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映画「エリミネーターズ」レビュー「小利口な映画ばっか観て,もう頭使いたくないときに最適な映画です。」

飛行機がメキシコに墜落し重傷を負ったジョン(パトリック・レイノルズ)は,悪の天才科学者リーブス(ロイ・ドートリス)に全身を機械化手術され
「生前」の記憶を失い,
脚部ユニットを換装すればゲッター3の如く
下半身が戦車のキャタピラで駆動するサイボーグに改造され
博士が創ったタイムマシンで
古代ローマの時代に時間跳躍する実験台となる日々を送っていた。
だがタイムトラベルの実用化の目途がつくと
博士は助手のタカダ博士(タッド・ホリノ)に
用無しのジョンのメモリを抜き取って処分する様命じる。
だが命令を不服としたタカダ博士はジョンを逃がし銃撃を受ける。
死ぬ間際にタカダ博士はジョンに
女科学者ノラ・ハンター博士(デニス・クロスビー)を頼る様に言い残す。
ジョンと面会したノラは彼を改造した技術が
彼女の技術の盗用である事を知り,憤りを覚え,
彼と共にメキシコのリーブス博士の研究所を目指すのであった…。

改めて怨恨のある博士(CV:千葉耕市)の下に向かう
パーティのメンバーは以下の通り。
・ゲッター3の様な改造人間ジョン(CV:小川真司)
・女科学者ノラ(CV:小山茉美)
・一癖も二癖もあるメキシコのツアーガイド・ハリー
(アンドリュー・ブラインCV:堀勝之祐)
・タカダ博士の一子でマッチョ忍者(!)のクジ(吹替ではクニ)・タカダ
(コナン・リーCV:塩沢兼人!)
どうです,ボンクラ映画ファンなら,
声優ファンなら見逃せない・聞き逃せない面子でしょう?

最初はジョンとノラの二人旅だったのが
ひとりずつ個性的なメンバーが加わってラスボスに立ち向かう,
ロードムービー&RPG展開。
いやね,河を進むのにガイドがいるってんでノラがメキシコの酒場で
「この街で一番タフなガイドが要るの」
と言った途端,酒場中で殴り合いが始まって
「あ,この映画,難しい事何も考えなくていいんだ」
って大笑い。

一行はツアーガイドの商売敵,原始人(「何で?」と思ったら負けです!),
暴走族,リーブス博士の配下と, 次々と追手の顔ぶれが変わり,退屈しません。

いやあ最近の映画は利口ぶった理屈が煩せえのが多くってさあ,
こういう娯楽に全振りしたぜーんぜん頭を使わなくていい映画に
出会えると嬉しくなっちゃうねえ。

御家族揃って御覧になるのにピッタリの映画だと思います。

冒頭の画質が悪いのは「昔の映画」の仕様。
画質は飛び抜けて綺麗な訳では無いが
次第に安定してストレス無く見られるようになります。
ジャケット裏面に「英語5.1chサラウンド」って書いてあるのは嘘で,
本当は
英語 DTS-HD Master Audio 2.0ch
日本語吹替 DTS-HD Master Audio 2.0ch
が正解。
吹替は一度も字幕に変わらない点も好印象。
字幕作成者は安心と実績の落合寿和氏。
なのでヘンテコな誤訳はありません。

特典映像はピーター・マヌージアン監督インタビュー(32分27秒)で,
映画「ダンジョン・マスター」と本作の事を半々位で語ってます。
本商品の評価なのですが,
キャスト一覧に俳優の名前しか無くて,役名も吹替声優の名前も無い。
幾ら何でも不親切じゃね?
加えて音声仕様一覧と実際の仕様に食い違いがあったので
併せて星1つ減点します。

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