クラウドファンディングを、広義な編集的視点で考える(8/10)
いきなりだが、ご存知だろうか?
クラウドファンディングを始める際。
成功するための秘訣で、こんなことがよく書かれている。
「クラウドファンディングを始める際、前もって知り合いに連絡し、協力のお願いをすること」と。
これは、クラファンを経験した友人からも言われた。
いわゆるスタートダッシュってやつで、初日に目標金額30%を達成していないと、そのプロジェクトはかなり危ういそう。
実際、事前に連絡を取ることはすごく大事だった(プロジェクトに勢いがつくので)。
ただ、震えた。
もちろん、頭ではわかっているんです。
個別でお願いしたほうがいいって。
本気度が伝わるから。
だけど、相手に文面を送る時、いつだって緊張する。
だってそうですよ。
今までやんわり過ごせていた「僕」と「あなた」の関係に、エイ!とメスを入れるようなことなんだから(僕からしたらね)。
※この話何度もしてるけど、何度でもしたい話です。
できれば連絡を取ることを避けたい気持ちを・・・グッと踏ん張り、それでも応援して欲しい。知って欲しいと、個別に連絡をとる。
ここで、個別に一人も連絡を取らずにクラファンを始めようとする人がいたら、言いたい。
友人に個別で送れないクラファンなんてするんじゃないよ、と。
ちょっとパワー系だが、そんなことを思うわけです(状況はそれぞれだからなんとも言えないけど)。
僕はそんなパワー系な気持ちで臨んでいるわけですが、それでも怖いんです。
「ポジティブ」にクラファンを着地させることができるのだろうか、と。
ここでいう「ポジティブ」は、相手も自分にとっても、いい場になることだ。
つまり、できるだけ相手を不快にはさせたくない。
クラファンの仕組み自体、誰かの挑戦を応援できる素晴らしいものだと思うので。そのポジティブな面をグッと引き上げたい。
限界あれど。総じて「いい時間」になったらいいなと。
であれば、ちゃんと工夫を凝らさないとダメだと思った。
僕はこういう時、「広義な編集」の視点を思い出す。
広義な編集とは、編集者 藤本智士さんの著書『魔法をかける編集』の中での言葉だ。
僕なりに解説すると、いわゆる「編集」って、漫画、本、雑誌など文字や誌面をイメージする。だけど、藤本さんはそれだけが「編集」ではないと提案している。本文から少し引用▼
僕が思う編集力とは、ズバリ、「メディアを活用して、状況を変化させるチカラ」です。仮にこれを一つの定義とすると、冒頭に書いた狭義な編集はこの<メディア>の部分が<雑誌や書籍>になっていることがわかります。すなわち、僕の言う広義な編集というのは、このメディアにあたるところが、もっと多様なのです。 ー魔法をかける編集より
なので、個人レベルに「編集」の視点を落とし込むと、テレビや雑誌などの大きなものだけではなく。例えば、自分が着ている服、自分が話す言葉、SNSでの発信も全てをメディアと捉えることができるって考え方だ。
メディアを活用して、どうやったら、よりいい状況に変化できるのか。
僕は、2回目のクラウドファンディングを広義な編集な視点で捉えたいと思いました。前のnoteでも書いたけど、発酵させるような、ぬかどころに手を入れる時間にしたいと。
具体的に言うと、人との関係性が深まったり、自分のことを知ってもらったり、応援してもらえるきっかけになったり。プロジェクトの広報につながったり。
例えば、こんなやりとりも、何気ないですが、広義な編集です。
大学時代の後輩に、久しぶりに連絡をとってみました。
クラファンがなければ、久しぶりに話をすることもなかったかもしれない後輩です。でも、これまでの関係性がよかったのか、その後輩の人間性か。
「一徹さん、今そんなことしているんですね。今度遊びに行きます!」とやりとりが続く。
クラファンを通じて、止まっていた関係性に、手を入れて「腐敗」を「発酵」に変えていく時間でした。それは豊かな時間でした。
が、しかし!うまくいくことばかりではないです。
中には、「発酵」させようとして、「(今は)腐敗」へ向かった、生々しいことも、ありました。それはそれで悲しい。
これだからクラウドファンディングは怖い。穏やかじゃない。
「どうやったら自分も相手も楽しくて、不快にならないクラウドファンディングになるのか」。
このクラファンを振り返ると、それをひたすらに考える時間だったと思います。失敗だったり、トライアンドエラーも含め、全て自分の血肉とします。
広義な編集をする際、気をつけること
またまた藤本さんの話をすると(大好きすぎる感じで、すいませんw)、広義な編集の際、気をつけることがあると同書で書いてあります。ここでは2つに絞りますね。
一つが、「謙虚であること」。
あくまでクラウドファンディングは、状況を変えるための手段の一つ。
目標金額を達成することが目的ではないからです。
大事なのは、達成後、どんな世界になっているのかが大事なんだと。
もう一つが、「こんなものがあったらいいのに、を目の前に用意すること」。
そうなんです。
言葉は簡単。謙虚でありたいって言うのは誰でもできる。
ここまでの言葉も、簡単に言えてしまえる。
僕ができることは、実にシンプル。
実際に別館を作って、見せることです。
まずは、それだけです。
たとえ、今は「なんやねん」って思っている人がいたとしても、実際に形にして、見せたいと思います。
わざわざ自分からハードルを上げるような人生は避けてきたつもりですが(もともとハードル上がってる名前なんでねw)・・・。
「去年はみんなのおかげで宿が作れたし・・・別館だってやれるさ!」という気持ちで、前に進んでいきたいと思います。
さぁークラウドファンディングまで、残り1日!
ポジティブにクラウドファンディング終了へ向かいます。
最後まで、応援よろしくお願いします!
読んでくれてありがとうございます!
お知らせ!
別館 「ローカル×ローカル」カウントダウン配信LIVEを行います。
このイベントは、僕の別館プロジェクトをサポートしてくれた応援隊が中心の企画です。(この辺の詳細はこちらのnoteで書いています)。
当日は、ローカル×ローカルに関わった人たちをお招きし、いろんな角度から宿の話、南伊豆の話をワイワイ語ってもらおうという企画です。
僕は、23時すぎ?くらいからゲストで呼ばれますw
僕の他にも、ゲストはインターン生、地元の人が登場したり、選書プロジェクトに協力してくれたグッドバイブスな方々が登場します。
ラジオ感覚で、ワイワイおしゃべりします。
立ち飲みしに行こうくらいの感覚で、ふらっと覗いてみてください!!
◎こんな人に来てほしいです!
・宿「ローカル×ローカル」ってなにか知りたい
・南伊豆に行ったことがある、または行ってみたい
・クラウドファンディングに支援したけれど、まだ行っていない
・これまで何かしらで「ローカル×ローカル」に接点がある
◎ざっくりとしたタイムライン
11月27日(土)
・21:30〜:応援隊3人によるオープニングトーク
・21:45〜:DIT体験者2名ゲスト
・22:15〜:南伊豆在住者2名ゲスト
・22:45〜:本棚PJ2名ゲスト
・23:15〜:夏インターン2名ゲスト
・24:00:終了
イベントフォームはこちら▼
https://www.facebook.com/events/4545592655557110
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