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サークル・シーズーなでなで(タンさん)の「響け!ユーフォニアム」吉川優子&高坂麗奈ファンブック「りすぺくとりぼん」レビュー「一匹狼が…ヒトに懐く瞬間が活写されていて素晴らしいです…」

今年(2024年)の7月に上梓されたタンさんの吉川優子&中川夏紀ファンブック「どこまでも付き合うよ。」を拝読させていただき…
ナマイキにもレビューめいた代物を書かせていただき…
畏れ多くも畏くもタンさんに捕捉していただくと言う
大光栄に浴してからというもの…タンさんの「ユーフォ」の新作はもう…
出ないのだろうかと朝な夕なに星に祈りを欠かさない日々が
続いていたのですが…何と星に祈りが届いたのか
タンさんによるユーフォの新刊が2冊同時に上梓されると言う…
盆と正月が一緒に来た様な騒ぎに…
僕の何にもない人生に久々に灯りが灯った次第です…。

2冊の新刊…即ち「りすぺくとりぼん」と「リピート!」が
本日同時に届いたのですが…これはもう別々に感想を書くしかないと思い…
こうして「りすぺくとりぼん」の感想を書き始めている次第です…。

…と言いますのも両者の感想が全く異なるからで…
ひとつのレビューにふたつの異なる感想を併記するのは何とも勿体なく…
別々に感想を書く絶対の必要を感じたからです…。

この…「りすぺくとりぼん」は吉川優子と高坂麗奈の話で…。
何と言いますかこの…このふたりが並ぶと…
吉川優子と中川夏紀が並んでいるのとは全く異なる…
独特の緊張感が漂い…例えふたりが笑っていても…
「目が笑ってない」のでは…との危惧が…危機感が…
常時発せられているのです…。

高坂が1年のときに当時3年だった中世古香織との…
トランペットのソロパートの座を巡る確執があり…
中世古を推す吉川と高坂が激しく対立し…
中世古と高坂の再オーディションが実施される事態にもつれ込み…
高坂が中世古に勝利したのち…
「ナマイキ言ってスミマセンでした」
と高坂が中世古と吉川に頭を下げ…
北宇治吹奏楽部が全国金が獲れなかった折に…
既に次期部長の打診があったと思われる吉川が…
「高坂…来年は金獲りに行くよ…」と高坂に助力を依頼し…
「当然です」と高坂が応え…以降両者の関係は…
凄腕の武士…一匹狼の高坂を…頼もしく思いつつも…
手を焼くであろうと危惧する新部長・吉川…
と僕は見ており…

そうした視点で「りすぺくとりぼん」を拝読させていただいたのですが…
やはり特筆すべきは…吉川と高坂の関係の…「独特の緊張感」であり…
高坂の陰口を叩く実力のない吹奏楽部員たちを…
新部長の吉川が激しく咎め…
その一部始終を目撃していた高坂が…
吉川にますます一目置き…
というかデレて…懐いて…行く模様が描かれ…

「一匹狼でもヒトに懐くコトがあるんだ…」

との感慨を覚えました…。
「高坂」と言う人間は…一旦懐いたら
卒業してからもとことん懐き続け…
スマホに一時帰国する旨を…
吉川に伝える高坂の「可愛げ」に悶絶した次第です。

吉川優子の素晴らしいトコロは…
コッソリと徳を積んで…
一切自分の積んだ徳をひけらからさいトコロで…
まこと…ヒトの上に立つに相応しい人物と言えるのです…。

人が人を信頼する瞬間が活写されていて最高でした。
吉川優子と…中川夏紀以外の人間との交流が拝めて眼福でした。

本当に素晴らしい。
どうもありがとうございました。

もう一冊の新刊…
「リピート!」
の感想も別途書かせていただきます…。

「リピート!」のレビューはコチラです…


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