kintone hiveはなぜ楽しいのか?


まずはお礼から

本記事投稿が2024年7月10日ということで、昨日は7月9日(火)で、kintone hive 2024東京会場が開催されました。
現地に行って皆さんの事例を聞きましたが、今年も洗練されたプレゼンがすごくて勉強になりますね。

登壇されたみなさん、本当にお疲れ様でした。昨日はお酒が美味しかったことでしょう。各プレゼンの内容をまとめようかなと思ったんですが、色んな方がやってますし、ぼくなんかよりも上手くまとめる方がいっぱいいるので、自信がないのでやめておきます。

代わりといっちゃなんですが、ぼくの体験も含め、kintone hiveってなんで面白いんだろう?という魅力の部分を深堀りできるかなと思いました。

なんでとは?

いや、よくよく考えると、このイベントがなんで面白いのかって結構不思議なんですよね。業務システムの事例を半日間ずっと聞かされるイベントって、本来は地獄なはずなんです。そう思いません?

それがなんで面白いんだろう?という点を色んな視点で考えてみました。そしてぼくも実はkintone hiveに登壇したことあるんですよ。知らなくてもいいんですけど、一応記事だけ宣伝させてくださいね。

なお、記事内ではぼくの役職が間違って掲載されてますが、些末なことなので指摘はしていませんw(すでに退職してるしw)

当時の振り返りもしながら、hiveがなぜ楽しく感じるかを分析してみます。

イベント自体を楽しくさせている

まず他のシステムのイベントと大きく違うのは、サイボウズさんは常にふざけてますよね。
いい意味で!
褒めてるんですよ!

ライブハウスでDJが音楽流して登壇者が完全に主役になるという演出、そして主役を見る聴衆。この雰囲気づくりが楽しい。参加している人たちのほとんどは「仕事の知識習得のための研修」に外出してるんでしょうけど、まさかこんな雰囲気の研修とは思いもしませんよね。

あくまで「業務の一環」としてこれだけ背徳感の味わえるイベント、他に探してもなかなか無いと思います。

参加者の熱量と包容力

kintone hiveは長い歴史になり、kintone好きも多いので常連参加者さんがいっぱいいます。ぼくは2022年からの参加組ですが、毎年行ってます。
参加する人も「またこの季節がやってきた」という感じで来るので、「待ってました」感がすごいですよね。

みんなで盛り上げてくれるから登壇者も気分良く、いつも以上のパフォーマンスが出せる。ぼくも登壇する直前までは、直立不動でたんたんと喋るつもりだったのに、あのサウンドと聴衆の盛り上がりを見て、その気になって、ジョブズのように動きが勝手に付いたんです。
ステージに上がるまでは相当緊張しますが、ステージに上がると、みんなが味方に見えて、「間違っても平気」な空気感すらあります。
あの感じが、すごくいい。そして聴衆もみんなで登壇者を応援している感じがすごくいい。

登壇者の努力がよくわかる

登壇経験がなくてもある程度はわかると思いますが、登壇者の本番までの練習量は人それぞれだと思いますが、それはもうえげつないです。通常業務をしながらプレゼン資料を作って、台本書いて、サイボウズさんと打合せして、ダメ出しをもらって、社内でリハやって、ダメ出しをもらって、最終リハまで何度もやって、家でも何度も練習して、お風呂でも何度も目をつむってリハってたことでしょう。

登壇者はすべからくその会社ではkintoneの中心人物です。ヒマなわけがないじゃないですか。プレゼン資料作りながら「このフィールドが・・・」みたいな問い合わせを受けているはずなんです。「みんなが使ってくれました!」ってスライドを作ってる最中にチャットで「kintone使えねー!」って心無い言葉を受けたりしてるかも知れないんです。

そんな中で業務をしながら無報酬でプレゼンを作り上げる。無報酬ですよ。報酬といえば当日の今半のお弁当くらいですよ。本番前の緊張で味わう余裕なんて無いですからね。
(もちろん、無報酬というのは冗談で、あんな貴重な体験ができたというのは金銭に変えることのできない最高のインセンティブでしたよ)

そういった背景、細かく察する必要もなく、彼らのプレゼンから見えてくるんです。その人たちの話を聞くのは楽しいに決まってるじゃないですか。

3つの要素が楽しくさせていた

ということで、業務システムの事例紹介という、それだけ聞くと眠くなるようなイベントなのに、なぜkintone hiveは楽しいのかを紐解くと、サイボウズさんの「本気の遊び心」と、参加者が一体となったお祭り感、そしてなにより登壇者の背景も見えてしまう魂のプレゼン。

この3つの要素で、このイベントは楽しいんだなーと思います。

巻き込んでほしい

kintone hiveに参加した方、来年は行ってみようかなと思ってる方は、ぜひ他の人も巻き込んで参加してみてください。「上司の許可が下りなさそう」という事務職の方にこそ、こういう世界を見せてあげたいですよね。

「そういうのに興味があるけど、上司に”行ってもいいですか?”って聞くの面倒だしな・・・」と思ってる人、けっこう多いと思うんですよね。
そういう人たちにこそ、行ってほしいなぁと思っています。
管理職の方はぜひ、「こういうイベントあるから行ってきなよ」と背中を押してあげてください。

むすべるものならむすびます

ということで今回はkintone hiveについて語ってみました。
もう来年の登壇者事前エントリーがスタートしているみたいですね。

これ、エントリーじゃなくて「エントリー開始したらリマインドメールが送られる」というだけなので、今の時点で登壇する気がなくてもとりあえず申込だけしておくといいかも知れないですよ。

そのときになったらその気になってるかも知れないので^^

ちなみにぼくは2022年にエントリーしたときは、周りに情報交換できる人もいなくて、こういったイベントにも一度も行ったことがなくて、Webサイトで記事をみて「へぇ、面白そうだな・・・どうせ行くなら観に行くよりも喋ってみるとかもアリかも」と思い、いきおいでエントリーをしました。

人前で話すのは得意じゃないので、当日は「絶対死ぬ!絶対死ぬ!」って連呼してて、一緒に登壇する部下に「いい加減、腹くくってください」って怒られました。

kintone hiveは観るのも出るのも楽しいです。
ぜひまずは会場に行きましょう!

「事例や工夫を会社に持ち帰ってアウトプットする」のはすごく大事なんですけど、まずは場の雰囲気を楽しみましょう。話はそれからでいいと思います。

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