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映画「巨大生物の島」レビュー「強いリーダーシップを発揮する逞しくて男らしい主人公より白ネズミの「ノロイ」に感情移入しました。」

映画「巨大生物の島」には二種類あって
「巨大生物の島」はH・G・ウェルズ原作
「SF巨大生物の島」はジュール・ヴェルヌ原作…と非常に面倒臭い。
僕がこれからレビューを書くのは前者ですね。

巨大な蜂,鶏,芋虫,等々が襲って来る特撮は
現在の目から観ると微笑ましく感じるかもしれないけど,
僕は寧ろ主役のフットボール選手が終始強いリーダーシップを発揮して,
女は黙って従う描写に時代を感じました。
本作の丁度10年後に発表された「悪魔のサバイバル」では
サバイバルゲームのチャンピオンの主人公の少年の指揮能力に疑問が呈され, 少年のピンチを女子が加勢して救う描写があり
「十年一昔」とは正に言い得て妙。

僕はひ弱なモヤシ少年だったので
強いリーダーシップや男らしさを発揮する逞しい男は苦手。
情けない男が一念発起する「卒業」みたいなのが感情移入出来て好き。

閑話休題

本作のメインの敵は巨大ネズミであってリーダー格の賢いネズミが
全身の体毛が白く,
迷うことなく「ノロイ」と渾名を付けて彼を応援しました。
そしたら主人公の計略で手下のネズミは皆溺死する中,
ノロイだけが生き残るガンバ的展開に血圧急上昇。
主人公とノロイの一騎打ちに燃えました。

それにしても本作といい「デスレース2000年」といい
「スクワーム」といい「溶解人間」といい
僕の映画人生には必ず特殊効果のリック・ベイカーが噛んで来る様です。


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