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映画「サンゲリア」レビュー「河童(カッパ)」。

ロメロ監督の「ゾンビ」が大ヒットし
「2匹目のどじょう」を狙う作品が雨後のタケノコの様に粗製乱造された。

本作品の原題はズバリ「ZOMBI2」!
「ゾンビ」の続編でも何でもねえのに「ゾンビ2」!
イタリア人のイタダキ魂マジ半端ねえ!

それに引き替え東宝東和のフニャチンぶりはどうだ!

「本作品に登場するのは「サング」ですから!
「ゾンビ」じゃありませんから!イタダキじゃありませんから!」

一体全体どの口がそんな世迷言をホザくんじゃあ!
オマケに東宝東和は「サスペリア」の大ヒットが忘れられず
パンフレットに本作品には一切登場しない
「サスペリア」の登場キャラ(ステファニア・カッシーニ)をドンと配置!

「ゾンビ」と「サスペリア」との他人丼
ソレが「サンゲリア」の正体じゃあ!

東宝東和はイタリア人のイタダキ魂を見習い
堂々と「ゾンビ PART2」で勝負せんかい!

ハアハア…気張り過ぎてゼンマイが切れたので
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今では到底信じて貰えないと思うが本作品の特集番組が
ゴールデンタイムに堂々と放送され
全国のお茶の間を凍りつかせたのであった。

そんな中,ひとり大喜びの嫌な子供,それが僕であった。

本作品を映画館で初めて「通し」で見た感想は
「ゴア描写半端ねえ」でも
「ニューヨークではゾンビがゾロゾロ歩いてても誰も気にも留めねえ」
でもなく
「イアン・マッカロックの円形脱毛症が超気になる」であった。

あのフランシスコ・ザビエルのトンスラもビックリの
「河童ヘアー」が一番印象深かったのだ。

だってテレビ放映された本作品の特集番組を何度も繰り返し見て
ゴア描写のサワリは「予習済」だったんだもん。

ブライアンの台詞の「俺はゾンビになりたくない」を
「俺はサングになりたくない」とワザワザ「超訳」する
東宝東和のフニャチンぶりには改めて呆れ返ったがね…。

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