業務改善コンサルという立場からファシリテートするという役回りをいただきました。

講師という専門職ではないですが、こういう機会をいただいたので、せっかくなのでチャレンジしてみようということで快諾し、実際に行った内容をnoteでもアウトプットしたいと思います。

実際の内容

実際に行った研修内容をスライドのスクショと合わせて紹介していきます。人数は8名、時間は1時間という中で、ゲーム感覚で質問力を鍛える重要性を知るきっかけ作りという目的で開催してみました。

①アイスブレイク兼グループ分け

新入社員の皆さんからしてみれば「コイツ誰やねん」という感じなので自己紹介を軽くしつつ、固い空気をほぐす目的で、アイスブレイクがてらにグループ分け。

いわゆる「究極の選択」でどっち派に分かれるかでグループ分けを行いました。

これは定番の質問ですね。意外とたけのこの里が多かったです^^

こういう問題も出してみました。上司部下の関係でこれやるとコンプラ抵触しかねませんね^^;

他にもいくつか出しましたが、割とワイワイするのでアイスブレイクとしては一定の効果があったのかなと思っています。

②ゲーム本番「名前を当ててねゲーム」

行ったゲームは、お題として画像を出すので、同じ画像をワード検索のみで見つけてみて、というものです。

その画像が何かわかっていればすぐにわかりますが、わからない場合、どういう特徴で検索すればその画像が出てくるか、なかなか難しいんです。
これをグループで喋りながら探してもらうゲームをしてもらいました。

例えばこの問題、検索ワードヒントは時間経過で1つずつ出てくるようにしています。スライドの右上には残り時間をカウントしており、焦りを誘っています。

この問題は我ながら結構良かったなと思ってます。
画像にある「鶴亀」と「道具」だけじゃ出てこないんですが、「T字」という特徴を入れると答えがわかるというものでした。

全5問行い、早く見つけた順に点数をつけていき、合計点数から優勝チームを発表する、といった流れでゲームを進行していきました。

冒頭で「相手チームに聞こえるように喋ってもいい」という説明を行ったので、「敢えてウソのワードを聞こえるように発してミスリードする」みたいな作戦を行う人もいて、そこそこ盛り上がったのかなと思います。

③ゲーム終了後、軽く座学

ということでゲームを終了し、15分ほどの時間を使って座学インプット。
実際のトークスクリプト(思い出しながら)を添えて投影資料を共有します。

今回行ったゲームでは画像のヒントから文字で検索して画像を見つけるという、なかなか普段行わないトリッキーなことをしましたが、このゲームを経て皆さんにお伝えしたいことは、「検索力」と「質問力」と「傾聴力」は結構密接に関係しているので、それぞれを鍛えて欲しいということです。

質問力や傾聴力って、結構聞かれる言葉なので知ってる方もいるかも知れません。書籍も出てますね。「人は聞き方が9割」とかベストセラーになってるので目にしたことあると思います。
これらの本、オススメですよと言っても忙しいのでしんどいと思うかも知れないので、YouTubeにも解説動画があるので、仕事しながらでもいいので耳からインプットしてみるだけでも充分オススメですよ。

御社のお仕事で重要視したいのは「質問力」で、質問力ってなんだ?と思いますよね。例えば池上彰さんの番組でよく「いい質問ですねー」という言葉を耳にするでしょ?
ようは「いい質問ができる」のが質問力なんです。

~割愛~

「いい質問」をするのはすごく大事で、相手から「いい答え」を引き出すには「いい質問」をしなければなりません。
例えば相手が「まともに答えてくれなかった」「答えが要領を得てないな」と思ったとき、それは回答者ではなく質問の仕方を見つめなおすべきだと私は思っています。

だって、相手の性格や思考を変えることってできないでしょ?相手のせいにしてたって何の進展もないんです。変わるべきは自分です。自分ならいくらでも変更できるんです。

「いい質問」をするには、相手をよく調べ、興味を持つ。そして関心を引き出すことが重要です。「推しのアイドルと1分間だけ会話ができます」という権利を得たら、「スイカは食べますか?」なんて質問しようと思いますか?そんな些末な質問絶対にしようと思わないですよね?
どんな質問してどんな会話を引き出そうか真剣に考えるはずです。

同じように、相手のことを調べ、関心を持つ。そして過去にどんな苦労があったかといった想像を膨らませることで、相手がいつも以上に、必要以上に情報を与えたくなるような質問ができるようになるはずです。

そのためには相手を検索してください。相手の話をよく聞いて理解しようとしてみてください。検索力と傾聴力は、質問力を鍛えるためには相互に関係しているんです。

今、すごく営業マン的なお話をしましたが、今の時代、皆さんが相手にするのは顧客以前にAIが相手です。ChatGPTなどの生成AIから目的の答えを引き出したい。「プロンプト」と呼ばれますが、これ、検索力と質問力ですよね?ほら、すごく重要なスキルのような気がしてきたでしょ?

顧客からも上司からも同僚からもAIからも、いい答えを引き出せるよう、「いい質問ですねー」と思われる質問力、意識してみてください。

むすびます

という感じで研修を行い、ジャスト1時間で終了させることができました。
社員として新入社員研修を行う経験はありましたが、外部講師という立ち位置で研修をするのは初めてでしたので、貴重な経験が出来てありがたかったですね。

この内容でどれだけのインプットができたかはわかりませんが、ほんの少し、パーツで充分なので記憶に残ってくれると嬉しいなぁと思います。

もともと取引先様からは、「業務に活かせるスキルを」とか「目的とゴールを明確に」とか色々言われてたんですが、いやいや、1年生が1時間の研修でインプットできるのには限りがありますよ。ということで比較的自由にやらせてもらいました。

「業務に活用」と言ったって、業務覚えてないのに活かしようがないし、ゴール設定を崇高にしたところで1時間が土台足りない。欲張ってたくさんインプットさせようとするのは逆効果でしかないと思ったんですね。

なので「質問力」みたいな、「そういえばそういう言葉あったよな」と、ふと思い出せる。思い出したときに検索したらすぐに解説コンテンツが出てくるような、サブリミナル的なインプットをするくらいしかできないかなーと思った次第です。

新人研修とかのプラン構成にお悩みの方に少しでも参考になれば幸いです。
ま、素人講師なのでほとんど参考にならないと思いますがw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?